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「かみつきイルカ」福井沖で死骸発見

 

投稿者:おおみやさん

  

北海道で発生したヒグマによる痛ましい事故、時を同じくしてこんなニュースが有りました。

 

イルカの「すずちゃん」か 福井沖でイルカの死骸発見

「かみつきイルカ」と同個体と特定

https://www.fnn.jp/articles/-/916785

 

 能登の先端・珠洲市に現れ地元では名前を付けられたイルカ「すずちゃん」が、その後に移動した先の福井県では海水浴客に噛みつく様になってしまっていて「かみつきイルカ」と呼ばれていて警戒の対象となっている、そんな報道が以前から有りました。

 

 今回その個体の死亡によって福井では関係者が安堵している事でしょうし、安心して海水浴を楽しめる様になりますから喜ばしい事です。

 

 

 一方で珠洲市の「すずちゃん」の名付け親の方は「全部が全部、イルカを悪者にする事は出来ないと思うんですよ。人間側も考えなくてはいけない事もあるんじゃないかと思いました。問題提起にはなったと思います。今後、イルカなどの野生動物と(人間が)どう接していくかという。」

 

 結果として福井での被害に繋がってしまったのは珠洲市関係者の方々の予想外であったでしょうし、それでもイルカ・海水浴客の両方に対して心が痛んでいる心情が現れたコメントとして受け止めました。(見ず知らずの方、とはいえ)この「すずちゃん」の名付け親の方は「能登の空に再びトキを」という点で同志でもあります。

 

 自然と人との距離感は(気づかないうち、であっても)実は常に変化し続けているもの、ヒグマ・ツキノワグマもオコジョも朱鷺も、そんな事を考えていた週末となりました。

 

 能登のイルカといえば他にも

・珠洲市の近くの能登町には縄文真脇遺跡、かつてそこに4000年間定住していた人々はイルカ漁もしながら生活していた

・七尾市の七尾湾ではイルカが定住し、船でゆくイルカウォッチングも人気の観光資源

・七尾湾に浮かぶ能登島に有る「のとじま水族館」ではイルカショーも再開されている

イルカひとつとっても時代や状況によって接し方が大きく違います。どれも人間目線の結果となります

 

 さいたま市でも初夏にはサルの目撃情報注意喚起メールが有りました。

沢山のハシブトガラス・ハシボソガラスは微妙に距離感を採って餌を荒らしているのが見られます。

タヌキ・アライグマは捕獲されますしハクビシンの目撃も。意外と多くの動物の再進出が見られます。

 

 

(カレー千兵衛のコメント) 

 

「自然と人との距離感は(気づかないうち、であっても)実は常に変化し続けているもの」という言葉は、真理だと思いました!

 

私が子供の頃。

 

地元の「箕面の猿」は、なかなか凶暴で、襲われたりした被害もそこそこあったのですが、

 

それでも観光資源として共存できていました。

 

 

野生動物との距離感

 

テクノロジーとの距離感

 

常識・道徳との距離感

 

外国人との距離感

 

 

絶えず変化し続けて行くものだと考えれば、

 

その都度対応を変えないといけないのかもしれないですね。

 

 


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コメント: 4
  • #4

    おおみや (金曜日, 22 8月 2025 19:54)

    はな丸様 
     すずちゃんは2021年夏(=コロナ騒ぎ全盛期)に羽咋市の柴垣海岸にも現れた事があったそうで、そこではなぜか「円(まる)ちゃん」と呼ばれてサーファーさんと遊んでいたとのことです。
     はな丸様が御存知の様に、コロナ対応について職場にバトルを仕掛けてきた私(今も展開中)が#2の後半部分のコメントを拾う、これぞ【巡り合わせの妙かも知れない】面白い運命かな?と感じます。

  • #3

    はな丸 (木曜日, 21 8月 2025 22:46)

    おおみや様
    言及いただき恐縮です。
    恥ずかしながら「すずちゃん=噛みつきイルカ」とは知りませんでした。
    なんか切ないですね。

  • #2

    おおみや (火曜日, 19 8月 2025 20:42)

    この珠洲市ではこんな感じの伝承が。
    「昔、長い旅路を経て獅子に乗ってようやく辿り着いた神様、翌朝起きて朝陽を見ようと【獅子、いるか?】と呼んだものの疲れ切って寝ていた獅子からの返事は無い、自分が呼ばれたと思い込んだイルカが神様の前に行って、神様を案内。獅子は石に変えられてしまった」
     今回のリンク先記事のコメントをしていた方が取材されていた別記事によると、元からそういう地である所にすずちゃんが現れたというのが2020年8月、そして2022年4月までその近辺に。

     その方は更に興味深い解釈をなさっています。「神の使いが獅子からイルカに変わった伝説が、今のコロナなどの時代の変換期に再注目されたことに意味があるのではないかと思っています。組織や権力を持つ者(獅子)だけでなく、個性や多様性を持つもの(イルカ)が認められる様な時代になっていく、神様のメッセージのように感じました。」
     (お?この方は色々とわかっていらっしゃるな)
     そんな縁も感じられた一件でした。

  • #1

    おおみや (日曜日, 17 8月 2025 14:26)

    珠洲市といえば
     リカオン様は復興ボランティアで頑張ってくれました。はな丸様もその職能を活かして支援活動をしてくれました。私もささやかながら鉄道マニアである知人には無事な生還を祝う意味を込めて「大宮鉄道グッズ」を贈ってみた、という地でもあります。
     その場所なりの、動物も土地も時として厳しい現実を突きつけてくる事を改めて学んだ昨今、それでも皆様の次に繋がる良き日々を、と願っております。

     埼玉各地は36℃を超えてきました。負けてたまるか~