チベット密教の法具・チベタンスカル

 

ハックスレーの

ゴー宣いきもの図鑑 

第19

チベット密教の法具・チベタンスカル 

チベット密教の法具・チベタンスカル

 
チベタンスカルとは、チベット密教の高僧の頭骨を銀や珊瑚やトルコ石などで装飾を施した「カパラ」という杯の法具で、ヤギやサルの頭骨でも作成されます。
中央はチベットヤギのチベタンスカルで、ゴールドを基調とした薄い金属が、表裏ともに貼り付けられ、目にはガラス玉が埋め込まれ、美しく豪華に装飾されています。


左の二つはサルの頭骨です。
右側の頭骨(舌を出してる)は本物ですが、左側の頭骨はレジン製です。
二つとも頭部は開閉可能になっています。
サルのチベタンスカルは、比較的よく見られますが、タイでレジン製の偽物が土産物で売られ、それが日本に持ち込まれて流通しており、殆ど本物と区別されずに販売されています。
チベット仏教では輪廻転生が信じられ、亡骸は鳥葬に臥され、特定の僧侶の骨のみが法具として残されます。
特に大事にされるのは頭部で、頭部を開ける事により知識の解放、その頭頂部で酒などを飲み干す事により、知識経験の伝承を行なうと言われています。
その後に崇敬を含め、丁寧な装飾を施され、寺院に祀られるそうです。
丁寧な装飾が施された僧侶のチベタンスカルは、位の高い僧侶の頭骨になればなるほど、装飾がより一層、豪華に施されます。


一般人が人骨のそれを所持するにあたっては、チベット密教に精通しなければ危険な法具になるらしいです。
これらのチベタンスカルが作られたのは、およそ20年前。
今後は新品が手に入る事は難しいでしょう。
ネパールでは、闇市で人骨のチベタンスカルが売買されてるらしい情報がありますが、売買が発覚したら死刑だそうです。




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