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週刊SPA!1月28日号 第71章 伊藤詩織氏、勝訴!

《収録参加》

え:えみりん

シ:シュウ

ド:ドルジェ

た:たっちゃん

カ:カレーせんべい

  

《収録》

2020年1月22日 20時30分~21時10分

 

週刊SPA!1月28日号

ゴーマニズム宣言 第71章

 

伊藤詩織氏、勝訴! 

 

 

カ:SPA!ゴー宣第71章「伊藤詩織氏、勝訴!」 について、最初に女性のえみりんさんにうかがいたい。感想はいかがでしたか?

 

え:やっと今回から、山口敬之という人の顔を描いたり、実名を書けるようになったんだなぁと思いました。

 

カ:やっぱりまずそこですよね!

 

た:小林よしのり先生は、山口敬之に訴えられて裁判中だから、弁護士に止められたりして、自由に描けなかったんですよね。

 

え:伊藤詩織さんの勝訴が出たことで、結構突っ込んだことを書いてあるなと思いました。中村格が山口敬之への逮捕状を握りつぶしたことも描いていましたし。

 

カ:私が驚いたのは「山口に訴えられる原因となった漫画」まで載せていたところです!相当突っ込んだと思いました(笑)

 

え:あと東京地裁の勝訴の判決を出した裁判長のことも詳しく書いてありましたが、とても公正な判断だと思いました。まるで先生の本読んではったんかなって思うぐらい…

 

カ:あはははは、確かに()

 

え:そして印象に残ったコマとしては、判決を受けて伊藤詩織さんが涙を浮かべて言った場面です。

 

た:「今回の判決で、1つのピリオドをつけられたと思います。しかし、勝訴したからといって、私が受けた傷はなかったことにはなりません」というコマですね。

 

え:その涙ぐんでいる伊藤詩織さんのコマを読んだら、自分もうるうるってなりました。

 

カ:そうですね。

 

え:私が気になったのは検察審査会の内容です。「伊藤さんが文書を取り寄せるとすべて黒塗りだったという。このブラックボックスを絶対に開けなければならない。」とありました。いつかこれが開かれるときがくるのでしょうか?

 

シ:政権が代わったりしたら開くかもしれないですよね。

 

カ:なるほど、そうかもしれない。政権が代われば「前政権を悪く言う」というのは古今東西の政治力学なので、やるかもしれないね!それはおおいにやって欲しいです!

 

◆◆◆

 

カ:ドルジェさんは、今回のゴー宣を読んでどんな感想を持たれましたか?

 

ド:えみりんさんがおっしゃった「BlackBox」なんですけど、検察審査会には民間人が選ばれてるじゃないですか。だけど証拠は検察側が出すと思うんですよね。

 

カ:被害者側の弁護士に相当する人はいないのかな?

 

ド:あくまでもその証拠によって判断するということでしょうが、その証拠を採用した基準に疑問を持ちます。それに逮捕状が出た決め手となったホテルのベルボーイの証言がここに入ってたのかどうかというのが気になります。今回の民事の方でも出て来なかったんですよ。それが出て来ずに勝訴になってるんですけど、ではもしそのベルボーイの証言が入ってたら、不起訴ってことにならなかったんじゃないかなと思います。

 

カ:不起訴理由もペーパー1枚で詳細不明でしたし、「検察審査会の構造そのものがブラックボックス」と言えるかもしれませんね。

 

◆◆◆

 

た:シュウさんは、今週のゴー宣を読んだ感想はいかがでしたか?

 

シ:昨年12月に伊藤詩織さんが勝訴し、小林よしのり先生がブログに「年明けにすぐこれを描かねばならん」と書かれたので、「来たな!」っていう感じです。

 

た:なるほど。

 

シ:最初のページで「堂々と山口の名を出して描くことにする。」って宣言されてますけど、ようやく堂々と書いてもらえるので清々しい感じがしますね。

 

カ:やっぱりみんな、そこに爽快感を感じたみたいですね!

 

シ:自分はちょうど《 KATTENA2号目 》を作り終わったのですが、その中で漫画描いてるんです。だから余計に今週のゴー宣は「表情の力が凄い」と思いながら読んでました。

 

カ:「表情の力が凄い」と特に感じたコマはどれですか?

 

シ:さきほど、えみりんさんも言ってたけど、「伊藤詩織さんが泣いているシーン」ですね。

 

え:そうですね。

 

シ:それから山口の、悪人なんだけど小物感がある描き方ですね。ピエロみたいな。それに対して安倍政権とか中村格とかの悪人面とかの表情の描き方。ほんとに凄いなと思って。

 

ド:今回、あえて醜くは描いてませんよね、山口氏のことを。

 

カ:そうですね、ピエロみたいな感じですよね。確かに。

 

シ:なんか、ほんとに小物って感じです。

 

ド:「お前になんかに力を入れて描いたるか」ぐらいの勢いですよね。

 

シ:「戦う相手はもっと上にいる」ということですよね。

 

た:そうですよね。

 

シ:最後のページの菅官房長官の悪人面なんてすごいじゃないですか、下から睨んでる感じの。

 

カ:ああ、このコマ見たらホンマ山口小物やな!上で踊ってるし、本当にピエロみたいだ。

 

シ:その一方、公正な判断を下した鈴木裁判長の、この凜々しい男前の顔!

 

え:そうですね。

 

シ:すごいじゃないですか、これは多分ゴー宣の中で最高級の凜々しさの描き方です。

 

カ:うん、納得の凛々しさです。

 

◆◆◆

 

カ:たっちゃんは今週の作品を読んだ感想はいかがですか?

 

た:まずは無事に山口敬之の顔と名前が出たのが「やっとこさだな」と感じました。

 

カ:「タッチ&ゴー宣」の第1回目が、この伊藤詩織さんの裁判でしたし、感慨深いものがありますね。

 

た:無事に第一審では勝訴して、伊藤詩織さんが涙を浮かべていたというコマがあって、「今回の判決で1つのピリオドをつけられたと思います。しかし勝訴したからといって、私が受けた傷はなかったことにはなりません。」という言葉、やっぱり被害者としては傷がなかったことにはならないというのが、本当にそうなんだろうと思いました。

 

カ:そうですよね。

 

た:その癒えない傷がほんのちょっとでも緩和するような世の中になって欲しいです。

 

カ:レイプに対する認識について、社会や個人がもっと変わらないといけないことが沢山ありますね。

 

た:さらに、これは単なる個人の事件ではなく、BlackBox、権力が関わっている事件です。

 

カ:全くその通り!

 

た:今週のゴー宣の中で小林よしのり先生は「とはいえ、このブラックボックス、フタは閉まっていても、中身は透けて見えている。」と描いていました。これは本当に中身が透けてるけど、追求はされていないということですよね。

 

カ:だから絶対に追求されて欲しいです!

 

た:今週のゴー宣は、伊藤詩織さんの事件の経緯がよく分かるまとめになっています。今までの話を知らない人にも一回読んでもらったら、どういうことがあったのかというのが分かりやすいと思います。

 

カ:どんな思想を持っている人だろうと、今週のゴー宣は一度読んで頂きたいですね。

 

◆◆◆

 

シ:さっきの話を聞いてて思ったのが、えみりんさんが言った「BlackBoxがいつ開くか」という話。ちゃんとした政権交代が行われれば、公開される可能性はあると思いました。アメリカだってそうじゃないですか。政権交代を前提にしてるから、何十年後に公開するというルールがあるのだと思います。まあ気質というか国民性もあるのでしょうけど。だけどちゃんと政治が機能すればこういうBlackBoxもなくなるんじゃないかと感じました。

 

カ:そうか。つまりBlackBoxとは「民主主義が機能してない」から生まれるんですね。このような権力の濫用もそう。あるいは米軍基地など日米の密約なんかもそうだろう。つまり民主主義が機能しないと世の中はBlackBoxだらけになるということですね。

 

シ:そうですね。「民主主義の問題」と「女性差別の問題」が絡み合った問題かもしれないと、そんな気がしました。

 

カ:女性差別という点では、最後のページ「権力が自分に都合のいい人物を守るために『女一人のレイプくらい』もみ消してやろうとして、国家権力が動いたという、実に醜悪な事件なのだ!」と描かれていましたが、これはまさに女性差別なんですよね。権力側の私的な都合だけで、女性の人権を全く無視できる状況がある。そして、これでは民主主義国家とは言えないです。

 

シ:そもそも「権力に都合のいい人間を守るという構造」が存在するから、山口は「このぐらい大丈夫だろう」という気が大きくなるような感覚もあったんだと思います。

 

カ:権力に近い人間が『女一人のレイプくらい』自由にできる日本なら、またそれが許容するような国民ばかりの日本なら、私は反日になります。

 

◆◆◆

 

カ:「よしりん先生の裁判」について皆様の意見を聞きたいです。今週のゴー宣には、過去に描いた「安倍晋三の舌の上でスッポンポンの山口が踊ってるコマ」が紹介されていました。おそらくこれで訴えられたんでしょう。しかし、これってどうなんでしょうね?

 

シ:法律上は分かんないですけど。

 

ド:民事なんで、なんとも言えないです。

 

カ:要するに「レイプしてなかったとしたら名誉毀損」ということになるんですか?でも週刊誌では記事になっているのに。

 

ド:そうですね、絵というか、レイプ魔と呼んでレイプしてなかったんやったら名誉毀損になりますよね。

 

カ:伊藤詩織さんのことを「枕営業大失敗」と絵で描いた人がいたじゃないですか?そのケースと小林よしのり先生の違いを考えました。

 

え:なるほど。

 

カ:「枕営業」というのは、レイプ被害を訴えた人に対して「自分から自分の利益のために誘った」と言ったわけですよね。これは週刊誌には書いてない個人の言葉ですよね。これは事実でない場合は名誉毀損だと思います。

 

ド:名誉毀損です、こっちの方がアウトです。

 

カ:次に「戯画化」についてです。特定の人物に対してスッポンポンの絵を描いていいのかどうか考えてみました。

 

ド:これはホンマ表現の自由との兼ね合いがあるんで難しいです。

 

カ:そう、私は「表現の自由」だと思う。たとえば殺人者をすごいエグい殺人鬼として描いたとしても、それは漫画の表現だと思います。

 

ド:小林先生の漫画自体が、こういうの日常茶飯事じゃないですか。その作家の表現の仕方というのは加味されると思います。滅多に描かなくてこの人だけを描いたら不当に私だけ陥れてるんじゃないかみたいな論が成り立ちますけど。

 

カ:そうですよね。あのコマは「権力のおぞましさというのを、漫画という手法で表現した作家性のある作品」だと思うから、私は違法とは思わないです。

 

た:その表現をした経緯は、週刊新潮の記事で知って描いたということですよね。記事を読んだときに、記事の信憑性を感じたから描いたと思うんですよね。記事が正しいと確信してその責任を負った上で表現している。何の覚悟もなく適当に変な奴に描いちゃえっていうのではないと思います。

 

え:あのコマは分かりやすくするために描いてあると思います。読者に本質を伝えるために。

 

ド:小林よしのり先生のコマ。この黒塗りのところが無かったら、完全にアウトですけどね。

 

カ:小林よしのり先生の漫画で黒塗りのところなんてありましたか?・・・あ、なるほど!!もし、ここの部分を超リアルに描いていたら、小林よしのりは完全にアウトです!!

 

た:ここの部分は「ブラックボックス」でよかったわけですね(苦笑)


コメント: 3
  • #3

    ひばりFANの孫 (日曜日, 28 6月 2020 14:53)

    詩織さん勝訴でホッとしました、この時は。

    加害者男性は、メチャクチャな理由つけて、詩織さんに大金を要求していたでしょう?
    もうどうなるのかと気が気じゃなかったですよ。

    他の方も言われてるけど、向こうにしてみたら、
    「なんだ、女のひとりぐらいで」
    って、詩織さんのこと叩きつぶしてやる、みたいに思ってたんじゃないでしょうか。

    勝訴だけど、詩織さんの将来が心配です。
    『Black Box』で「将来生まれる私の子供のためにも」
    みたいなことを書かれてるけど、できるのでしょうか?

  • #2

    カレーせんべい (月曜日, 18 5月 2020 07:48)

    >>1 あつしさんへ
    私も同感です。
    伊藤詩織さんのあの涙、あの凛とした表情を見て、
    今までの彼女は間違いじゃない!!と感じました。

  • #1

    あつし (月曜日, 18 5月 2020 07:20)

    僕も史織さんの涙グッと来た。こらえきれず内面からあふれ出てた。あの涙見てこの人間違ってないって確信した。