投稿者:真っ暗くん
ご意見を採用していただきありがとうございます。
気になる点を纏めさせていただきます。
「【核保有国同士でお互いの国土を戦場とした大規模な戦争は起こってない】」
インドとパキスタンはお互いに核保有国ですが相互の緊張感は高まるばかりでつい最近も紛争が起こったばかりです。
「核攻撃を抑止できるのは、核兵器だけ」
核保有国と非核保有国の間でも戦後も至る所で戦争、紛争を繰り返してきましたが、なぜ、核保有国はベトナム戦争、ウクライナ戦争含めて今まで一度も核兵器を使用してこなかった、あるいは未だ使用していないのでしょうか?
核攻撃を制止できるのが核兵器だけなら核保有国が非核保有国に対して戦後、核兵器を使用していなければ辻褄が合わないと思うのですが如何でしょう?
さらに、日本は外交政策含む政治における制約を抜きにしても物理を含む科学技術によって核兵器を開発して配備する事が1年~数年と言う短期間で可能なのか?
という疑問が残ります。
戦後の自虐史観教育が幅を利かせた結果、国家の存続に欠かせない軍事についてあまりにも日本国民は遠ざってしまい、軍事行動と言う国際社会における国家の地位の向上を目的とする外交政策の一環から遠い存在となっているように思えてなりません。
対等な同盟関係による自主防衛を目的とした、核兵器を含む兵器などの科学技術と自衛隊を始めとする武装機関の運営状況、国際情勢についての実情を踏まえ、冷静に議論を深めていきたいと思います。
(カレー千兵衛のコメント)
コメント、ありがとうございます。
1つずつ、今の私が答えられる範囲内で回答を試みてみますね。
・・・
仰る通り「インドとパキスタンは核保有国同士だけど紛争は起こっている」というのは事実です。
しかしそれは『大規模な戦争』とは言えないです。
では、何をもって『大規模な戦争』と言えるのか。
「相手国の政治体制を変えることが目的の戦争」です。
視点を変えれば「もし負けたら、自分たちの国柄や憲法が変えられてしまう戦争」のことです。
・・・
次の問いとして
>なぜ、核保有国はベトナム戦争、ウクライナ戦争含めて今まで一度も核兵器を使用してこなかった、あるいは未だ使用していないのでしょうか?
とありました。
それは、核兵器が「使えない兵器」と言われるゆえんですね。
『核兵器を使うことができるタイミングはいつなのか?』を考える必要があると思います。
◆自国の政治体制が変えられてしまう瀬戸際
→大規模な戦争の敗北直前
◆自国の国民が看過できないレベルで殺される瀬戸際
→核攻撃を受けた直後(もしくは直前)
『それ以外のタイミングで核を使用することは「国際的に許されないだろう」というブレーキが働いた結果、現実に80年以上、核攻撃が実行されていない』のだと思います。
つまり核が使われていない現実が、そのまま「核抑止力は無い」には繋がらないと私は考えます。
戦争は外交”手段”の一つです。
その”目的”によって戦争の規模も変わります。
ベトナム戦争でも、イラク戦争でも、ウクライナ戦争でも、相手国を殲滅することが目的ではなかった。
だから核攻撃ではなく、一般兵器での戦争になったのだと思います。
もし負ければ無条件降伏をして自国の政治体制や憲法を変えられるような「大規模な戦争」であれば、核保有国は核を使用すると私は考えます。
同時に「小規模な戦争」では核兵器は使えないのです。
これが「核攻撃を抑止できるのは、核兵器だけ」の根拠です。
そして現実に核保有国同士で(無条件降伏をかけるような)大規模な戦争がなかった原因だと思うわけです。
・・・
最後の問い
>日本は外交政策含む政治における制約を抜きにしても物理を含む科学技術によって核兵器を開発して配備する事が1年~数年と言う短期間で可能なのか?
いや、どうなんでしょう?
テクニカルなことは分からないですが、、、
ただ歴史を紐解くと、アメリカの原爆開発であるマンハッタン計画は1942年から始まりました。
80年前の科学技術で、原爆を開発して、使用まで約3年です。
流石に日本の科学技術が80年前のアメリカのそれに劣るとは思えません。
あ。でも、日本人はまだ月に行ってないんですけどね(;^ω^)
PS.
他にも私の意見に「矛盾」や「見落とし」があればご指摘ください<(_ _)>
きっとあると思います。
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真っ暗くん (火曜日, 12 8月 2025 20:02)
「自国の政治体制が変えられてしまう瀬戸際」
これは通常兵器を使用した戦闘行為、あるいは戦争の延長にある事から通常兵器を装備した武装機関による防衛力の充実が不可欠で、核はその手段の一つに過ぎないのではないでしょうか?むしろ、核を装備して使うタイミングを見過ごすと核が使えないと相手国から舐められてしまい、返って戦況の悪化によって内政干渉を招いて和平、停戦と引き換えに政治体制を変えられてしまうリスクが高まる危険性があります。
「自国の国民が看過できないレベルで殺される瀬戸際」
こちらも同じで通常兵器の使用によって自国の国民が被害に遭った、あるいは遭われる恐れがある事を名目に核を使用したとしても、日本が核保有をしたばあい、少数にとどまる事から相手国、または相手国の同盟国からの報復による核攻撃を受けてエスカレーションラダーが上がってしまい、自国が壊滅してしまいます。日本が核兵器を使用する場合、ロシア、中国またはこれら国々の同盟国となるでしょうから、現在の国際情勢からして自国の核を使用が許される場合が、相手国から核攻撃を受けた時に限るという現状からして
「自国の国民が看過できないレベルで殺される瀬戸際」
は核兵器を使用する上ではあまりにも曖昧な大義名分と言わざるを得ず、もし使用した場合は自国が国際社会から孤立した状態で核の報復攻撃で自国が壊滅してしまう道しか残されないと見ます。
「ベトナム戦争でも、イラク戦争でも、ウクライナ戦争でも、相手国を殲滅することが目的ではなかった」
ベトナム戦争はベトナム共和国を支援してベトナム民主共和国(ホーチミン政権)を始めとするインドシナ半島からの共産主義勢力の殲滅を目的としましたし、イラク戦争もかつての対日戦争とおなじく、相手国であるイラクの政治体制や憲法を変える事を目的として戦争をしています。イラク戦争中、米国がイラク戦後の統治を日本占領を手本に計画していた事からも明らかです。ウクライナ戦争もプーチンがウクライナを自国領と見なしている事からもウクライナをロシアの都合の良いように政治体制や憲法を変える事を目的としてウクライナを殲滅しようとしている事は火を見るよりも明らかでしょう。
核兵器を持つにしてもそれは軍事行動における戦術、戦略に基づく兵器を運用する手段に過ぎず、保有するに見合った戦術、戦略、そして国際社会における地位向上を目的とした外交政策の一環である軍事行動に沿っていなければ国益とはなりません。
「80年前の科学技術で、原爆を開発して、使用まで約3年です。流石に日本の科学技術が80年前のアメリカのそれに劣るとは思えません。」
ロストテクノロジーと言うのが存在する事からもわかる通り、80年前の米国が作れたから現在の日本が作れるといえるほど科学技術は甘いものでもなければ単純なものでもありません。80年以上前の日本が戦艦大和を作れたからと言って現在の日本が戦艦大和を作れないのと同じで、科学技術は継承されていないと開発して運用できるだけの人材も技術も失われてしまいます。これは核兵器とて例外ではありません。もっと身近な例で言えば有人潜水調査船の「しんかい6500」も開発に関わった企業の倒産、撤退などにより同じ程度の仕様の潜水調査船を開発、製造をする事が困難な状況になっています。
米国が80年前に開発できたのもそれは米国がそれだけの条件を有していたからでこの条件は今の日本でも全く満たしていません。故にもし、日本が核兵器を保有する場合
1.日本がとるべき国際社会における地位向上を目的とした外交政策の一環である軍事行動に沿っているのか?
2.国が有する科学技術力で1年~数年で開発、配備する事が可能なのか?
の二つを明確に示さなければならないと思うのですが如何でしょう?
実はこの条件は此方が知る限り、著名人含む日本の核兵器保有の賛同者、反対者の両者とも明確に答えていません。
なぜアメリカが世界最速で核兵器を開発できたのか?
https://www.youtube.com/watch?v=Gg58MlhCYkw
イラク戦後統治 日本占領を手本に「民主化」狙う米
https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00484/contents/154.htm