米国では性同一性障害のための治療薬の使用が急速に広がっている

 

投稿者:くれはさん  

 

 LGBT問題については全くの勉強不足の私ですが、ちょっと気になる古い記事がありました。2021年4月30日の日経ビジネス、「性適合治療薬、米国で賛否」です。

 

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/world/00365/

 

「米国では性同一性障害のための治療薬の使用が急速に広がっている。生物学的に判断される性と自身の性認識が一致しない子どもたちに、二次性徴抑制剤や性ホルモン剤の処方を通じて性適合治療を施す医師が増加している。」

 

・・・というものです。

 

・州によって性同一性障害のための治療薬の使用が禁止されている。

・禁止されていない州では、18歳以下の子供にこれらの治療薬を許可している。

・この薬の影響はどうなのか?

・問題は?

 

記事は簡潔に述べますとこんな内容です。

 

私が気になった、疑問に思ったのは以下。

 

①アメリカではトランスジェンダーの未成年が多そう。調べたら2021年の段階で42,000人とあった。2017年比較で3倍近く増えた。参考記事はこちら↓

 

https://jp.reuters.com/article/usa-transyouth-data-idJPKBN2R20HI

 

②トランスジェンダーとは病気なの?

 

③子どもの治療に当たる内分泌代謝内科を専門とする医師が増えている。

 

④まだまだこれから体を作っていく大事な時期に、健康な体にホルモン剤投与?

 

 

記事の2ページ目にこうありました。抜粋します。

 

 

二次性徴抑制剤の使用制限策の導入を急ぐ国もある。

 

昨年、英国の裁判官は「子どもたちにこうした薬剤を投与することに十分な同意を示す余地は少ない」との判決を下した。キーラ・ベルさんの事例がきっかけとなった。

 

女性であったベルさんは、10代の時に二次性徴抑制剤と性ホルモン剤の投与を受けた。そして20歳で乳房を切除した。だがその後、ベルさんは自身がトランスジェンダー男性ではなく、レズビアン女性であることに気付いた。

 

米国のヘルスケア産業は、他の先進国と比べて倫理的な問題よりも個人の意思や利害を優先する傾向が強い。政策も州ごとに分かれている。このため二次性徴抑制剤の使用制限については、その必要性をめぐる議論ですら全く進んでいない。むしろ、性別転換のための治療を受けたいという要求を肯定するかどうかに焦点が当てられている。

 

 

・・・ここまで。

 

まだ心も体も成長途中の、トランスジェンダーで悩む子供に必要なのは、体を薬物で異性に近づけることではないように思えます。

 

 

記事にあるベルさんも、トランスジェンダーの男性だと最初は思い込み、切除手術や薬物で男性に近づこうとしたが、後に自分はレズビアンだと気付いたとあります。

 

 

トランズジェンダーで苦しむ子供には、まずは話をより聞いてくれる人や、むしろ心の整理と言うか何でしょう、適当な言葉が出てきませんが、カウンセリングしてくれるような人の協力が必要なのではないのでしょうか?いきなりホルモン剤ではなくて。

 

 

随分昔(10数年前か)、NHKで観ましたが、その当時のアメリカの最新鬱治療の現場という番組がありました。何気に観ていて驚きましたが、アメリカでは鬱治療のために、脳に電極を打ち込んで、電気刺激を与えて感情をコントロールしていました。なんかもの凄く強引な治療で、アメリカらしいなと思ったものです。

 

 

私がこの記事を読んだ違和感は、トランスジェンダーで苦しんでいる子供に対して薬物で解決しようとする動きがアメリカでは活発になっているということです。心をケアする方を優先させた方がよいのでは?

 

 

コロナ騒動下では、アメリカの常識(コロナワクチン)が日本の常識となっていくのを何度も見ました。子供のトランスジェンダーにおける悩みに対し、日本でもホルモン剤投与が当たり前ということになったりするのか?と思った次第です。

 

 

結局これも、製薬会社や医者が儲かるだけと言うことなんでしょうか。

 

 

(ねこだるまのコメント)  

 

くれはさん、深い問題の提供ありがとうございます。

 

「まだ心も体も成長途中の、トランスジェンダーで悩む子供に必要なのは、体を薬物で異性に近づけることではないように思えます。」

「心をケアする方を優先させた方がよいのでは?」

というくれはさんの意見、基本的に賛成です。

 

というか、「セックスの意味」すらろくに解っていない10代の少年少女に体や心をいじくる薬を使うのは賛成できません。

 

「薬で安易に解決」という傾向は全般的なものだと思います。

情報過多で人々は多くの情報を収集し、考え、判断をしなければならない。

結果、子供の性自認違和というアイデンティティに関わるような深刻な問題が親にとって「処理せねばならないトラブル」になってしまう。

トラブルならさっさと片づけて効率よく生活したい。だから子供にクスリを使ってしまう。

 

「話を聞き、理解し、寄り添う」ということは情の通じる親がするしかないわけですが、お父さんお母さんも忙しい。

 

しかし「そういう世の中だ」とあきらめては終わりなので、「話を聞き、共感し、寄り添う」ということはしていかないと。


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コメント: 8
  • #8

    わさび (木曜日, 14 9月 2023 00:57)

    少し日にちが経っていますがとても気になるのでコメントします。くれはさんの意見に同感です。また他の方のコメントにあるように、「大人になって覚悟を決めて」ならわかりますし、性別で役割を決めつける風潮は見直されて良いと思います。

    しかし私はLGBT法による動きがとても気がかりです。「理解増進」なので学校教育に入ります。ところがなぜか「T」にフォーカスされているようです。

    ↓例えばこんな・・・
    https://www.city.akashi.lg.jp/seisaku/sdgs/sogiekids.html
    https://www.moj.go.jp/content/001275419.pdf

    大人でも知らないような、様々な分類や名称?を教えたり、思春期前の子どもに「自分は男の子か女の子か考えてみよう、中間かもしれないよ?」みたいな授業とか。子どもは混乱するでしょう。それで子どもが「自分は男かも/女かも?」と思ったら「治療薬」を与えるつもりなのでしょうか。トランスを推奨してるとすら思えます。
    そもそも「生きづらさや差別に苦しむマイノリティへの配慮」が目的だったのでは・・・こういう教育内容は飛躍しすぎ、何かおかしいと思います。

  • #7

    あしたのジョージ (日曜日, 10 9月 2023 01:15)

    かなり若い人でも性自認に苦しむ人はいっぱいいると思います。
    見ている人が気の毒になるぐらいの人ならばホルモン治療や手術も仕方ないかもしれません。
    そこまでのレベルではないのであれば、ある程度のところまで待った方がいいのかもしれません。
    精神面のケアも大事だと思います。
    よく考えて覚悟を決めたのであれば、ホルモン治療や手術もいいと思ってます。
    私の場合は40代後半ぐらいからホルモン剤を飲みましたが、余り変化はありませんでした。
    多少胸が大きくなったぐらいでした。
    今は飲んでないので多少名残りはありますが、大体前のように戻りました。
    本当に肉体を変えたいなら若い頃の方がいいのかもしれません。

  • #6

    枯れ尾花 (日曜日, 10 9月 2023 00:12)

    ウイルスに対するワクチン然り、なんでもかんでも薬でどうにかしようとするなよ!
    もうちっと、自然に任せようとは思わんのかいな?

  • #5

    叶丸 (土曜日, 09 9月 2023 21:45)

    未成年への薬剤の使用は慎重でなければならない。
    しかしその一方で本当にホルモン療法が必要な人からすれば、「体が成長してからでは遅い」と言う事だと思います。
    小柄な男性として生まれたトランス女性や大柄な女性として生まれたトランス男性はともかく、そうでは無い人が異性に見えるようになるのは難しそうです。
    なので性自認が100%間違い無いのであれば(どうやって判断するのかが問題)、ホルモン療法を早く始めるのもありな気がします。
    最小のリスクで完成度が高い性別移行が出来る技術があれば、急ぐ必要は無いのでしょうが…。
    極端な話、トランス男性はマンガの刃牙シリーズでジャック範馬がやっていた骨延長手術で大きくなれたとして(激痛に耐える必要あり)、トランス女性が小さくなれる技術はあるのか…?

    それから、おそらくはホルモン療法や手術までする人と言うのは「体の健康よりも心の健康を優先する」のだと思います。
    故に、リスクがあっても体を造り変えようとするのでしょう。
    暴論かもしれませんが、自分の中にはそのような生き方を「生命至上主義に反して格好良い」と思っているところがあります。
    もちろん性別の違和感やどこまで体を造り変えるかにはグラデーションがあるので(薬剤の副作用も同じ)、他の生き方が下と言うような事では無いですが…。

  • #4

    すろん (土曜日, 09 9月 2023 13:27)

    とってもうろ覚えなのですが、高校生の頃読んだショートショートSFにこんな話があったような気がします。
    A国とB国が10年に渡る戦争をしていた。A国は、男性同士が交わると、対異性よりも数倍快感を感じる体質になる生物兵器を開発して、B国内に散布した。B国は逆に、女性同士で何倍も感じる体質になる生物兵器を開発し、A国内に散布した。どちらの兵器も想定外に強力な感染力で、影響は世界中に広がっていった。このままでは出生率がゼロになり、人類は消滅する。そこで、法治国家、人治国家ともに死刑死罪を伴う統治を行うが、人間の3大欲求は制御出来ない。そのうち、男性が女性相手では精を放てなくなり、両性生殖は終焉する。女性が単為生殖できる薬剤が開発され、生殖に男性は不要となり、男性は誕生時に去勢されることになった。その結果、国家間の争いも減り、世界は平和な安定期を迎えることができた。めでたしめでたし。

    昔みた夢はいい夢だった
    叶わぬ夢ではあったけど
    夢みただけで幸せだった

    Mの橋より

  • #3

    牛乳寒天 (土曜日, 09 9月 2023 09:35)

    くれはさんのご意見、賛成です。
    子どもが自身の性別への違和感や、異性になりたい願望をもつことは、成長の過程で大なり小なり多数の人にありうると思います。生きていく様々な葛藤の中で、自身のアイデンティティは少しずつ定まっていくので、子どものうちから薬物で異性に寄せていくのは成長を阻んでいるだけだと思います。下手したら親のエゴの可能性が多大です。
    行きすぎた計らいで差別はなくならないです。

  • #2

    ひとかけら (土曜日, 09 9月 2023 09:05)

    アメリカらしいと言うか薬で手っ取り早く問題を解決するのは大人が子供に関わっている時間が無いとも取れますね。こんなことで問題を解決するのは人間の尊厳を考える気が無いと思いますので私は反対です。日本で流行らない事を望みます。

  • #1

    リカオン (土曜日, 09 9月 2023 09:03)

    保守論客がLGBT法案反対の理由として、以下の事を言っていた。アメリカでは子どもにトランスジェンダーか尋ね、トランスジェンダーと判定されれば親の意見を聞かずに子どもの意向でホルモン投与や手術をしている。いずれ日本もそうなってしまうから反対だと。
    この記事の様な事を以前から保守論客は聞いていたようだ。

    日本は男らしさ女らしさに合わせる世間の圧力が強いように思う。日本的な男らしさ、女らしさ(ジェンダー)に違和感を感じるのであれば、世間の方を疑うのがいいのではと自分は思っていた。
    安易にホルモンを投与したり、手術をするのはよくよく熟考した上でしないと、体を悪くしたり、子どもが欲しいと思っても産めなくなったり、途中で好きな性や性自認が変わったりする。なので体も心も成長途中の子ども達には早いと思う。
    子ども達には学校や大人が、男らしさや女らしさ(服装や振る舞いなど)を強制しない事が重要ではないだろうか。それがジェンダーの押し付けを防ぐ事になる。

    自分は女性だが、子どもの時からもっと女らしくしろと言われ、大人になってから化粧しろ、男を立てろとかの圧力を受けて来た。理系に進もうとすると、同級生の男性は妙にライバル心をむき出しにして来た。
    だが、自分の目指す道を進み、黙々と務めていたら、男性も理解し受け入れてくれ、後輩の女性も増えて来た。世間に自分を受け入れさせ、世間の意識を変えながら、自由な意識のままでいる方がよほど良いように思う。

    話は変わるが、ムーミンのキャラクターの中で若い時、ミーはワガママで意地悪な女の子に見えて好きでは無かった。しかし最近はだんだん好きになって来た。ミーは自分に正直で自由であるからだ。ミーのように自由であり、世間も子ども達にジェンダーを押し付けなければ、記事にあるような若いうちのホルモン投与や手術は減るような気がする。