≪報告≫ 珠洲市の災害ボランティア(1日目)

 

投稿者:リカオンさん

 

今回は珠洲市へ2泊3日の災害ボランティアに行った報告です。

 

珠洲市は震度7の揺れに加えて津波にも襲われた場所もあり、能登の中でも被害の酷い地域という認識でした。

能登半島の最奥部でアクセスも大変です。

他方で私はニュースでボラキャンすずというテント村がある事を知り、関心を深めておりました。

 

一方、主人は珠洲に何度か連泊し、私に状況を伝える写真を送ってきたり、地元の方やボランティア友達の話をしてくれました。

 

 

(主人の写真から描き写した倒壊家屋)

 

私はGW中時間ができたので、一泊二日でボラキャンに行きたいと、既にボラキャンすずに宿泊中の主人に相談。

 

すると、主人が「仕事が終わってから車でおいでよ。3時間で来れるだろう。そしたら2泊できるから、早起きして運転しないで済むよ。二人用テントとシュラフを持って来て。申し込みはしておくから」。

 

 

(ドライブ地図) 

 

仕事の終わる5時から夕暮れの中3時間も運転して、果たしてあの崖崩れ工事の道を無事にキャンプ場に辿り着けるのだろうか?イヤあの道を逆にたった3時間で行けるのか?と不安も感じました。

 

主人の話では、活動のひとつに炊き出しもあるとのこと。私は今まで災害廃棄物の片付けをして来ましたが、能登では炊き出しをする人が減って困っているという事も聞きますし、色々な仕事を覚えたいとも思っていました。

現地の人や他のボランティアとの交流という点でもあまり出来ていなかったので、炊き出しを機会に交流したいという希望もありました。

こんな風に色々考えを巡らせ、ボランティアとキャンプの道具を車に載せました。

 

 

1日目

5月4日夕方5時に仕事を終えると、職場からそのまま珠洲に向かって出発です。

 

 

(道路)

 

 

能越道は明るく道路も快適。七尾市で下道を走り、次にのと里山海道に入ると急に道が悪くなりました。かつて輪島へ行くボラバスで通ったあの道です。あちこち道が崩れ、迂回と狭いアップダウンの繰り返し。

工事の所だけ制限時速40kmとなっていますが、もっと低速でないと通行は難しい。車の往来もほとんど無く、一度後ろからすごいスピードのハイエースが追い上げできたので道を譲ると、これまたものすごいスピードでみるみる遠ざかって行きました。工事関係者でしょうか。

しばらくして軽トラと乗用車が後ろに二台ゆっくり近づいて来ました。

それ以外に車の影はありません。

だんだん道も暗くなって、SAも街灯もなく、車のヘッドライトで反射する工事のバリケードや三角ポールを頼りに走行。車は私だけです。

走り始めて2時間超え、珠洲道路に移ってから閉店したコンビニばかりで休憩できそうな場所はなし

。ひた走りながら道案内の看板が曲がっているのを見て恐々走行。真っ暗で周りの状況も分からず。

キャンプ場近くなってようやく営業しているコンビニを見つけました。トイレは使用できたのでこの辺りは上下水道が使えると確認。

 

 

(夜のキャンプ場)

 

 

ほどなくキャンプ場に到着。意外と早く2時間45分ほどで着きました。

待っていた主人にテント場まで案内してもらい、ふかふかの芝生にテントを設置。ボランティアは1人一泊500円。

車もテントの近くに停める事ができ、電源も使用可能。トイレは仮設トイレで、水は川か井戸から引いているらしく飲料には適さない様子。

ペットボトルに4リットルほどの水道水を詰めて持ってきているので問題ありません。

 

 

(交流)

 

 

 

用意して来た夕飯を持って、ボランティアが大勢集まっている大きなテントに移動。

大学のボランティアサークルも参加しており賑やかでした。学生さんは女子が多いです。明日は早いので夕食、自己紹介も程々に自分のテントへ。

七尾のキャンプで私は薄っぺらいシュラフを持ち込み寒くて失敗したので、今回は暖かい冬用シュラフで気持ちよく就寝。

 

 

(テント)


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コメント: 7
  • #7

    おおみや (日曜日, 07 7月 2024 13:01)

    リカオン様のnoteはしっかり見ております。私もあばれ祭りや水族館再開を喜ばしく思います。今後とも能登をよろしくお願いします。千里浜の砂像の製作は私の小学校の一つ先輩によるものです。
    福島県伊達市の公園除染完了イベント(2013年9月)に羽咋市砂像製作&体験が招待されたのは・・・私が伊達市さんに羽咋市を紹介したのがきっかけでした。子供さんの笑顔が溢れた良い場でした。それを知るのは誰も居ないのですが、影ながら活躍してた・・・かも。
    リカオン様におかれましてはきつい作業環境もあるかと思われますが、依頼者様の感謝の笑顔を頂きつつの更なるご尽力をお願い申し上げます。

  • #6

    リカオン (月曜日, 13 5月 2024 15:43)

    皆さんコメントありがとうございます。

    #1 サンさん
    キャンプや登山をしている方とボランティアは共通点が多いです。
    輪島でご一緒になった登山が趣味のAさんは登山をやっている人と装備が同じと、言ってましたし、七尾のボランティアキャンプを作るのに関係した野口健さんも登山家ですしね。
    自己完結ができる人は被災地に入って行きやすいのでしょうね。

    #2 おおみやさん、あの方はご友人でしたか。そういえばおおみやさんと同年齢ぐらいでしたね。

    #3 ボラキャンのLINEに問いかけましたが、返事がないのでどなたもオーロラは見ていないようです。
    富山で別の方で見た方はうっすらと肉眼では見えないけれど写真を撮影するとピンクから紫色にうつるというような話をしていました。

    #4 パワーホールさん
    500円はボランティアに参加する事が前提の価格です。そして現在オートキャンプ場としてはトイレと水道が不完全です。しかし電源とwifiが使えるのはgoodです。

    #5 あしたのジョージさん
    私も主人が太鼓判押さなければちょっと臆するドライブ計画でした。
    しかし、今はNaviという心強い相棒がいて、工事や混雑も加味した道案内をしてくれるので安心です。

  • #5

    あしたのジョージ (日曜日, 12 5月 2024 22:18)

    ボランティア活動、いつもお疲れ様です。
    今回はテント村に行くまでのリポートでしたが、すれちがう車もほとんどない暗い道をよく辿り着けるもんだなぁと感心しました。
    私は免許がないので車の運転の事はわかりませんが、暗い道で土地感のないようなところによく一人で運転して行けるなぁと思いました。
    無事にテント村に着けて良かったですね!
    次のリポート、楽しみにしています。

  • #4

    パワーホール (日曜日, 12 5月 2024 19:10)

    一泊500円とはかなりリーズナブルですね。画像のボランティアの皆さんは素顔で活き活きしている。防災大臣に配慮が足りないとか言ったメディア関係者は何考えているんだと今でも憤ることがあります。

  • #3

    おおみや (日曜日, 12 5月 2024 14:43)

    え?能登でオーロラが観測された?
    一生懸命頑張ってくれている皆さんはそんな余裕は無かったかもしれませんが、観る事は出来ましたでしょうか?と、星すらあまり見えない埼玉県南部から…とにかく、感謝感謝です。

  • #2

    おおみや (日曜日, 12 5月 2024 14:19)

    珠洲市は普通に行くのにも本当に大変な地、しかも夕方5時からそこに向かって、今回も能登の為にありがとうございます。そして…ボランティアの皆様、本当にいい顔をしていらっしゃいます。

    珠洲市蛸島の知人は自宅の生き埋めになり15時間後に救助、暗闇の中で目の前の折れた柱と共に「何が…どうなっとる」のスマホ38秒動画でTVでも報道されたので記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。あばら骨が折れつつも本当によくぞ生きてくれました。彼が仮設に入る事が出来て連絡が来たら、せめてもの応援物資を送りたいと思っている処です。

  • #1

    サン (日曜日, 12 5月 2024 14:18)

    珠洲市に行かれたのですね、ご報告ありがとうございました

    バーナーやクッカーやシェラフ、アウトドア用品を活用しての自己完結が大切なのだなと。キャンプブームは下火だそうですが、ボランティアとキャンプがこういうところで繋がっているのかと、あらためて写真から考えさせられました