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《現場の声》運動部員のイジメを指導した話

 

投稿者:ポコ太郎さん

  

本件(広陵が甲子園を途中辞退)に関して、言いたいことはたくさんありますが、門外漢が口を挟むべきではないと思うため、本件には触れず。

 

ただし一言だけ、自分の身に起きたお恥ずかしい事例です。

 

・・・

 

ボクは今、サラリーマンの傍ら、ボランティアで某大学体育会運動部の指導者もしてます(こんなにエロでアホなのに)

 

数年前に部内で集団によるいじめ案件が発覚しました。

いじめられた学生は鬱状態になり退部。

辞めた学生からその案件を知り、即全員を集めてミーティングを実施。

 

集まった学生たちからは、辞めた学生がなぜ悪かったのか、みんなの「和」を乱す存在だったかの話しか出てこない。

 

要はぼくたちは悪くなく、辞めたアイツが悪いからこうなった、のスタンス。辞めた学生の言い分とはかなり違いました。

 

ボクのスタンスは、組織の継続性と、学生が4年間心身ともに成長して、社会人になるまで無事に見送ること。あがよくば、試合で勝ってくれれば望外の喜び、くらいの感じです。

 

しかし、集まった学生たちの言い分を聞いていると、なんて幼稚な言い訳を言っているのかと憤慨し、また1人を大勢でいじめることに異をはさむ者もいないため、組織の継続性の切り口からかなり厳しく注意しました。

 

また、ボクが言ったことを家族の方にも正しく伝えてもらい、異論、疑義あればいつでもご家族の方と面談しますよ、まで言いました。

 

そうしたら、数週間で半分近くの部員が辞めてしまいました…

 

 

このようなデリケートな問題は、本当に対処が難しいです。

 

また学生たちの頭の中は半分大人ですが半分子どもで、時間軸や空間軸を見据えた、バランスの取れた判断基準を持ち合わしておらず、目の前のことしか見えていません。

 

またいじめた本人たちは都合よくウソもつくし、いじめに加担していない学生も、分かっていても口を紡ぐ…

しかし、未来の日本を担うのは彼らです

 

ちなみにこのいじめ案件に関して、辞めた学生には、まだ部活をしたいとの要望があったため、次の部活の受け皿を探して、違う部に入部までセッティング済み(その後、数ヶ月で退部したと聞きました)。

 

また、本案件は部長先生に報告し、大学クラブセンターまで報告書を提出済みです。

 

学生への指導、厳重注意喚起ですが、

こう言った方が良かったのでは?

個別に指導した方が良かったのでは?

言い方に間違いはなかったか?

一人ひとりに寄り添えたのか?

 

これって、あとから後からめちゃくちゃ悩みます。

当に難しいし、自分の至らなさしかない。

 

 

(カレー千兵衛のコメント) 

 

貴重な体験談を教えてくださり、ありがとうございました。

 

葛藤が伝わり、胸が苦しくなりました。

 

・・・

 

イジメの加害側は「嘘をつく」ことも多々ありますが、

 

それ以上に「都合良く事実を改ざん」する傾向があると、体験から分析します。

 

 

そしてイジメの構造は「複数による個人への攻撃」です。

 

この”複数”というのは言葉を共有します。

 

 

攻撃対象の個人の「非」をひねり出し、

 

それを言葉にして集団で共有する。

 

 

 

その集団は「イジメの自覚」など無いし、「反省」など当然無い。

 

有るのは「自分は正当な批判をしている」という自意識だけです。

 

・・・

 

以上のように、イジメの構造は分析できても、「イジメの具体的に対処する方法」というのは本当に難しいです。

 

実際に、イジメの解決の最前線に立つことがどれほど苦しいことか、ポコ太郎さんの投稿を読んでも感じました。

 

 

人間が集まり、集団になると、必ずイジメが存在する。

 

でも、それぞれのケースで、無数の感情が入り乱れているので、画一的な解決方法など存在し無いんですよね・・・。

 

 

「正義ヅラしたイジメっ子」には、『罪』を自覚させる方法があれば良いのですが・・・。

 

 


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コメント: 2
  • #2

    ポコ太郎 (月曜日, 11 8月 2025 23:15)

    なぜか取り上げていただきましたが、この投稿はボクの過去のお恥ずかしい話であり、またボクの事案は今回の広陵高校の事案とは重みが全然違いますので、本質は変わらないと思いますが、そこはお含みください。ボクの事例はボクの失敗、反省でもあるので。しかし、今回の広陵高校関連の馬鹿騒ぎへの一矢のつもりの、当事者目線の含みでもあります

    今回の広陵高校の不祥事に関して、加害者と思われる学生に対し、石持てなじれる方がこの世の中に本当にいるのかと思います。石を持つ当事者ならば、どう立ち回るのか、それを問いたくて投稿した由。

    若気の至りの加害者(と言われているであろう)学生が、ネットで名前を晒されて一生不遇な人生を送ることも因果応報で当然と思える人が世の中にいてますかね?そんな人は人じゃない!!

    ボクのケースも、いじめた学生たちが例えば今回の事例に則れば、そこまで知らない奴らに罵詈雑言を言われるほどに本当に悪いのか、なんらかの罪に問われるのか、いじめられた学生が悪いのか、我々指導者が悪いのか…
    大学が悪い?世の中が悪い?高野連が悪い?

    確かに、我々指導者は責任を負い、反省しましたが(この事態でボクは大学に報告書を提出しましたが退任していません、そもそも後任者なんていない)、学生と大学に対しての責任を負っただけです。加害学生には注意喚起を、被害学生にはアフターフォローと次の部活まで斡旋(しかし、半年で退部)はしましたが、そもそも知らない他人から非難を言われる筋合いは全くない訳で。加害者、被害者と思われる子どもたちの親からも何も言われていませんから。親がクレームにきたら、指導した会話の録音は全て用意してましたし…まともな大人なら、ボク達が指導した内容がパワハラの要素は一切ないことをご理解できる言い回しをしてるし。しかし指導者に責任はあるのは事実

    今回の広陵高校問題に関しての個人的なホンネは、ネットで無責任な馬鹿騒ぎしている方こそ、猛省して裁かれなさいと言いたい。必死で頑張っている子どもたちの人生を台無しにして溜飲を下げてほくそ笑んでいる、ネットでしか意見を言えない卑怯で無責任な馬鹿クソ暇人こそ、そんな無意味な人生を送ることなく、今からでもいいから本気で真っ当に生きなさいと伝えたいです

  • #1

    あしたのジョージ (月曜日, 11 8月 2025 22:58)

    ポコ太郎さんは、教員資格を持っている訳では無いのに大学生の運動部の指導をしているんですね。
    ただの昭和のエロい親父じゃありませんね~
    しかもいじめ問題の指導なんかとても難しいと思いました。
    教員資格を持っていても関係なく難しいと思うので、ポコ太郎さんはよく頑張ったと思いました。
    エロい指導ならポコ太郎さんの得意分野なのに。