山田五郎 オトナの教養講座「魔女狩り・魔女裁判」

 

投稿者:さのかずきさん

 

連日報道されるジャニーズタレント排除の動きは、ヨーロッパの魔女狩りにもたとえられています。

 

とうとうNHKが、現時点では紅白歌合戦にジャニーズを出場させない方針とも報道されました。

 

このヒステリックな流れは中々止まりそうもありません。

 

そこで、私がよく観ている、美術評論家の山田五郎氏が美術作品や画家について解説するYouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」で、魔女狩りをテーマにした回があったのを思い出し、改めて見直しました。

 

 

動画内でのおおよその解説内容は以下の通り。※括弧内は私の感想。

 

・魔女とはユダヤ人など、共同体からはじかれた人たちの象徴。

・「中世の魔女狩り」といわれるが、実際に行われたのはルネサンスや宗教改革後の近世。

・魔女裁判を行ったのは異端審問所ではなく街の裁判所で、訴えたのは異端審問官でなく市民。

・魔女狩りが広まるきっかけはミソジニーに囚われた一人の異端審問官が書いた一冊の本。(一部の男尊女卑による男系固執派の主張に通じるものがある。)

・その本が広まった要因には、活版印刷の発明という情報革命があった。(現代で言えばネット社会、SNS普及と同じか。)

・宗教改革から異端排除や宗教戦争が始まり、市民の不満のはけ口として魔女狩りが流行り、個人感情や欲望による魔女裁判が行われる。(現代の様々な炎上騒動や私的制裁に似ている。)

・市民が権利に目覚め、司法制度が整ったので誰でも裁判が起こせたが、魔女の証拠など無く、自白が頼り。結果として拷問が増え、近世以降のほうが拷問は多い。(いわゆる「人権真理教」の始まりか。)

・魔女狩りとは、野蛮なメンタリティーのままシステムだけ近代化したことによって起きた悲劇。

 

 

ここで山田五郎氏が解説している内容には、今回のジャニーズ・キャンセルに似ている部分が多いだけでなく、新型コロナ騒動をはじめ、現代日本あるいは世界中で起きている諸問題に通じるところがあると思います。

 

美術史に触れ、画家たちの作品や生涯を知ると、キャンセルカルチャーとはいかに不毛な行動であるかを感じざるを得ません。

 

動画は前後編になっていますが、チャンネル公認の切り抜きもありますので、興味のある方は是非ご覧ください。

 

 

前編:【魔女狩り・魔女裁判をあなたも誤解している!?】ホウキと山羊に魔女が逆さまにまたがる絵の秘密【ワルプルギスの夜】

https://www.youtube.com/watch?v=mNeCLDh35kU&list=WL&index=2

 

後編:【魔女の見た目に理由あり】魔女がいれば裸が描ける!画家歓喜状態【そして五郎、ドイツで魔女に遭遇!?】

https://www.youtube.com/watch?v=nmBameuP91s&list=WL&index=1

 

 

切り抜き:欧米で相次いだ魔女裁判は近代化と技術革新によるものだった⁈【山田五郎 公認切り抜き】

https://www.youtube.com/watch?v=VhIY_f--Zc4&list=WL&index=3

 

 

(えみりんのコメント)  

 

私も山田五郎さんの「オトナの教養講座」大好きで欠かさず観ております!

 

絵画にはその時の時代背景や歴史的なことが絡まっているので、とても勉強になりますよね!

 

魔女と魔女裁判がテーマの回は覚えています。

 

この回を見た時に私も、コロナ騒動や男系固執派のことが頭に思い浮かびました。

 

 

> 魔女狩りとは、野蛮なメンタリティーのままシステムだけ近代化したことによって起きた悲劇。

 

さのかずきさんがおっしゃるように、発展したシステムに人間の感情が合致してない感じがしますね。

 

きっとそれは今でもそうなのだろうなと、コロナ禍やジャニーズ問題を見てそう感じますね。

 

しかし、その近代化のシステムも使い方によっては、世の中を良い方向に導けるだろうと信じてもいます!

 

先生の漫画や文章やネット番組、ファンサイトの切り抜き動画や記事が世の中を良き方向に導くと信じていましゅ!^ - ^⭐♪


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コメント: 8
  • #8

    kotyako (日曜日, 01 10月 2023 22:16)

    久しぶりに「山田五郎 オトナの教養講座」を見ました。
    ワダさんとのやりとりが好きで、今回も魔女とは、の定義のところで笑わせてもらいました。

    印刷の発明、宗教改革。近代化が進んだ結果、権威でなく一般人が人を裁くことができるようになったが為に、気に入らない人間、特に女性を「あいつは魔女である」と告発して拷問にかけてでも自白させ、処刑してきたと。それが魔女狩りが増えた内実というのはゾッとしました。
    ルサンチマンや欲望を満たす手段や理由づけができれば人間はいとも簡単に残酷になってしまう。
    ここは今も昔も変わらない。テレビメディア、SNSの発達した現在、コロナ禍や皇室バッシング、最近ではジャニーズに対する手のひら返しのキャンセルカルチャーがそれを証明しています。

  • #7

    リカオン (土曜日, 30 9月 2023 09:22)

    へぇー、こんな面白い番組があったのですね。さっそくチャンネル登録しました。
    硬い本で書かれてた頭に入りにくい断片的な知識が、山田五郎の動画解説で理解しやすいです。

    ミソジニーの考えが活版印刷で普及したあたりは、明治の皇室典範に男尊女卑の考えが盛り込まれて女性は天皇になれない決まりになったのとよく似てますね。


    一般市民が力を持つようになり誰でも裁判できるようになると、かえって自白や拷問が増えたとか。本当にSNSとジャニーズやコロナともリンクしますね。

    精神が野蛮なままに技術が発展‥。現代そのまんまですね。

  • #6

    ぐるる (土曜日, 30 9月 2023 09:12)

    >魔女の証拠など無く、自白が頼り。

    過去の文春裁判において認定されている、つまりジャニー個人の性癖自体は既に証明されています。
    今は生前性癖が治ったか、或いは防止対策が練られたかどうか、その問題意識が亡くなった今も続いているかが焦点であり証明する必要があるのは被害者のみならずジャニーズの方もですよ。
    何故なら企業の側が取引相手とするのは会社としてのジャニーズでありその姿勢が問われているのだから。
    ところがジャニーズが自ら行うべき独自調査による証拠の収集を怠っているのは見て見ぬ振りですか?、被害者救済の窓口は一切機能していないと報告があります、無視決め込んでいるんです。自白=証言すら集めようとはしていない、自ら法廷に立つ(自己を弁護し反証する)権利を放棄していると言わざるを得ないのではないですか。調査を実行するか否かは当事者としての意思の問題で空気は理由になりませんよ、ただ現実を見たくないからでしょう。
    ジャニーズ自体がその場しのぎの対応に終始している点を見ないのは全くフェアではないです。

  • #5

    まいこ (土曜日, 30 9月 2023 07:24)

    山田五郎さんのYouTube、コロナ禍で次々と展覧会が開催中止になっていたときから、美術鑑賞欲を満たしてくれる有難い番組です。ちょうど昨日アップされた回は、先生の『恋愛論』の表紙・「アモルとプシュケ」とほぼ同じ時期に描かれた「レカミエ夫人」のファッションからコンピュータやフェミニズムの考察をされていて、文化が縦横に繋がっていることがよく分かります。明治期の廃仏毀釈で多くの文化財が失われたように、またも外圧に過剰適応して日本の貴重な文化が失われないようにしたいです。

  • #4

    枯れ尾花 (土曜日, 30 9月 2023 07:23)

    魔女狩りーたは全員、丸刈りーたですな。

  • #3

    牛乳寒天 (土曜日, 30 9月 2023 06:58)

    なんて面白そうな番組!これから観ます、とても楽しみです。
    時代は繰り返されていくのだと改めて思います。でも流石に、歴史に学んで前進いけよともどかしいし、現在の劣化が恐ろしいです。

  • #2

    ゆり (土曜日, 30 9月 2023 01:10)

    山田五郎さんが出演しておられたBS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」が先日最終回を迎えてしまって残念に思っていました。
    山田さんの解説はわかりやすくて面白くて、美術展に行く際の参考になって大変助かりました。
    こちらのチャンネルも見てみようと思います。

  • #1

    さらうどん (土曜日, 30 9月 2023 00:19)

    これはとても興味深いですね。
    私は「オトナの教養講座」見たことありませんでした。
    美術史、魔女裁判の経緯についても勉強になります。
    歴史に学ぶ、映画や絵画などで心を養うって大切ですね。