「光る君へ」言葉ひとつで友情にも恋愛にも転びそうな場面

 

投稿者:まいこさん

  

『光る君へ』第8回、良質なドラマの根幹のひとつである「あなたなら、どうする?」という視聴者にも向けられたような問いがなされました。

 

「光る君へ」毎熊克哉、直秀役の反響に驚き 「好き問題が一番難しかった」

https://www.cinematoday.jp/news/N0141552

 

元記事

https://news.yahoo.co.jp/articles/f884d97cee573f16de7bb83e9407582f1378cd2e?page=3

 

 

まひろと道長の恋を応援する一方で、直秀は散楽の仲間に「おまえ、あの子に惚れてんのか?」とひやかされるなど、まひろに惹かれている様子もある。

 

「俺は誰にも惚れねえよ。明日の命もしれぬ身だ」と否定する直秀だが、第8回では直秀が都を離れることをまひろに告げた際、「一緒に行くか」と誘う。

 

この時の直秀に恋愛感情はあったのか?

 

 

***

 

平安時代の大道芸人たる散楽の一員であり、義賊でもある直秀が、下級貴族のまひろを誘うのは奇異なようにもみえますが、史実でも、越前国司になった父・為時に、まひろ・紫式部は同行し、一年間、都を離れたことが『源氏物語』にも活かされることになります。

 

ドラマでは、このあと、まひろは「行っちゃおっかな?」と応え、直秀は「行くわけねえよな」と返します。

 

言葉ひとつで友情にも恋愛にも転びそうな場面。

 

『よしりん辻説法 恋愛論』を再読したくなりました。 

 

 

(管理人カレーせんべいのコメント)  

  

恋愛にせよ、友情にせよ、その言葉には「機微」というものがありますね。

 

大切な人に、自分のそばにいてほしいと伝えるのはいつだって大変だ。

 

千以上の言葉を費やすか。

 

それ超える行動で示すか。

 

人生には「機微」というのが大事だとつくづく思います。

 

 

≪大河ドラマシリーズ≫

 

「光る君へ」でゴー宣やおぼっちゃまくんを思わせたシーン(2024.02.19)

 

「光る君へ」伊勢物語を引用した恋文(2024.02.12)

 

「光る君へ」のインチキ僧侶(2024.02.05)

 

『光る君へ』本郷奏多の花山天皇が“官能的”過ぎる(2024.01.29)

 

「光る君へ」第3話の男子トークは源氏物語のオマージュ(2024.01.22) 

 

 

『御堂関白日記』を見学 吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」(2024.01.08)

 

 


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コメント: 4
  • #4

    まいこ (木曜日, 29 2月 2024 18:47)

    投稿採用とコメントいただきありがとうございます。
    恋愛ドラマの名手たる大石静さんの脚本らしく、このあと藤原倫子のサロンで赤染衛門が直秀推しを表明、人妻なのに?と指摘されると「心の中は己だけのもの」と発言して平安女子たちが大盛り上がりとなります。『栄花物語』の作者として有力視されている赤染衛門は理智的なイメージだったので、ドラマでの人物像が意外であり面白くもありました。

    道長の兄の道隆も、道兼も、受領階級の女性を妻としているので、まひろ・紫式部と結婚することは、十分に可能だったのではないかと思います。道長は年上の女性に可愛がられる傾向があり、姉の詮子や倫子の母の後押しもあって左大臣の娘と結婚、氏の長者に上り詰めたのは、女性の身分によって補完されたということになると考えられます。直秀については、「最近みつかった弟」が簡単に通ってしまうような時代、道長は盗賊の袴垂を制した藤原保昌を取り立てたほどなので、まひろと結ばれるのも可能かもしれません。

  • #3

    ひとかけら (火曜日, 27 2月 2024 16:15)

    明日の命も知れぬ身だと言っても、恋愛はみっともなく色恋という狂気が暴走すれば身分差をも乗り越える事も有りますね。男女の友情は無く、どちらかの下心があり何時かは恋愛に発展するものだと女性の友人が言ってましたが私もその通りだと思います。
    今後、まひろが直秀と恋愛して自身の経験を源氏物語として描くのか気になります。

  • #2

    和ナビィ (火曜日, 27 2月 2024 10:24)

    >恋愛にせよ、友情にせよ、その言葉には「機微」というものがありますね。大切な人に、自分のそばにいてほしいと伝えるのはいつだって大変だ。

    機微が通じないのは野暮という  
    「・・・・渡さないぞ 俺のそばにいろよ」 88888 日本一の機微だんご

  • #1

    リカオン (火曜日, 27 2月 2024 01:56)

    「帰るのかよ…」とつぶやくシーンは笑いました。
    脚本家の大石静氏は庶民の代表として、散楽で政権批判し、夜は義賊の魅力的な人物を創造しましたね。この時代は身分制があったり、妻問婚であったり、今とは社会制度がかなり異なるけれど、身分が異なりながらの恋愛はどんな感じだったのでしょう。ドラマにあるような形もあったのか?