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「産めよ、殖やせよ、国のため」が少子化対策

 

投稿者:和ナビィさん

  

「2025年上半期の出生数33万9千人と過去最低」のブログより。

 

>愛国心を声高に主張するならば「子供作るなり、子供を育てるなりしろや!」ってことにもなる。

>仮にそれが真実だとしても「身も蓋も無い話」だし、

>今の時代は「言ってはいけないこと」でもある。

 

 

「身も蓋も無い」ってこのことですね。

 

はるか昔から相当きつい環境の中で(自然災害、飢饉、為政の状況、戦、・・)多くの命が失われる悲哀に遭いながらも、走り続け産み育てて「命」のバトンを繋いできたご先祖。

その突先にいるのが今を生きてる人々。

 

先日(8/26)の信毎に生物学者・福岡伸一博士へのインタビュー記事が掲載されました。

長年の博士のファンですが、その一節を読んだ時、考え込んでしまいました。

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・・・一方、人間は生殖や遺伝以外に生存の目的を見出し、「個の尊重」という価値を発明した稀有な生物です。昨今、子どもを産まない女性を批判したり、外国人らを敵視したりと、生存の意味を狭め、自己利益を優先する言説が目に余りますが、どんな人でも尊重し、大切にできるのが人間の素晴らしさだと強調したいです。

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(ご自身も次の世代はおられない)

してみると、 はるか遠くから父母まで繋いできた生命のバトンがやがて消えるだろうケースが周囲を見回してもなんとなんと多いことでしょう。

 

「私はそう決めました」とバトンを放る・バトンがゴロゴロ地面に落ちている、そんな映像がありありと浮かびます。

 

そう、カレーさんが仰るようにそれは「言ってはいけないこと」「せんかたなき事」になっています。

 

 

 

投稿者:牛乳寒天さん

 

軍事力にまで考察を巡らす事がなかったので、とても考えさせられました。

身も蓋もない話・言ってはいけないことの方が、自身の経験にも結び付くので、思いを巡らせました。

 

自分の子どもも、周囲の方々のお子さまも、「結婚したい・子ども欲しい」という子には未だに会えていません。

 

自分の子には結婚・子育てにおいてプラスのイメージを与えられなかった負い目がありますが、現代日本の閉塞感で次の命のバトンを継いでいきたいと考えられないのが深刻すぎる 問題ですよね。

 

本当周回遅れの事しか言えないので申し訳ないです。

 

自分の子どもたちには、子どもがいる生活は大変だけど沢山の笑いや喜びに満ちているから、結婚ていいものだと、機会があるごとに話していますが、それ偽善じゃないかという目でしか見られません。

 

毎日翻弄され続けていても、子ども=希望としか考えられないくらい可愛いものなのに。

 

和ナビィさんのご投稿も、福岡博士のお言葉も、しみじみと拝読しました。

 

転がっているバトンを想像しただけで胸が痛み、鼻の奥がツンとします。

 

なんとかしたいけれど、その転がったバトンを一つ拾い、埃をはたいて大事に握りしめるしかできない自分の不甲斐なさも感じます。

 

 

(カレー千兵衛のコメント) 

 

「産めよ、殖やせよ、国のため」

 

 

昭和16年(1941年)に閣議決定された「人口政策確立要綱」で示された国策。

 

国が主導した人口増加を目的とした国民へのスローガンです。

 

 

当時の日本の人口は7350万人。

  

当時の朝日新聞には

 

「一家庭に平均5児を」

 

「一億目指し大和民族の進軍」

 

 

「従来の西欧文明にむしばまれた個人主義、自由主義の都会的性格がいけないのだ」

 

「自己本位の生活を中心にし、子宝の多いことを避ける都会人の多いことは全く遺憾至極である」

 

「結婚年齢を10年間で3年早め、引き下げる。男子25歳、女子21歳に引き下げる」

 

・・・

 

今の価値観からすると、眩暈がしますよね。

 

個人の生き方、価値観、選択に、国が関与することはもはや受け入れられないです。

 

 

しかしながら、本気で少子化問題を解消させるとなると、

 

ここまで苛烈なことを掲げなければならないのでしょう。

 

 

そしてそんなことは不可能です。

 

個人の生き方や価値観や選択に、国や他人が関与することなど、もはや受け入れられないからです。

 

・・・

 

日本という国は、100年後、200年後、どうなっているのでしょうね?

 

「少子化」という現象からは一事が万事「先細りの未来」しか想像できないです。

 

 

 

私たちの祖先から受け継いだ

 

命のバトン、歴史のバトンは、

 

まるで氷がとけていくように、

 

静かに、穏やかに、ゆっくりと

 

消えてゆく運命かもしれません。 

 

 

 

 

 

さて、困ったな。

 

 

 

 

 

 

 


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