ゴライアスオオツノハナムグリ

ゴライアスオオツノハナムグリ

 

ハックスレーの

ゴー宣いきもの図鑑 

第16

アフリカの巨人 

上段の5匹:ゴライアスオオツノハナムグリ Goliathus goliathus

下段の4匹:シラフゴライアスオオツノハナムグリ Goliathus orientalis

 

コウチュウ目コガネムシ科ハナムグリ亜科オオツノハナムグリ属。

アフリカにもカブトムシが分布しておりますが、東南アジアや南米に比べると層は貧弱で、逆にハナムグリである本種のグループが繁栄しております。

 

本種は最大サイズは115ミリの記録があり、昆虫の中でも重厚な体形で体重は100グラムにも達します。

成虫は樹木に傷をつけて樹液を舐め、中でも、現地でムチと呼ばれる木を好むそうです。

幼虫は朽ち木の中で生育するらしく、樹木の幹から発見される等の報告があり、肉食の傾向も強いそうで、飼育すると無塩のドッグフードも食すらしいです。

成虫は胸部後方の縁がナイフのようになっており、体を反らせて、胸部と腹部で挟み込み、鳥やサルなどの天敵の体の肉片をそぎ取るといった反撃をするそうです。

また、独特の匂いを放ち、人によっては黒砂糖だとか、獣臭だとか表現する人もいます。

私は黒砂糖みたいな匂いに感じます。

個人的には結構好きな匂いです。

 

熱帯には毒を持つ毒バッタ、毒ゼミなどが知られています。

彼らも黒砂糖みたいな匂いを放つそうです。

毒があるんだと捕食者への警告みたいなものでしょう。

 

幼虫に関して少し書きましたが、日本国内で流通する本種の生体は全てが密輸個体です。

厳密に言えば密輸個体を繁殖させたものです。

ヤフオクではその個体の出品が絶えることはありません。

 

本種は植物防疫法で生きた個体の輸入は禁止されています。

生きた昆虫・微生物などを外国から輸入する際には「外来生物法」「ワシントン条約(種の保存法)」「家畜伝染病予防法」など、植物防疫法以外の規制を受けます。

 

密輸昆虫の飼育はリスクがあります。

伝染病の中には虫を介して移るものもあり、コロナなんかの足元にも及びません。

 

正規輸入した場合は、検疫で細菌やウイルスの有無がチェックされます。

逆に密輸されたものに関しては野放し。

 

驚くべき報告は、密輸された昆虫を飼育している時、動悸や息切れがしやすくなったので病院で診察を受けると、喉から食道の入り口にカビが生えていた事例が報告されています。

 

怪しいものは買ったり飼ってもいけません。

 

 

《参考文献》

※世界の珍虫101選・海野和男

※ www.pps.go.jp › rgltsrch昆虫・微生物類等の植物防疫法における規制の有無に関するデータベース - 植物防疫所

※ https://biz-journal.jp › post_9078カブトムシの恐怖 違法輸入&飼育で食道にカビ…異種交配で未知のウイルス発生の危険




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