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12年間使ったランドセル

 

投稿者:和ナビィさん 

 

小学校の卒業式は17日とのこと、6年生は3月13日(金)と16日(月)で小学生生活も終了です。

 

 卒業間近には持ち物や図工の作品などすべて持ち帰るようで、ある日T君が持って来たのは一枚の絵でした。卒業記念の作品だそうです。

 

教室の机に置かれたランドセルを描いた水彩画で題は【12年間使ったランドセル】。

モスグリーンで背景の黒板の色と似たちょっとくすんだ色になっていました。

 

 T君は三人兄弟の末っ子。上の兄さん(もうすぐ高校卒業)が使ったランドセルを自分も6年間使ってきたのだそうです。

 

 思い出したのは以前日本橋三越で開かれた「皇室展」で見たランドセル。今上陛下が学習院初等科の時に使われていたもので、上皇陛下が使われたものを再利用されたとのことでした。地味で古びてはいますが丁寧に使われ、父子二代にわたってその小学生時代、小さな背に共にあった---その情景が浮かんできて胸打たれました。展示物の中で最も心に残っています。

 

「今の天皇陛下が小学生時代、上皇陛下---今は白髪のお爺さんになられてる方----のランドセルの御下がりを使われたんだって。だから12年間使われたんだね、本物を東京の展覧会で見たことあるよ。T君のも12年使ったんだね。いいなあ、いい卒業記念だね。」

T君は「へぇー! そうなの・・」と目を丸くしていました。

 

 皇室展でもう一点とても印象に残っているものがありました。愛子様が赤ちゃんの頃、若き天皇陛下が使っておられたベビーキャリア(背負子)、黒地に赤をあしらった素敵なデザインで、親子三人で散策なさる時などに使っておられました。その楽しそうな写真をご覧になったことがあるかと存じます。

 

 ---幼き日 父の背中で眺めたる 那須の緑よ 母の笑顔よ---(和ナビィ)

 

 そういえば、両方「背負う」ものですね。

 

 子供を父親が背負うということも珍しかったあの頃。その和やかで自然な親子のご様子は、今思えば「子育ての新しい時代を拓いた」のではないかと思えます。私の子育ての時代は赤ん坊は「おんぶ紐」で母親が背負うのが当たり前、三人育てる間に紐はボロボロ;になりましたもの。

 

 

(カレー千兵衛のコメント) 

 

いや~~、感動しました。

 

「御下がり」や「モノを大切に使う」は『美徳』です。

 

そこにも継承という「縦の糸」があるから。

 

そしてそれは、かつては当たり前だった感覚だと思います。

 

でも昨今では「経済」の名のもとに『消費こそが正義』の前に、失われつつあるようにも感じます。

 

 

たとえばランドセルも「ラン活」と言って、1年も前からカタログを取り寄せたりするそうです。

 

個性的なランドセルだったり、流行のランドセルだったり、ブランドのランドセルだったり。

 

平均で6万円。中には10万円もするモノもあるそうです!

 

 

もちろん親が子供の事を思う「ラン活」を否定するわけではありません。

 

それも愛だと思います。

 

 

でも【12年間使ったランドセル】は特別に美しい。お金では買えない美しさがあるから。

 

 

 

全国の小学6年生へ

 

小学校、卒業、おめでとう!!

 

 

 

(天皇陛下が上皇さまから譲り受けられたランドセル)


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コメント: 2
  • #2

    和ナビィ (火曜日, 17 3月 2026 11:07)

    そして、「天皇陛下」「皇室」が
    “背負って”こられたもの
    受け継いでおられるもの
    時代と共に拓いてこられたこと
    変えてこられたこと
    それらに想いが及びます

    声高に主張されるのでもない
    拳を振り上げるでもない
    穏やかで品格ある自然の立ち居振る舞い
    思いを致し見守って下さっている眼差し

    黙っておられても立ち昇るような自然の香気がそこにあり
    文字通り「有難さ」を感じます

  • #1

    御新茶魔 (火曜日, 17 3月 2026 08:51)

    いつも良いお話をご披露下さいますね。生活を見つめる目が深いのだなあ~。