シロハラウミワシ

 

ハックスレーの

ゴー宣いきもの図鑑 

第15弾

シロハラウミワシ

Haliaeetus leucogaster

シロハラウミワシHaliaeetus leucogaster

 

全長雄66〜80センチ、体重1.8〜3キロ。

全長雌80〜90センチ、体重2.5〜4.5キロ。

翼開長170〜220センチになる大型のウミワシです。

 

南アジアから、マレー半島やフィリピン、香港、インドネシアといった東南アジア、オーストラレーシアに分布しており、幅の広い翼、楔形をした短い尾羽、裸出した黄色い脚、湾曲した長い爪を持ちます。

そしてウミワシ類の中で羽毛は最も白いです。

 

水が豊富にある場所で、河口付近や湖、マングローブ林などで姿が見られるそうです。

魚を主食としますが、ウミガメやウミヘビ、時には水鳥やオオコウモリなども捕食します。

他にも、他種の猛禽類から餌を略奪したり、カニを高所から落として殻を割ったりと、獲物を手に入れる為には、あらゆる試みをするワシで知られています。

 

シロハラウミワシのつがいは生涯を共にし、華々しい求愛のディスプレイによって繁殖の幕を開けます。

大きな声でデュエットを奏でながら、鉤爪を握りあった後、大空を舞台に追いかけっこをするものです。

つがいは大きな巣を高木、鉄塔、海岸の崖、地面にかけ、卵を2個産み、6週間ほど温めます。

 

卵が2つ孵っても生き残るのは1羽のみで、孵化から70〜80日後に巣立ちをします。

巣立ちをしてから、最初の一年を生き延びる事が出来れば、長い寿命を全うする事が多く、中には30年生きる個体もいます。

 

シロハラウミワシは、彼らが暮らす地域の人々から崇拝されてきました。

マレーの民間伝承では、このワシは「貝たちの奴隷」を意味するブルン・ハンバ・スィプと呼ばれ、ガンの鳴き声に似た本種の騒々しい警戒声は貝たちに潮の変わり目を教えるものとされています。

 

※参考文献

・猛禽類の衣食住、パンク町田(2010)

・世界で一番美しい鷲の図鑑、株式会社エクスナレッジ(2020)

・世界猛禽カタログ、パンク町田(2005)

 

※ワシントン条約「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」附属書Ⅱ該当、商業取引可能種です。




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