東京大学地震研究所の研究速報

 

投稿者:ねこ派さん

 

今回の能登半島地震について、東京大学地震研究所が、研究速報をネット上に公表しています。

 

【研究速報】令和6年能登半島地震

https://www.eri.u-tokyo.ac.jp/eq/20465/

 

既に、このことは、別のスレッドで紹介しましたが、改めて、投稿します。

マスコミの報道ネタになっているようです。

私は、ざっと目を通したところですが、今回の地震と津波について考察するに参考となる調査研究結果が、現地の写真と共に、掲載されています。

 

 

◆津波の高さに関しては、地震により、海岸地盤の隆起があったせいで、予想と大きく違う結果になったようであること。

数メートルの高さに及ぶ、大規模な海岸地盤の隆起があった地域や港では、その分、予想された津波の高さが低く減殺されたと見える一方、二十数センチ程度の小規模隆起だったところでは、大体予想された通りの大きな津波が襲来して、甚大な被害をもたらした模様であること。

 

◆津波の計測機器が働かず、データが送られて来なくなったのも、海岸地盤の隆起のせいと見える。

隆起して、津波計測機器が海水面のはるか上に昇ってしまえば、そりゃ、計測不能となるだろうから。

 

 

津波の高さ予想をする際には、到達すると見られる海岸地盤の隆起、あるいは逆の沈下・沈降(大地震では、そういうこともあるようである)などを、計算に入れてはいないに違いない。

 

というか、現在の地震津波科学では、そこまで出来っこないであろう。

 

そのうえ、能登半島の東側、穴水町や七尾市あたりの、富山湾に面した海岸は、地図を見ると入江の多いリアス式のようだから、そこに侵入した津波は、予想より高くなる危険性が大きいように思います。

 

よって、気象庁が発表する津波の高さ予想を、そのまま受け取るわけにはいかない。

 

NHKのアナウンサーが、大津波が来るぞと、絶叫調で避難を呼びかけていたが、それは正解だったと思います。

 

やはり、津波警報以上が発令されたら、海岸から直ちに離れる、逃げるに如かず、ですわ。

 

 

 

 

(管理人カレーせんべいのコメント)  

 

要するに津波の高さを科学で完璧に予測するのは、現時点では不可能ということですね。

 

では何を信じて、一体どうするか?

 

私たちの祖先の教えである「津波てんでんこ」を実践することは良策だと私は信じています。

 

 

もちろん世の中には色んな考え方があるので、「逃げない」という個人の判断があっても良いと思います。

 

私は、その生き方を否定はしません。

 

 

ただ「危ないから、逃げろ!」と他人に向かって叫ばざるを得ない時が緊急時には有るということは認めてもらいたいです。

 

それが結果的に「空振り」であることは有り得ます。

 

むしろ空振りの方が良いです。

 

なんだか私が「玉川徹」と同じことを言ってるように聞こえる人もいるかもしれませんが・・・、でも「インフォデミックによる煽り」と「歴史から得た知恵」の違いはありますから。

 


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コメント: 5
  • #5

    サトル (月曜日, 08 1月 2024 01:57)

    皆さんのコメントに同意します。
    そして、
    NHK……「テレビ見てないですぐ」逃げろ。
    玉川……「家に籠ってテレビ(俺の番組)見ろ」
    かなと。

  • #4

    グッビオのオオカミ (日曜日, 07 1月 2024 19:38)

    今回の注意喚起を玉川徹に例えるのは、違うと思います。
    #1のねこ派さんの意見に同意です。
    能登半島の地震は「震度7」で、本当に大災害級ではありませんか。
    これの初動対応の注意喚起としては何も間違っていないと思います。
    報道側も繰り返し執拗に注意喚起をした訳でもありません。
    他方、玉川徹のコロナ煽りは、初動対応だけで止めておけば良いものを岡田晴恵らと一緒に繰り返し「2週間後にはニューヨークになる!ミラノになる!」と何回も何回も連日過剰に注意喚起してました。
    震度2の地震と、震度7の地震は違います。
    彼は震度2か震度1の地震を、何年間も震度7の扱いをし続けた様なものです。
    イソップ童話のオオカミ少年のデマと一緒です。
    ただ、マスコミや行政の注意喚起に対して個人的に「自分で情報収集して判断したい」と言う人は、個人のレベルで、責任を持ってやれば良いと思います。

  • #3

    おおみや (日曜日, 07 1月 2024 14:22)

    知りたかった情報、ご紹介ありがとうございます。
    震源域分布と思い起こせる地形から考えてみると、地震を何度も引き連れつつ土地が出来続けているのが能登半島で、伊豆や房総の成立の仕方とも大きく違いますね。全国どこであっても何万年単位では大きく変動し続ける土地において逞しく生き延び続けてきた上で今がある、と再認識しました。

  • #2

    リカオン (土曜日, 06 1月 2024 21:39)

    地面が4mも隆起したというのは興味深いです。
    それで海水面が低く報告されたり、あんなに激しく山や家が崩れたのですね。
    1mの津波といっても実はもっと高かった可能性があると。
    データはただ字義通り見ていてはいけないものというのが、ここでも。

  • #1

    ねこ派 (土曜日, 06 1月 2024 21:34)

    今回の能登半島地震発生直後、NHKアナウンサーが全国放送で「大津波が来るから直ちに逃げろ!」と絶叫調で避難を呼びかけたのと、テレビ朝日モーニングショーの玉川徹らによる「新型コロナ恐怖煽り」とは、全然、違います。似て非なるもの、どころではない。
    まずは結論として、前者は正解、あるいは妥当な判断、と見ていいのであり、対して後者は誤り、失敗です。
    前者は、地震直後の、これから津波がやって来るという段階から始まった呼びかけです。
    対して後者は、即ち玉川徹らが、新型コロナは未知の恐ろしい感染症だ、ステイホームだ、緊急事態宣言を出せ、ロックダウンしろ、全国民PCR検査だ、感染者は隔離だ、などと煽ったのは、既に、新型コロナが日本に入ってきた後、それも、日本で流行蔓延してしまった後、でした。
    日本における新型コロナ流行の端緒とされるのは、あのダイヤモンドプリンセス号の事件ですが、それは2020年の2月のこと。しかし実は、前年の12月には、既に中国で新型コロナは発生していて、流行蔓延に至っており、なのにその中国から、大勢の中国人観光客が引っ切り無しに、日本を旅行しに来ており、2020年2月まで、日本は彼らを受け入れ続けたのでした。
    そのため日本では、実は、ダイヤモンドプリンセス号の事件より大分前に、新型コロナは流行蔓延してしまっていた。
    だから、玉川徹らによる「新型コロナ恐怖煽り」は、遅きに失した行為であり、また日本の現状に見合っていない、誤りで失敗でした。
    日本においては、ダイヤモンドプリンセス号の事件があった2020年2月まで、何故、新型コロナが強く意識されなかったかというと、中国人観光客等の受け入れによるインバウンド利益を得たいとの欲望があったことと、日本ではさして意識されないほど、実感として新型コロナが大したことなかったのが、理由として挙げられよう。
    日本では、当初から実感として、新型コロナは例年のインフルエンザと変わらないな、という程度だった。
    そして、それが正しかった。というのも日本では、新型コロナの威力は小さく、他国においては、新型コロナは「津波」だったかもしれないが、日本では「さざ波」で、それはデータで、はっきりと出ていました。
    その傾向が急変したのは、そんな日本において、ワクチン接種が始まってからです。
    繰り返しますが、今回の能登半島地震における、NHKアナウンサーの「津波襲来・直ちに避難を絶叫」は正解、あるいは妥当な判断、と見ていいのであり、対して玉川徹らの「新型コロナ恐怖煽り」は誤り、失敗です。