≪災害の検証≫ 地震防災計画の見直し

 

投稿者:リカオンさん

  

元旦の地震での避難行動ですが、富山では検証番組がよく放送されています。

視聴していると、自身のとった行動がそれで良かったのか。地域の防災これで良かったのか。

改めて考えさせられております。

 

 

<避難所のガラスが割られた件>

 

元旦の地震で私が車で避難している間、富山市内では住民が避難所の学校がまだ開錠されていなかったために開くのが待てずガラスを割って入ったと。

そういった事例が少なくとも23ヶ所以上あったそうです。

 

日本海側では津波が来るのが早いといわれ、さらに今回、海底の地すべりが起きたらしく3分で津波が来ました。

避難所の開設者が来る前に津波が富山沿岸に辿り着きそうです。

 

津波が来る!でも避難所の鍵が開かない…学校の窓ガラス割るケース相次ぎトラブルも 富山

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/964635

 

しかし、確認しますと、このガラスを割られた学校はハザードマップ上では予測の3mの津波では安全な場所とされていました。

なのでガラスを割ってまで避難所に入る必要は無かったのかも知れません。

 

 

<車で避難の是非>

 

また、たまたま今回私は車で移動中だったので、そのまま車で避難しましたが、東日本大震災で車で避難した方が渋滞などで逃げられずかえって被害を拡大してしまう事がありました。

そこで基本徒歩で避難し、お年寄りなど徒歩での避難が難しい人だけ車を使うようにとされています。

 

私は避難に20mの標高で充分と判断しましたが、ハザードマップでは5m以上で安全としています。

実際は市内にある標高70mの呉羽丘陵に車に乗った避難者が押し寄せて大渋滞を起こしていたようです。

↓↓

多くの人が車で高台へ…地震発生後に富山市で“避難車両渋滞” 東日本大震災では津波で死者増えたケースも

https://www.fnn.jp/articles/-/642904

 

 

<防災計画の見直し>

  

どうしても東日本大震災の映像のインパクトが強すぎて、冷静さを失ない過剰行動を起こしてしまいがちです。

学校のガラスを割って中に入ったり、高台に車で殺到して身動き取れなくなったり。

 

一方でハザードマップが5mで安全となっているのも私は以前から納得行ってなくて、マップの見直しも必要ではないかと考えています。

 

・素早く到達する津波に間に合うよう避難所を開設するにはどうしたらよいか。

・ハザードマップの津波想定は5m程度は適正なのか

・地震で起きる海底地滑りも含めた津波想定

・自治体から住民への避難計画の説明

(標高70mの丘陵までの避難行動は行き過ぎでは?行き過ぎであればどの程度が適正なのかの説明)

 

少なくとも以上の問題点を自分は感じました。

 

 

(管理人カレーせんべいのコメント)  

 

被災した人はもちろんのことですが、災害は他人事ではないですし、各自で「検証」する必要がありますね。

 

「自分ならどうするか?」

「あのときどうするべきだったか?」

「次はどうするか?」

 

自分の身を守り、

家族の身を守り、

そして地域の役に立てるかどうか。

 

各自、自分ができる「実践」をやるしかないですね。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    サン (月曜日, 12 2月 2024 00:40)

    ご報告とご意見ありがとうございました
    車避難の現実とハザードマップへの疑問など、経験者の貴重な内容に感謝です

  • #2

    新米派 (月曜日, 12 2月 2024 07:43)

    災害、特に津波(を伴う地震)の場合は、錯綜する情報の中で迅速な行動が求められてしまいます。そのため確かに個人又は集団の言動に際してどうしても過不足が生じがちです。

    防災対策自体は阪神大震災から意識されるようになっていましたが、特に東日本大震災を踏まえて、各自治体における防災対策が活発になったと感じています。担当公務員も参画する、地区自治会の防災協議は頻繁に開かれていますし、校庭などを活用した防災訓練も毎年各地で実施されていますので、そのようなかたちで地域活動に参加することも大切だと思います。

    他方で、防災計画に限らず、不特定多数人が関わりあるいは事象工程が複雑な計画を策定することの困難さも実感するところです。
    避難所のカギは誰が保管し、備蓄はどのような基準で分配するなど基本的な事柄はもちろんあらかじめ定めておくべきでしょう。けれども、LGBTへの配慮、ペットはどうする、コロナなどの感染症対策は必要か、想定津波高度ごとの避難場所――など、防災計画は年々ぶ厚くなる一方です。あらゆる事態を想定したチャートを公務員と避難所民の全員が理解/記憶しているのであれば結構な話なのですが、防災計画のページをめくっている間にも津波は迫っているかも知れませんし、避難所民同士の喧嘩が深刻化しているかも知れません。

    今回、冷静さが足りなかったのではと批判もあった自販機の破壊や避難所へのガラス割り侵入についても、もし自分がその場にいたらどうしたかと考えてしまいます。「あと○分でカギを持っている担当者が到着する」と判っていればまた対応も違ったのでしょうが、正月で担当者が県内にいるかすら分からず、屋外で気温が低い、そして津波がどうなっているかも不明な状況だと、やはり自分も同じような行動を取ってしまう気がします。
    ラジオで最新情報も聞けて、車内暖房も効いている自家用車で行動することが有利な場合が多いとは言え、多くの人が自動車を利用すると今度は渋滞による二次災害に繋がることがあるらしいのが悩ましいところです。

    個人的には、災害対応において公共用財産(及び公用財産)が住民避難のために用いられることは当然だと認識しています。そのため、ガラス割り侵入などに関して民間の論議においてお叱りの声が出ることはあるとしても、行政や司法においては寛容な応対をお願いしたいところです。