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FLASH12月8日 説法47「女博士・よしりんが説く 笑う美女には福来る」

女博士・よしりんが説く


タッチ&ゴー宣

《収録参加》

皿:皿うどん

た:たっちゃん

カ:カレーせんべい

  

《収録日》

2020年11月24日

 

《司会・編集》 

皿うどん 

 

FLASH12月8日号

よしりん辻説法 説法47

 

女博士・よしりんが説く

~笑う美女には福来る~

 

カ:まずタイトルの「女博士・よしりん」に笑いました。だけど作品を見てたら「なるほど、女博士だ」と思いました(笑)

 

た:今回、女の人たくさん出てくるじゃないですか。でも本当に困ったことに僕、家にテレビも無いし全然テレビを見てないので、こんだけ人が出てきて分かったのが田中みな実と柏木由紀しかいなかったんですよ(汗)

 

カ:それは私も全く一緒です(笑)ただ今週の辻説法を読むと、漫画の中に登場している芸能人に興味を持ちましたね。似顔絵も、個性ある美人に描いていますし、実際に見てみたくなるような描き方でした。

 

皿:僕は田中みな実と柏木由紀以外には、吉高由里子と原節子は分かりました。昔の映画とか好きなので知ってました。

 

た:原節子さんはいつ頃に活躍された人でしょうか?

 

皿:戦前から戦後すぐの頃ですね。原節子さん(1920年(大正9年生まれ))は映画デビューしたのが1935年(昭和10年)ですけれども、トップ女優になったのは1947年(昭和22年)で、「青い山脈」という大ヒット映画に出たのが1949年(昭和24年)ですね。よしりん先生が昭和28年生まれ(1953年生まれ)だから、その前のことですね。

 

カ:流石、皿うどんさん。詳しいですね。

 

た:芸能人については全然分からなかったですが、「最終フェイス」の一条かれんが出てきて、一条かれんのセリフで「美の基準なんて歴史的にも、地理的にも、全然違うのよ!」というのがあって、それに対してりか坊さんが「それは確かにその通りですね。」って答えるコマがありましたが、僕も全く同感です。

 

カ:よしりん漫画の登場人物が、よしりん辻説法に登場するとは、すごい発想ですよね!

 

た:僕が人のことどうこう言えないんですけど、日本人の女の子でそんな可愛くもないよなあっていう女性がその隣に凄いイケメンの外国人の彼氏がいることがあるじゃないですか。それ見るたびに「あ~、美の基準は人それぞれで全然違うんやなあ」と思いますね。

 

カ:正直、そんな風に思ってしまった場面に遭遇したことはあります(苦笑)

 

皿:それは男女逆の場合でもそういうことはあるかもしれないですね。

 

た:「中村アンは秘書役がすごく似合うのだが、あんな秘書がいたら、タダでは済まない。現実には秘書に向いてないな。」というコマを見て、確かに、秘書が美人というのはどうかなと思うんですよね。仕事どころじゃなくなるかもなと。

 

カ:んーー、それは微妙な発言だな。つまり「みなぼん批判」をしているわけですね。

 

た:ち、違いますよ!カレーさん、なんてことを言うんですか!!(苦笑)

 

皿:「SUITS」は自分は2回くらいしか見てなくて、出演俳優も織田裕二さんと鈴木保奈美さんと吉田鋼太郎さんと竹中直人さんくらいしか分からなかったんですけど、自分が好きだったドラマに「探偵物語」という松田優作さん主演のドラマがあって、これは40年くらい前のドラマなんですが、竹田かほりさんとナンシー・チェニーさんが番組内での役として秘書じゃないけど、探偵事務所がある同じビルに住んでいて、勝手に電話番とかするし、自由に出入りしてくるんですよ。竹田かほりさんは甲斐よしひろさんの奥さんにその後なったのかな。

 

カ:へえ~。

 

皿:その女優さん二人は凄く可愛かったので、美人の秘書が出てくるドラマというのは、「男の願望」の投影みたいなところがあるのかもしれないですね。

 

カ:俺も、秘書、欲しいなぁ~~。

 

◆◆◆

 

た:整形の話も出てきましたが、僕も個人的には顔にメスとか入れたくないから、整形は嫌なんですが、まあでもそれは人それぞれなんで・・・。でも本当にCGで作ったかのような、自然さが無いというか温かみがないというか、似たような顔がネットとかでも検索すると結構出てきますもんね。何か今はアプリとかで写真の加工できるのかもしれないですけれども、同じような顔で個性が無くて不気味やなと感じてしまいますね。

 

皿:確かにねえ・・・。

 

カ:「整形は否定しないが疑惑に残る」と述べられていたコマがありましたよね。私自身、整形については「本人さえよければ、別にええんちゃう」って思っていました。

 

た:そうなんですね。

 

カ:「化粧をするのと一緒」と思っていました。自分をよく見せる為に技術を使うか医療を使うかの違いだと。「ストレートパーマの延長」くらいに思っていました。

 

皿:僕はマイケルジャクソンを見て、整形ヤバいなって思いましたね。整形のヤバさを意識したのはこれが大きかったかな。

 

カ:なるほど、それはよく分かります!マイケルジャクソンの整形に対する「嫌悪感」を分析すると、「黒人が白人になりたがっている」という心理がモロに出てしまっている整形だからだと思うわけです。例えば「日本人が白人になる整形」であれば、私は嫌悪感が湧くと思います。

 

皿:う~ん。僕としては、そういうこともあるのかもしれないですけれども、マイケルの中にある「完璧な美」みたいなのを追及する余りに、整形に整形を重ねていって、ついには顔が不自然に歪んだりして、それを治すためにまた整形を繰り返して、っていう、何と言うのかな、こういう「沼」みたいなものにハマり込んじゃうのが怖いんですよ。整形の入り口として、アイプチとか、ほんのちょっとした整形があるのかもしれないですけど、それに手を付けたら、どんどんどんどん治したいところが出てきて、ハマり込んでいく怖さというのが・・・。

 

カ:化粧みたいに「理想の自分に近づけるため」という範囲なら問題は無いですよね。

 

皿:化粧はね、僕もいいと思うんですよ。何ならそれこそ沢田研二さんとか忌野清志郎さんとか、その後の男性のビジュアル系バンドの化粧とかもいいと思っているので。

 

カ:私は「今の自分の存在を否定する整形」であれば、やっぱり嫌だって思うんです。「もっと自分で自分を肯定しろよ!」って言いたくなってしまう。とはいえ「理想を追い求めること」と「今の自分を肯定すること」は相反する部分がありますけどね。

 

た:なるほど。

 

カ:マイケルジャクソンほどではありませんが、韓国美人の整形にも嫌悪感に近い感情が湧きます。「どの顔も同じじゃないか」と思ってしまうわけです。「美人は美人だけど個性が無い」のはつまらないです。

 

皿:今の韓国の世間で「これが美人」というのがあって、みんながそこに向かって行ってしまうからでしょうね。

 

カ:そういうことです! 整形大国になると「ある一時点の美の基準をみんなで平等に体現する」わけですけど、そもそも美の基準は固定物じゃないと思うんですよ。美の基準が進化していく土壌として、様々な個性があった方がいいわけなんです。

 

皿:それは今回の辻説法で描かれていた「CGで作ったような美人」ばかりになっちゃうと不自然な感じがしてしまうというところに通じますよね。

 

カ:価値観を「単一」にしてしまうのは良くないと思います。 やや強引に新型コロナに繋げるなら、「ウイルスを全て排除しても良いのか?」という話にも通じるかもしれません。人類は各地で様々なウイルスを受け入れ、それぞれに免疫を獲得しているからこそ、人類は絶滅することなくウイルスと共に進化して行けるわけです。 美意識についても、今はブサイクだと思っている基準が、時代が変わると「美しい」と感じる可能性だってあります。その証拠に、今週号でよしりん先生が「昔は小顔というのは不気味だった」と描いてましたが、今現在は小顔は美しいとされているわけです。

 

皿:日本でも昔は平安時代とかは「瓜実顔」というのが美人だったり、そしてよしりん先生は67歳で、私は50代だけど、もう私の世代で既に「小顔は不気味」という感覚は無くなってましたからね。

 

◆◆◆

 

カ:「危険なビーナス」に出ている吉高由里子さんのついて論じているコマで「わしはああいう女が寄って来ても「本気じゃない」と思ってしまって、冷たくあしらった過去がある。色んな男に媚びを売る女は信用出来なくて疲れるからな」とありましたが、これについて我ら男としてはどう思いますか?

 

た:まず、僕は女性から媚びを売られたことがないですね。

 

カ:それでは議論の余地が無い(笑)

 

皿:僕も媚びを売られたことは無いですけど、グイグイくる女性は苦手ですね(苦笑)

 

カ:え~!私は好きですけどね。だってそれって凄いサービス精神やんか。

 

皿:確かにサービス精神というのも分かるんですけれども、たとえば女性が接客するスナックのような店で、女性の店員さんがグイグイ来ちゃうと、僕は「ああ、いいです(汗)」ってなっちゃうんです。

 

カ:色んな人に媚びを売るというのは、気を使う天才と言うか、百人組手をやっているようなものだから。それって凄いパワーやなって思うので、私は大好きなんですよ。

 

た:でも「本気」じゃないわけでしょ?

 

カ:うーん、ま、確かに。女が「あなたは私に優しいわけじゃない、みんなに優しいだけなんでしょ!!」と責めることがあるけど、結局、男も「自分にだけ媚びを売って欲しい」と幻想を抱くわけか。一理あるな。

 

た:カレーさんは、女性からそんなこと言われたことあるんですか?

 

カ:いや、生涯で、一度も無い。

 

皿:幻想どころか、妄想じゃないですか!(笑)

 

カ:否定できない(笑) とにかく私は、何か気遣いの出来るような女の人、要するに「おっさんを転がすような女の人」は尊敬するわけです。だけど別の女の人が悪口を言ったりする。「あの女は八方美人」だってね。私はむしろその悪口を言った女の人の方を嫌いになるタイプなんですよね。

 

た:なるほど。

 

◆◆◆

 

皿:「世界のゴー宣ファンサイト」から、ギャグがめっちゃ採用されていましたね。

 

カ:創作よしりん語「ダックス憤怒!」。しかも2コマに渡って、前回とは絵が違うパターンで採用されていました!

 

皿:絵の力もあって、勢いもありますね。

 

カ:確かに「憤怒~~~~!」って勢いがあります。創作よしりん語は動物が採用率が高いです。そして怒りの感情が多いですね。

 

皿:よしりんのリクエストで「不条理なやつ」「シュールなやつ」っていうことですよね。単なるダジャレじゃなくて。

 

カ:「まカステラれない」ってギャグはよしりんのオリジナルですね。「そんなことアルパカ?」もよく登場しますね!

 

皿:アルパカのギャグ、自分は凄く好きですね。

 

カ:どんどん良くなっているというか、面白い絵になってますよね。やっぱり「パカパカパカ」と地団駄踏んでる絵は笑いますね。

 

皿:今週の「最終フェイス」みたいに、よしりんの漫画のキャラが出てくる回があると嬉しいですね。その漫画を当時読んでいた人も懐かしいでしょうし、読んでなかった人は「何だこのキャラ!?」みたいに興味を惹かれるでしょうし。

 

カ:そうですよね。いいんじゃないかなあ。架空の登場人物じゃないけど、フィクションとリアルが交差するのは面白いと思うよなあ。

 

皿:それこそ「東大一直線」とか「おぼっちゃまくん」のキャラが出てきたら面白いと思うんですよね。

 

カ:そうですよね。貧ぼっちゃまが出てきてりか坊と絡んだら面白いと思うんやけどなあ。新たなギャグの展開方法ですよね。

 

皿:よしりん先生の「小林よしのりの異常天才図鑑」「異常傑作編」だったかな?その中で「(誅)天罰研究会」の唐辛子明太とか、「厳格に訊け!」の厳格和尚と、ゴー宣のよしりん先生が対談するみたいな漫画が描きおろしで愛蔵版の冒頭に収録されてましたね。

 

カ:そういえば「厳格和尚」のセリフは辻説法でも出ましたよね。「悩んどるな悩んどるな人として~」というセリフです。

 

皿:今回はえみりんさんがお休みですけれども、この回は女性の読者に読んで欲しくて描いたのかな?っていう感じもありますね。

 

た:と、おっしゃいますと?

 

皿:「最終フェイス」も確か、ゴー宣道場の門下生の女性に人気があるみたいなことをブログで書いてらっしゃったような記憶があるんですけどね。

 

カ:発売されたLINEスタンプが女性門下生に大人気らしいですね。

 

皿:そうですね。僕はLINEやってないんですけれども。

 

カ:「最終フェイス」は、おそらく漫画は売ってないと思うんです。だから読みたくても読めない。

 

皿:あ、そうなんですか?紙の書籍としては絶版になっちゃったのかな?

 

た:名作が世に埋もれてしまったら勿体ないですよね。そういう意味では、LINEスタンプとかで注目をしてもらうというのはいいのかもしれないですね。

 

カ:ここだけの話ですが「世界のゴー宣ファンサイト」のホームページは、今まで「ゴー宣」の紹介に力を入れていましたが、来年からは「よしりん辻説法」や「おぼっちゃまくん」の方に力を入れたいんですよ。だからLINEスタンプに限らず、何かと展開が広がってくれた方が、ホームページとしても有難いんですけどね。

 

皿:ギャグを採用して下さるから、「おぼっちゃまくん」とか「救世主ラッキョウ」みたいな感じで作者と読者が双方向でやり取りしているみたいな感覚が面白いですよね。

 

カ:そうなんですよ!ただ全然投稿が無いからね最近は(涙)私も父親の葬式や法事でバタバタしてて、全然ギャグが思いつかんしね。

 

た:みんな投稿してください。オニガしま~っしゅ!


今回採用された

創作よしりん語

 

第6弾(パート2)

ダックス憤怒~~~!!

※ 漫画の掲載は、小林よしのり先生の許可を得ております。著作権者の許可無しの転載は禁止されております。

 

考案者:カレーせんべい

 

《考案者の解説》

ダックスフンドになって憤怒するよしりん語。


 

第8弾

そんなことアルパカ?(パート2)

※ 漫画の掲載は、小林よしのり先生の許可を得ております。著作権者の許可無しの転載は禁止されております。

 

考案:完壁主義者

イラスト:たこちゃん

 

《考案者の解説》

常識では考えられない出来事が起こると、アルパカになる。

※ 漫画の掲載は、小林よしのり先生の許可を得ております。著作権者の許可無しの転載は禁止されております。



コメント: 2
  • #2

    皿うどん (月曜日, 07 12月 2020 23:33)

    >和ナビィさん

    源氏物語には何万光年も及ばないですが、確かに客観的に見てみればそんな感じの感想会になってますね^^;

    私も50代で世間的には「初老」の範疇に入っていますが、
    確かに年取ってくるとアイドルや女優の顔がどれも同じ感じに見えてきちゃう、ということがありますね(汗)。
    なので、脳を老けさせないためにも、若い感性にアンテナを張るって大事だなと改めて思いました。表現者である作家さん・漫画家さんもそうでしょうが、読者の方も脳が老けちゃうと感受性が衰えていきそうですからね。
    田中裕子さんは、昔、とある映画のロケ現場に偶然出くわして、御本人を見たことがあります。とてもかわいらしい方でした。今の旦那さんのジュリーもライヴで見ました。
    原節子さんの時代は今残されているもので振り返るしかないですが、美人ですよね。スターさんだな、オーラがあるなと感じます。

  • #1

    和ナビィ (土曜日, 05 12月 2020 17:29)

    今回は殿方三人だけでアレコレ美人について語る、ファンサイト版“雨夜の品定め”みたいですね(^-^)。
    「女性からそんなこと言われたことあるんですか?」「いや、生涯で、一度も無い。」「幻想どころか、妄想じゃないですか!(笑)」でダァ~~;ですけども。

     それにしても今の美人を描き分けるって本当に凄いと思います。ある初老の男性が「全然わかんねー。今の美人は写真見せいもらってもほとんど同じに見えちゃう。一度見たら忘れないような女優さんも何人もいるけどね。」と言っていました。要は関心を持って観ているかどうかですね。

     先日、映画「おらおらでひとりいぐも」(監督・脚本 沖田修一)を観ました。主役の田中裕子さんにブッ飛びました。

     原節子さん、本当にお奇麗でした。