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《読書感想》「ウクライナ戦争と外交」外交官が見た軍事大国の侵略と小国の戦略

 

投稿者:トマトさん

  

6月上旬に投稿した「ウクライナ戦争と外交」-外交官が見た軍事大国の侵略と小国の戦略-を、1週間程前にやっと読み終えました\(^o^)/ 

 

 

【関連ブログ】

2025年6月10日:ウクライナ戦争と外交: 外交官が見た軍事大国の侵略と小国の戦略

 

 

今日、カレーさんの6月27日に放送されたYouTube動画を視聴していたのですが、1:02:27頃にゼレンスキー大統領の話題も語り合いたい、というような事を言っていたので、本の内容紹介と感想を投稿してみます。

 

前回投稿した以降で、特に心に残った箇所を一部抜粋します。


 

「国際秩序そのものに挑戦しているのがこの戦争の本質である。ロシアのこの暴挙が容認されるならば、将来、ロシアがウクライナ以外の別の国に対して侵略を行う可能性、更には、別の国がロシアに倣って同じ暴挙を働く可能性を誰が否定出来るだろうか。」(P59)


 

「ロシアによるウクライナ侵攻は、日本から遠い欧州の片隅の隣国同士の領土紛争などという矮小な問題では決してなくて、現在の日本が依って立つ安全保障そのものを危険に晒していることに他ならない。だからこそ岸田総理がこの侵略の本質を喝破して、『今日のウクライナは、明日の東アジアかも知れない』と日本の内外に向かって警鐘を鳴らしたのである。」(P59)


 

「ウクライナ軍の特徴として、事務職や後方支援に加えて、実に多くの女性兵士が狙撃兵等、実際の戦闘に従事していることを指摘しておきたい(報道によれば、約5万人)。」(P133)


 

「戦場におけるドローンの目覚ましい成果を踏まえて、ウクライナは、世界に先駆けて陸・海・空と並んで独立したドローン軍を大統領令で2024年2月に創設した。」(P152)

 

 

「ドローン開発並んで、開戦後にウクライナが開発に力を入れてこの三年間で大きな成果を上げたものに電子戦技術がある。(中略)その結果、現在、ロシア軍が攻撃に使用するミサイル・ドローンの半数近くは、ウクライナ防空軍が防空ミサイルや機関砲で迎撃するまでもなく電波妨害等によって、目標以外の原野や河川等に誘導されて無害化されたり、さらには鹵獲されたりしている。」(P154)

 

 

「ウクライナ戦争は、後世の歴史家に本格的な『ドローン兵器』の時代の幕開けと記憶されることは間違いない。(中略)特にロシア黒海艦隊が事実上大型艦隊を保有していないウクライナ軍の水上ドローン攻撃によって、その主要艦艇の3割以上を失って、(以下略)」(P197)

 

 

「少子高齢化で自衛隊員、海上保安庁職員や警察官等の数の確保が既に困難になっている日本としては、長大な沿岸監視・防衛、広大な領海・経済水域の監視・防衛、重要インフラの警備等のために各種ドローンの開発・生産、ドローン操縦士の養成が急務であり、そのためのウクライナとの協力を是非とも検討すべきである。」(P197)

 

 

他にも紹介したい箇所が色々あるのですが、長くなってしまうので(すみません、すでに十分長すぎとも思いますが(^^;))このあたりで止めておきます。

 

もしも関心をもたれた方がいましたら、ぜひ、本を読んでみてください。

 

 

発行日:2025年5月2日 松田邦紀 (著)

「ウクライナ戦争と外交: 外交官が見た軍事大国の侵略と小国の戦略」

https://amzn.to/4dVBUkx

 

 

 

2025年2月に、アメリカのホワイトハウスで、トランプ大統領とその側近(←名前失念)が、ゼレンスキー大統領と対談した際に、一国の大統領であるゼレンスキー大統領をめっちゃ小バカにしていて、なんて失礼な奴だろう、特に側近(←名前失念)なんて、完全に虎の威を借るキツネにし見えないのに(-_-メ)と思っていたけれど、この本の最後の方にその時の事が書いてあって、ウクライナではあの会談の後、ゼレンスキー大統領の支持率が10ポイント以上UPしたとのこと。良かったです。

 

 

あと、この本によると、日本の岸田首相がとても活躍したみたいです。

 

NATOに入っていない日本なのに、ウクライナ支持の声を上げた事で。 

 

2022年当時、コロナワクチン政策をメインで見ていたので、なんとなく、がっかりした感じで岸田首相を見ていましたが、岸田首相すごい、と思い直しました。 

 

よくよく考えたら、確か総裁選が2021年にあって、そこで岸田首相が選ばれたと思うのですが、その時、河野さんも総裁選に立候補していたけど、河野さんが選ばれなくて、本当に良かったとあらためて思いました。

 

河野さんが選ばれていたら、ワクチン政策はさらに酷い事になっていたと思うので。

 

 

実のところ、ウクライナ情勢は本による後追いはかりで、リアルタイムの情報を追っかけられていません。

 

リアルタイムでのウクライナ情勢の投稿とそれに対するコメントを私も読んでみたいです。

 

 

あー、他にも色々投稿したい事があるのですが、そろそろ夕ご飯の準備をしなくてはいけません。

 

とりあえず、実家から届いた枝豆のサヤをカットして塩ゆでしてきます。

 

 

 

(カレー千兵衛のコメント)  

 

本の感想で、興味深い内容を抜粋してくださって、ありがとうございます!

 

抜粋は、すごく助かります♪♪

 

気になるポイントはいくつかあったのですが、1つに絞ると・・・。

 

 

私は「ドローン兵器」に興味があります。

 

「ロシア黒海艦隊がウクライナ軍の水上ドローン攻撃によって主要艦艇の3割以上を失う」とは衝撃を受けました!

 

現時点で、ここまでの攻撃力があるとは驚きました。

 

日本も、是非ともドローン兵器を導入したい!

 

 

・・・

 

あと遠い将来。

 

ドローン兵器が『核兵器』に匹敵するほどの抑止力を得ることができるかもしれませんね。

 

 

ややSF的な妄想かもしれませんが、

 

たとえば「もし本土攻撃されたら、相手国の原発施設に小型ドローンを飛ばして爆破させる」とか。

 

あるいは「超小型ドローンで、敵国の要人を暗殺する」とか。

 

「国家が超小型ドローン兵器を管理する世界」になったら、核兵器を持たない日本にも希望が持てます!

 

 

「小国の戦略」を模索するには、

 

ウクライナが参考になりますね。

 

 

 

 

 PS.枝豆の塩ゆで、いいなぁ(^^)

 

ありがたき、実家☆

 


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コメント: 1
  • #1

    晃明 (月曜日, 30 6月 2025 00:16)

    カレーせんべいさんへ
    ウクライナの水上自爆ドローンについては元海自の幹部の方がYouTubeで解説してくれています。
    https://youtu.be/-mVIgpRP6D0?si=Dp2OPZ1R3V3dAegx
    それによると、ドローンにより撃沈されたロシア艦艇は①比較的小型の艦艇であり、②黒海のように波の穏やかな海で、なおかつ③沿岸から近い距離で威力を発揮できるそうです。②と③は台湾有事の時は難しいかもしれません。

    トマトさんへ
    岸田政権はなんだかんだコロナを5類にしてくれましたし、ウクライナへの支援を明確にしてくれましたから、あの時は岸田さんでよかったと今となっては思います。
    ただ、石破さんはウクライナに対して少し冷淡な気がします。参院選で鈴木宗男を自民党の公認候補にするようですが、一体何を考えているのでしょうね。