柴橋正直岐阜市長の「聖書を引用してのイスラエル支持表明」についてキリスト者有志が異議

投稿者：グッビオのオオカミさん

こんな変わった記事を見かけました。

【キリスト者有志 柴橋正直岐阜市長・オリーブの会会長の「イスラエル支持」声明に異議 2024年2月19日 - キリスト新聞社ホームページ】

https://www.kirishin.com/2024/02/19/65049/

岐阜市の柴橋正直氏はクリスチャンで、教派を超えたクリスチャン政治連盟「オリーブの会」の会長を務めてもいる様です。

キリスト新聞だけでは無く、以前はこちらにも関連記事があります。

【「イスラエルの平和を」クリスチャンの柴橋・岐阜市長が大使館に声明 [岐阜県]：朝日新聞デジタル】

https://www.asahi.com/sp/articles/ASRD76W7DRD7OHGB00J.html

2023年12月8日の朝日新聞。

それとイスラエル大使館の旧Twitter

https://x.com/IsraelinJapan/status/1714213729167081810?s=20

という事は、キリスト新聞の内容は概ね間違い無いと思います。

キリスト教徒に限らず、何教何宗何派だろうと、反社会的なカルト組織で無い限り、"信教の自由"があり、"思想信条の自由"があります。

それは政治家とて例外では無く「何教だから政治家になるな」とは私は決して言いません。

また、政治的な理解やアプローチには賛否両論ありつつも、政党や政治信条によって差が出るでしょう。これも「そういうもの」だと思います。

また、クリスチャンの政治家の会も情報交換や親睦などに活用するなら別に問題視もしません。

しかし私は柴橋正直市長に非常に強い違和感を覚えました。

柴橋正市長はあくまでも岐阜市の市長として選ばれたのです。岐阜市民の代表として、その声を代弁する立場でしょう。

しかし、聖書を引用してイスラエルを支持するなど、それは自分個人的な宗教観に基づくもので大多数の岐阜市民には関係が無い。

これはもう「一線を越えてる」と言わざるを得ません。

そもそも(教派はどこでも良いのですが)キリスト教徒ならばイスラエル支持などと考えるのは余りにも原理主義的過ぎます。

また彼らが所属している教派の信徒が全員そう考えてるとも、私は思えません。

実際に小林よしのり先生が以前、ライジングで指摘して居られた様に、戦時国際法という観点から見れば守る気が無いロシアと守る前提のウクライナでは、どちらが侵略者か明確だが、今回のイスラエルとハマスでは双方共に戦時国際法を守る気が無く、また、共存する気も無い。

単純にイスラエル支持・パレスチナ批判などは成り立ちません。テロリストを攻撃と言って民間人の病院を平気で攻撃するイスラエル軍もまた非難されるべき点が多々あります。

聖書の記述と言いますが、エルサレムの語源はイェル「家」、シャライム「平和」で「平和の家」なのです。

今のイスラエル軍のどこが「平和の家」なのでしょう？

また聖書の他の箇所を指摘すれば、イスラエル軍のやり方を否定する箇所すらあるのです。

旧約聖書ハバクク書2章9〜12節より

9 災いだ、自分の家に災いを招くまで

不当な利益をむさぼり

災いの手から逃れるために

高い所に巣を構える者よ。

10 お前は、自分の家に対して恥ずべきことを謀り

多くの民の滅びを招き、自分をも傷つけた。

11 まことに石は石垣から叫び

梁は建物からそれに答えている。

12 災いだ、流血によって都を築き

不正によって町を建てる者よ。

…この様に、民の不正と暴力を"堕落"と取る箇所すらあるのです。

では民間人を殺傷するイスラエル軍はどうなのでしょう？

確かに「オリーブの会」は統一協会ではありませんが、柴橋正直市長にはキリスト教を原理主義的に解釈した言動を続けずに、岐阜市民の方に目を向けて頂き、本来の岐阜市市長の役割に徹して頂きたく思いました。

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