萬田緑平先生は、群馬県前橋市で「緩和ケア萬田診療所」を開いておられます。
最期を迎える患者さん・そのご家族の思いに寄り添っての診療の日々が丁寧に描かれている映画です。
登場する方々と先生の表情、言葉、交流の様子が沁みてきます。
ナレーションをなさつた室井滋さんが「本作は人々の終末期のドキュメンタリーですが、悲しい映画ではありません。見ると不思議な希望が湧いてきます。」と仰っていましたがその通りです。
登場する方々の本物の笑顔がとても印象的でした。
信じられないようなコロナ自粛騒ぎの頃のこと、萬田先生をゲストにお迎えした時、打ち上げの席でお隣りになったことがありました。
その頃母を、そして父を(老衰で)亡くした私はそれぞれの最期の様子をお話しし、先生は丁度この映画の患者さんやご家族になさつたように笑顔で頷きながら耳を傾けて下さいました。
「人はその人が生きてきたように死んでいきます」という言葉も忘れません。
>医師や病院に任せきりにしている限り自分らしい最期を迎えることはできません。「人生最終章のシナリオ」を書くのは医者でも家族でもない、患者さん本人なんです。
>患者さん本人に「人生の主導権」を取り戻してもらうのです。患者さんの笑顔を引き出すことが、僕のケアの中心です。
(萬田緑平先生)
誰にも「最期」があり、命は直接に間接に次の世代へと引き継がれていきます。
添付の写真は亡くなる数日前の父(95)、見舞った孫夫婦と子供(ひ孫)の手です。
(カレー千兵衛のコメント)
その映画の内容や感想にも感嘆しましたが、最後の写真には心を奪われ息をのみました。
自分も周りも笑って死ねたらさ、
それ以上の生き方って無いよなぁ。
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あしたのジョージ (金曜日, 20 6月 2025 06:16)
この写真はヤバいですね~
母が病院で亡くなる1年前ぐらいに兄貴の子供と対面した時を思い出しました。•́ ‿ ,•̀
萬田緑平さんのXをよく見ていますが、言葉がいちいち沁みますね~
多分同い年だと思いますが、達観しているなぁ〜と思います。
私も終末期には病院じゃなくて家にいたいなぁ〜
晃明 (金曜日, 20 6月 2025 00:33)
貴重な情報を教えていただきありがとうございます。とても気になっていた映画なので、時間を作って是非とも観に行きます。
お父様のお写真は深く考えさせられました。