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週刊SPA!3月17日号 第77章「伊藤詩織セカンドレイプの醜悪」

《収録参加》

え:えみりん

皿:皿うどん

た:たっちゃん

カ:カレーせんべい

  

《収録》

2020年3月10日20時30分から21時

 

週刊SPA!3月17日号

ゴーマニズム宣言 第77章

 

伊藤詩織セカンドレイプの醜悪

 

 

え:今週のSPA!ゴー宣を読んで、伊藤詩織さんを中傷したネット番組の内容を初めて知りました。

 

た:月刊Hanadaの花田紀凱や、自民党の杉田水脈らが出演した動画ですね。その感想はいかがでしたか?

 

え:こんな酷い内容の番組やったんやとビックリしました。一体何がしたいのでしょう?被害者の女性を笑い者にして・・・、全く理解できません。

 

カ:タイトルにもなった「伊藤詩織セカンドレイプの醜悪」の言葉通りですよね!

 

え:今週のゴー宣では「山口を擁護した連中は、一人残らず日本の恥だ!」と一喝してましたが、誰がどういう発言をしたのかが分かりやすく描いてあって、こういったことは残すべきだと思いました。

 

カ:イラク戦争の時は、ゴーマニズム宣言で「あのときポチはこう吠えた」というコーナーがありました。

 

皿:新ゴーマニズム宣言 第13巻の中にありましたね。

 

カ:その当時の知識人たちが一体どういう発言をしたのか、ゴー宣作品の中に残るんです。後から読んだときに「当時の雰囲気」がすごく伝わってくるんです。

 

た:まさに一次史料ですね。

 

カ:そして伊藤詩織さんのレイプ事件は、日本における男尊女卑の意識が変わる転換点になり得えます。だからこういう自称保守派連中の罵詈雑言や振る舞い方をゴー宣作品の中に残すことは、歴史的な意義があると感じました。

 

◆◆◆

 

た:僕はこの動画に出演した花田紀凱、杉田水脈、はすみとしこ、千葉麗子とかは、常識が狂い過ぎてもはや人間じゃないと感じました。

 

カ:レイプ被害者に対して『枕営業』と言いましたからね!!

 

皿:「このイラストは、詩織さんへの悪意の粋を集めたヘイト画だ。」と小林よしのり先生は述べていますが、本当にその通りですよね。

 

た:「杉田水脈と千葉麗子は、机につっぷして涙を流すほど大爆笑」したというのが、あまりに異常過ぎて気持ちが悪いです。

 

皿:実はこの動画を一度だけ見たことがあります。でも、途中でムカッとして閉じちゃったんですよ。

 

カ:私もこの動画をネット検索して見たことがあります。私は大阪人だから「笑い」が好きで「人が笑っている姿」を見るだけで幸せな気持ちになります。だけど、あんな醜悪な笑いは、今まで見たことがなかった!!

 

た:どういう生き方をしたらそういう考えになるんだよって思いました。

 

皿:今週のゴー宣では、その出演者達を似顔絵で描いていますが、小林よしのり先生はすごい洞察が深いと思いました。

 

た:気持ち悪く描いてるんですよね。

 

え:私も似顔絵がすごいなって思いました。表情とかすごく醜悪に描いてるから、これも分かりやすいなと思いました。

 

カ:私の師匠にあたる人が【ゴー宣は絵も評論だ】と言ってましたが、まさにその通りだと思います。

 

た:内面の醜悪さを似顔絵で見事に表現されていますよね。

 

◆◆◆

 

皿:最後のコマで「ポジション・トークによって常識が崩壊」とありますけど、これは論壇村に生息している自称保守とリベラル、両方を批判しているものだと感じました。

 

た:欄外コメントでは「風俗で働く女性は男社会に搾取されているという論理で、実は職業差別なのだ!右も左も馬鹿な奴ばっかりだ」と書いてましたね。

 

皿:「ポジショントークにハマる」というのは自分の経験からもそういったことがありました。意識していても、ポジショントークを全くしないのは難しいのかもしれません。

 

カ:つい最近、山尾志桜里が枝野幸男をTwitterで批判したのですが、その中に【賛成から逆算している】という言葉がありました。

 

皿:コロナウィルスの非常事態宣言に関してですね。

 

カ:この言葉はとても面白いと思いました。つまりポジショントークとは【結論から逆算すること】だと気づきました。

 

え:【結論から逆算する】って、どういうことですか?

 

カ:たとえばこの場合であれば、自称保守の連中は「真実」よりも、「安倍政権支持のムラを守る」という【結論】がまず最初にあるんです。

 

え:はい。

 

カ:そこから逆算していくと「伊藤詩織は反安倍政権の刺客である」と自分達の敵に仕立て上げるし、そこから「枕営業である」「酒を飲んだことに非がある」などと【結論ありきで「都合の良い事実」をどんどん当てはめていく】という手法になっていくわけです。

 

え:なるほど。

 

カ:「都合の良い事実を当てはめる作業」を、自分たちの狭い言語共同体の中でやっているうちに、仲間内ではどんどん盛り上がってしまって、その結果、常識が崩壊していることすら本人たちは気づかない状態になるんだと思います。

 

た:そう考えると、そもそも「結論ありき」は危険ということですね。

 

皿:右だけとか左だけとか片方の翼だけになっちゃうとバランスが崩れると思うし、自分もそうなるときはあると思っています。だから「人の振り見て我が振り直せ」で考えていくのも大切だと思います。バランスをとるのは大事だと思いました。

 

カ:だけど、それは本当に難しいことだと感じます。私は「ポジショントークはあらゆる人間がやってしまっている」と感じるようになりました。だからこそ常識と美意識で結論ありきに歯止めをかけつつ、自分たちにとって都合の良い事実を抽出するのではなく、真実を希求する姿勢が大切だと、今の時点ではそのように考えています。

 

◆◆◆

 

カ:最初のページで「伊藤詩織さんは、控訴審の結果がどうだろうと民事裁判が終わったら、自分への誹謗中傷やセカンドレイプに対して法的措置を取るって言ってますね。」とありますが、これは大賛成です!

 

た:「そうしないと、他の性暴力被害者たちが『自分も被害を訴えたらこのように攻撃されるんじゃないか』と怯え、沈黙することになっちゃうからな。」と続いて描いていますね。

 

カ:伊藤詩織さんが「Black Box」という本を出版したのも、日本の歴史にとって大きな意義があると思います。

 

た:「Black Box」を読んで、レイプ被害を受けた人がこういう思いをするんやっていうのを、男の僕でさえ疑似体験ができましたからね。

 

カ:さらに、レイプ被害者への誹謗中傷に対して毅然と法的に訴えるっていうことをやれば、これまた日本の歴史の転換点になると思います。

 

皿:伊藤詩織さんは実名を出したことによって妹さんとの関係も悪くなってしまったし、バッシングがあまりにひど過ぎて日本に住めなくなっちゃったんですよね。

 

え:そうですね。

 

皿:それがホントひどいなと思って。

 

カ:そういう「第二の自分」を作らないために伊藤詩織さんは戦っているのだと推察しますが、こういう自称保守派の醜悪な振る舞いを起こさせないためにも法的措置をとるというのは大賛成です。本当言うと、これ以上、伊藤詩織さんにご無理はさせたくないのですが、そこは弁護士とかが代理で手続きもできるんだろうから、ガンガンやってほしいです!

 

た:今週のゴー宣は「誰がどんなことを言った」を証明する記録になりますね。

 

◆◆◆

 

皿:今週のゴー宣は、小林よしのり先生も覚悟して描いているように思いました。

 

カ:それは私も感じました。小林よしのりを裁判で訴えた山口敬之の黒幕が花田紀凱でしょう?それを徹底批判する展開は、手に汗握りますね。

 

た:実名で、似顔絵ありで徹底批判しています。これを受けて、花田紀凱、杉田水脈、はすみとしこ、千葉麗子らはどのように反論するんでしょう?

 

カ:反論もクソも、自分たちが流した動画をそのまま漫画で描写しているだけですからね。

 

た:この動画は削除したらしいですね。さらには、山口敬之を応援していた自称保守派たちは、伊藤詩織さんを中傷したTwitterなんかも削除しているらしいです。

 

カ:もしも「伊藤詩織は枕営業をした。山口敬之氏はハニートラップで陥れられた。」と自信を持って言ってるのなら、動画を消す必要はないじゃないか!?

 

た:「消したということが残っちゃう」から余計アカンかったと思いますけどね(笑)

 

皿:杉田水脈も、はすみとしこも、ゴー宣の中で描かれている通り、いろいろ言い訳して保身に走ってますね。

 

え:言い訳をするばかりで謝れへんということにもびっくりします。だって、動画であれだけはっきり言ってるのに・・・。それでも言い訳して謝れへんっていうのは驚きます。あの人たちは、今後もこういうことをやっていくんだろうなと思いました。

 

カ:「自分は間違っていない」と思うなら別に謝る必要もないと思うんですよ。だけど動画を削除して証拠隠滅を図ろうとしているわけだから、やっぱりこれはおかしいよね。

 

え:言い訳してるってことは、心のどこかで「まずい」っていう感情があるじゃないかな?

 

た:そうだと思います。

 

え:ポジショントークをしてるうちに、何が正しくて何が間違っているのか、自分自身でさえ理解してないのじゃないかなって思いました。

 

カ:「結論としてはこうあって欲しい」という共通認識があるから、仲間内でちょっとずつちょっとずつストーリーを積み上げて行く感覚なんじゃないかな?そういうのよくありそうです。「安倍政権へのダメージが無いように」とか「同じ論壇村の人が大変な目に合わないように」とか、自分達にとって都合の良い情報だけを積み上げていったその集大成がこの動画だったと感じます。

 

皿:ブラジルの「勝ち組」みたいですね。自分の視野が狭くなって、本気でそう思っていたのかもしれないですね。

 

カ:伊藤詩織さんが勝訴して、世間の普通の人々の声が表に出たとき、それはもう天地がひっくり返るくらいにビックリして、一気に我に返ってしまって、そこから慌てて自分の発言とかを消しちゃったんだと思います。だから「相手を攻撃するために嘘ついてやろう」とか「自分達に都合の悪いことは全部隠してやろう」という感覚は、確信犯というより、実は無意識レベルだったんじゃないかと、私は推測します。

 

皿:皇統問題の男系男子固執論者の人達と似たような感じですね。「本気で思ってるの?」というようなことを平気で言いますからね。「オドレら正気か!?」と言いたいです。

 


 

伊藤詩織さんに関わる座談会一覧

コメント: 10
  • #10

    ひばりFANの孫 (日曜日, 28 6月 2020 15:58)

    座談会、読みました。というか、読んでいるところです。
    男性の方が「この事件が起こるまで、レイプについて無関心だった」
    とおっしゃっているのですが・・・。
     私は、詩織さん事件まで、政治に無関心でした。
    「なんかよくわからないわ~」
    そんな感じで。でも、詩織さんが恐ろしい目にあわされてるのは政治が関係してるようなので、新聞とかよく読むようになり、テレビで国会中継も見るようなりました(今では新聞をやめて国会中継は見る時間がないです)。それで、今の政治のどうしようもなさが少しわかったのですが・・・。
    それと、一時期、よく批判されてる朝日新聞を一時期購読したのですが、ネットの右っぽい意見を沢山見たあとでは、朝日新聞ってやさしいな、と思いました。書かれていることに全て賛成するわけではありませんが。

  • #9

    カレーせんべい (土曜日, 27 6月 2020 13:12)

    ひばりFANの孫さんへ

    伊藤詩織さんに関わる記事の座談会一覧表を作ってみました♪
    上の表で「2019.10.1 レイプの責任は女には一切ない」が、オススメした回です。
    よかったらご覧ください☆

  • #8

    ひばりFANの孫 (金曜日, 26 6月 2020 18:40)

    ちょっと訂正です。

    リアル世界で話題にした男性は、共産党の議員さんぐらいで、女性は二、三人ぐらいです。

    みんな無関心なんですよ。
    こんな恐ろしい目にあわされてるのに、寄ってたかっていじめ倒して。
    誰かにわかって欲しいと思うけど、興味がない人に、
    「もっと関心持ってよ」
    なんて言えないですね。無気力になります。

  • #7

    ひばりFANの孫 (金曜日, 26 6月 2020 18:32)

    座談会、見れません。どうしてかな?

    詩織さん問題、リアル世界で話題にしたのは、共産党の男性議員さんだけです。少しわかってくれました(私は共産党支持ではないし、親は共産党を嫌ってるようでした)。

    でも、共産党の人ぐらいですよ? わかってくれるのは。

    リアル世界の女性だったら聞いてくれました。
    ですが、男性だと、やさしそうな人であっても、無関心かあるいは、
    「そんなの酒の席でよくある男女間のいざこざじゃないの?」
    そう言われると思って言いません。そんな言われ方されると、本当にがっくーんとがっかりすると思います。それで、こういうところで述べさせて頂くのですが、他のサイトで、詩織さんのことを恐ろしいと思うぐらい言ってるところがあり、もう怖いです。
     詩織さんの本の感想書くサイトでも、星5つの感想にネチネチ嫌がらせのコメントする人がいて、ぞっとします。

  • #6

    カレーせんべい (土曜日, 20 6月 2020 17:08)

    ひばりFANの孫さんへ

    そうですよね!
    「訴えられた男性の奥さんと子供がかわいそう」って、ムチャクチャな意見ですね。
    だって【殺人事件の犯人】に対して、同じことが言えるでしょうか!(怒)
    男だって、自分の愛する女性がレイプに遭って、「加害者を責めたら奥さんや子供がかわいそう」なんて言うわけないですもん!!

    あと少女漫画の描かれ方は知らなかったので、勉強になりました。

    私は男性で41歳(昭和54年生まれ)なのですが、伊藤詩織さんの訴えを聞いたり、小林よしのりさんの作品を読むまでは「レイプに対して無関心」と言われても仕方がない人間の一人でした・・・。

    未熟者としか言いようが無いです。

    このタッチ&ゴー宣のコーナーでは、昨年10月1日 SPAゴー宣「レイプの責任は女には一切ない」を題材に、「レイプ論」を女性を交えて座談会をしました。

    またよろしければ、そちらもご覧ください。
    男性陣は反省するばかりでした・・・。

    https://www.worldofgosen.com/2019/10/02/%EF%BD%93%EF%BD%90%EF%BD%81-10%E6%9C%888%E6%97%A5%E5%8F%B7-%E7%AC%AC60%E7%AB%A0/

  • #5

    ひばりFANの孫 (土曜日, 20 6月 2020 16:54)

    「アメリカであなたはキャバクラ嬢でしたね」と書いてあったらしいし、「米国でキャバクラ嬢だけど、日本でジャーナリストになりたいの」とかねえ・・・。月1で英会話のレッスンを受けているんですが、詩織さんが働いていたピアノバーが日本のキャバクラに近いものか、米国人の女性の先生に聞いたんです。が、日本のキャバクラがどういうものか全然知らないから・・・。誰か説明して下さい。それに、詩織さんは、米国で学生で学費稼ぎのバイトをしていただけでしょう? 他にベビーシッターという家庭的なバイトもしていたし。なぜそこをねじ曲げることを言う人がいるのですか? ムカムカするんです。

  • #4

    ひばりFANの孫 (土曜日, 20 6月 2020 16:41)

    レイプに対しても、ここに来る人以外は無関心なんです。
    漫画のことは、小林さんは詳しいと思うのですが、私が小さい頃読んでた少女漫画はこういうのが多かったんです。
    「イヤーっ、やめてー」と女主人公が叫ぶと、カッコいい男の子が現れて助けてくれる、とか。あと、女主人公は絶対レイプされないんです。脇役の女の子はレイプにあったりしても。『オルフェウスの窓』
    とか。それが悪いんじゃないかと思います。ああいう描き方だと、当事者意識を持ちにくいと思うんです。「誰かが助けに来てくれるわ~」みたいな。洋画とか見ると、セクハラでも何でも、自分で戦う女性が目につくのですが。

  • #3

    ひばりFANの孫 (土曜日, 20 6月 2020 16:14)

    レスありがとうございます。
    杉田水脈という人は、
    「同じ女として恥ずかしい」「訴えられた男性の奥さんと子供がかわいそう」・・・奥さんと子供がかわいそうって、やさしい意見のようでやさしくないと思う私はおかしいでしょうか?
    奥さんと子供がかわいそうと言うと、離婚はダメって意味になりませんか? 違うでしょうか? 私も、奥さんと子供さんが、この事件のことをどう思ってるか知りませんよ。でも、私が奥さんなら離婚します。子供のためにも。悪影響じゃありませんか。なんて思うのおかしいでしょうか? それと、詩織さんの下着の詳細を公開って、こんなの性犯罪にならないのでしょうか?

  • #2

    カレーせんべい (土曜日, 20 6月 2020 08:37)

    >>1 ひばりFANの孫 さん
    >こんなことを傷ついてる人にやるって、腹が立つというより恐ろしいんです。
    >なぜこんなことをするのでしょうか?

    私も同感です。
    ここまでのことができる「悪意の動機」がまったく分からないのです・・・。

    私が今まで出会った人たちは、
    そりゃ、ま、私を筆頭に馬鹿だったり、多少腹黒いところはあったりしますが、
    それでもレイプされた被害者を嘲笑うようなドス黒い感情を持つ人なんて一人もいなかったです。
    そんなことができる人間は、もはや「人間じゃない」と言いたいです。

  • #1

    ひばりFANの孫 (金曜日, 19 6月 2020 23:43)

    こんばんは。私、このはすみという人、怖い。難民の少女のこともあんなこと書く(描く)。どうしてあんなこと書くのか、気持ちが全然わからない。だから怖いんです。詩織さんが嫌いなんですか? 山口沙織って、まるであの男と詩織さんを無理矢理結婚させたような名前で不快だし、オシリちゃんって、詩織さんのお名前を並べ替えた上、「尻軽女」という言葉を連想させて、こんなことを傷ついてる人にやるって、腹が立つというより恐ろしいんです。なぜこんなことをするのでしょうか?