≪現場からの報告≫ 妻のお祖母ちゃんと101歳の誕生日に面会

 

投稿者:グッビオのオオカミさん

 

3月13日からマスク着用が「個人の判断」と政府から宣言され、5月8日から新型コロナも5類に下がります。

 

個人的にはマスク着用は法的根拠も科学的根拠も無いし「元々、任意だったのに」という思いも強く、新型コロナの5類も「ノド風邪に感染症法の分類必要あるかな?大体、世界的パンデミックって、2022年は日本くらいしか感染対策やら追加接種やらやって無かったよ?遅いよ」と不満があります。

 

 

実は3月末に妻のお祖母ちゃんの誕生日に、入所している老人ホームまで面会に行きました。

 

3年振りになります。

 

妻のお祖母ちゃんは今年で101歳。

 

まだ夜間の失禁はありませんが、認知機能は年相応に衰えています。

 

普段はシルバーカーで歩行しています。

 

コロナ禍の度重なる行動制限により、この3年間、老人ホームに入所中のお祖母ちゃんの面会に行けませんでした。

 

現在、日本人の死者は大体年間130万人ほど。

 

大半は高齢者が占めますが、その7〜8割は入所施設か入院先の病院で亡くなります。

 

そう思えば、コロナ禍では看取られない孤独な死者が毎年100万人以上居て、お別れを言えなかった家族はたくさんいてたのだと思います。

 

妻のお祖母ちゃんは満洲の港町、大連で育ち、敗戦の年に妻のお母さんを産み、翌年に日本本土に引き揚げました。

 

ソ連軍の侵攻も南の港町、大連ではソ連・満洲の国境付近ほどの激しさは無く、お祖母ちゃん達一家は無事日本に辿り着きましたが、引き揚げた後の生活を新たに始めることが大変だったと言います。

 

前回2022年、100歳の誕生日を祝え無かったので「このまま何も言葉を交わさず亡くなるかも知れないな」と思い、気になっていました。

 

これまでは人数制限と直接の子ども(つまり妻のお母さん)しか面会出来ませんでした。

 

妻の両親が面会しても、自動ドアも開けずに自動ドアのガラス越しに少しの時間話し掛けるだけで、終わりでした。

 

2023年の今回の面会は一応、自動ドアを越え施設に入り、アクリル板とマスク着用の上で行われましたが(ちなみにワクチン接種は不問でした)、無事101歳の誕生日に面会が出来ました。

 

少し耳が遠いし、同じ話が多いのですが、こちらの事は一応分かるし、少し楽しそうでした。

 

コロナ禍は口を開けば「リスクグループの高齢者を守るため」と言いますが、こんな日常生活の楽しみを奪い続けて来たのだとつくづく思いました。

 

高齢者だからこそ取り返しがつかない事だってあるのです。

 

ソ連に侵攻された満洲から生きて帰って来たお祖母ちゃんは、100歳になって感染対策に苦しめられたのです。

 

お祖母ちゃんと101歳の誕生日に面会が出来て本当に良かった!

 

年齢は若返らないし、そこから先はいつ体調を壊し、最期を迎えてもおかしくありません。

 

しかし、言葉を交わし、顔を見せる事、このささやかな事をお祖母ちゃんから取り戻せた。

 

私は敢えて言いたい。

 

妻のお祖母ちゃんはソ連の侵攻からも、製薬会社と日本医師会、厚労省の横暴からも、無事に生き抜いたのだ、と。

 

 

(管理人カレーせんべいのコメント)  

 

101歳とは長寿ですね!

 

私の母は今年5月で80歳。実は満州生まれです。

 

とはいえ、敗戦後の引き上げは当時赤ん坊だった母の記憶には無く、やはり祖父母たちが筆舌に尽くしがたい苦労をされたわけですね。

 

その「歴史」を想えば、ウクライナ戦争において「どっちもどっち」などとは思いもよらないはずです!

 

 

戦後日本は、アメリカに洗脳されて歴史という「縦の糸」を手放そうとした。

 

現代日本は、マスコミに洗脳されてソーシャルディスタンスで「横の糸」まで手放そうとしている。

 

 

これって

マジくだらねぇよなぁ。

 

 

目には見えない糸を手繰り寄せ、子供に、希望を託す。

 

そのためには思想をやっていくしかない。

 

 


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コメント: 11
  • #11

    おおみや (日曜日, 23 4月 2023 12:53)

    多くは語らずともそこに居てくれる、そして感じ取れるものが沢山に有る、得難いものを残し続けてくれている、敢えて言っていいと思います。偉大なお母さまです。

    熊本から満州に渡り(隣村が全滅した)という状況から帰還し能登で周りに家が無い土地で居を構えた母方の祖父母、水の確保は難しそうでしたが新たに切り拓いた土地の米は実家の(十分に美味しい)米よりも更に美味しかった思い出があります。管理人様のお母さまの9か月後に産まれた(とすると同学年だった)私の母は現役時代の職業も同じでした。

  • #10

    さとがえる (土曜日, 22 4月 2023 23:57)

    グッビオのオオカミさん、面会できて何よりでございます。

    自分の祖母も90代なのですが、最近足が悪くなり老人保健施設に入所しております。
    面倒を見ていただいている伯母に面会できるかを聞いたところ、平日のみ設定で10分、しかもリモート対応、要予約とのことでした。
    認知機能が落ちている中で、この状況はひどすぎます…
    まだ祖母が健康なのが幸いですが、祖母に曾孫に当たる自分の娘に合わせたい、それが叶わない。

    カレーせんべい様、残念ながら「マジでくだらないこと」がまだ続いております…

    玉川徹含め、コロナを煽った連中は高齢者を孤立させ、葬式もさせないくらい社会的に追い込んでいた。
    本当に必要だったのか検証を求めます。

    せめてこのことの歴史に残してほしいです。

  • #9

    グッビオのオオカミ (土曜日, 22 4月 2023 00:57)

    掲載ありがとうございます!
    カレーせんべいさんのコメントの「マジでくだらねえよなあ」が嬉しかったです。実際にこんなバカな話は無いのです。
    また、書き込まれた方のコメントも読ませて頂きました。心優しいコメント、ありがとうございます。
    実際に、ソ連軍の侵攻から生き抜いた高齢者が100歳を迎えた今になって、コロナ禍の情報災害や薬害による「過剰感染対策」に全てを奪われる。
    こんな非道い仕打ちは無いと思います。
    隣のスレッドの玉川徹の「コロナは初めから大した病気じゃなかった」の発言や「毎日の感染速報が無くなる事が腹立たしい」の発言がいかに、愚の骨頂の発言であり、ここまでの彼を始めとするコロナ禍を演出した者達は高齢者を守るどころか、高齢者の自由と尊厳をどれほど奪って来たか本当に考えて欲しい。
    それだけに、先日無事に面会が出来て本当に良かったと思います。
    妻のお祖母ちゃんは、世界的な困難を若い時だけでなくこの年になっても生き抜いて、本当に強いなあ、とも思いました。

  • #8

    通りすがり (土曜日, 22 4月 2023 00:32)

    さらに、緩和され、壁なし、マスクなしの対面が実現し、外出も出来て、外の空気を吸えばますます、元気になるのではと思います。
    更なるご健勝お祈りします。

  • #7

    おてんば (金曜日, 21 4月 2023 23:53)

    面会できるようになって良かったですね。
    101歳でシルバーカーで歩行できるとは、凄いですね。お孫さんに会えると、元気が湧くんでしょうね。コロナの過度な感染対策からも無事に生き抜けたのは、グッビオのオオカミさんの尽力もあったのでは?

    私の職場のご利用者も、満州から帰還された方がいらっしゃり、その経験があまりにも過酷過ぎて、認知症ではないのに、詳細な記憶がないと仰ってます。
    また、コロナが始まると、誤情報で国民を騙すのが大東亜戦争時代のようだとのこと。戦後は誤情報を流布した嘘つき達はサーッと逃げたそうです。今も、玉川徹氏、デマ太郎はおかしな言動をして、逃げてますよね。
    戦争を生き抜いた高齢者の皆さんは時代の生き証人で勉強になり、苦労された分、強くて優しい方が多く、働いているこちらが癒されてます。
    お祖母様が末長くお元気で過ごされますよう願っております。

  • #6

    ねこだるま (金曜日, 21 4月 2023 22:53)

    >私は敢えて言いたい。

    >妻のお祖母ちゃんはソ連の侵攻からも、製薬会社と日本医師会、厚労省の横暴からも、無事に生き抜いたのだ、と。

    グッビオのオオカミさんが、こう言ったことは世界に取って意味があったと思いたい。神秘主義かも知れませんが。

    この記事は相当期間保存されることでしょうし、私もおばあさまが確かにいてグッビオのオオカミさんがそれを伝えてくれたことを覚えておきたい。

  • #5

    馬ノ骨 (金曜日, 21 4月 2023 19:58)

    お祖母様は満州の大連にいらした方でしたか。
    本で読んだ経験者の話では、引き揚げ者という表現は間違いで実際は難民だったそうです。ロシア兵に限らず現地の山賊からも命からがら逃れ満州、朝鮮半島を脱出したのが実際の話との事です。
    お祖母様も大変苦労されたのですね。
    「高齢者だからこそ取り返しのつかないことがある。」仰る通りです。日本人はいつまでもコロナに感けて居る暇なんかありませんよね! 台湾有事が起こってしまえば嫌が応にも巻き込まれるのだから… 
    僕はただの一兵卒なので、日頃から心を整え、体を鍛えて毅然とした態度を保ち続けられるよう精進する次第でございます。 (話がそれましたスミマセン。)

  • #4

    くれは (金曜日, 21 4月 2023 11:35)

    祖母様はご苦労されたのですね。

    私の今は亡き祖父も、よく戦争時代の話をしてくれました。祖父は体が弱かったので戦地には行かず、ゼロ戦を作る工場で働いていたそうです。ある時空襲警報が鳴り、急ぎ窓から飛び降り、熱田神宮の森目がけて走って逃げたと言っていました。空襲が終わり、戻ったら工場は無かったそうです。

    祖父母たち、親たちのおかげで今の我々がいる訳ですね。私も親を大切にしようと改めて思いました。グッビオのオオカミさんも祖母様に会えて良かったですね。

    入院している人達への面会も、5類に落ちれば変わるのかな。

  • #3

    枯れ尾花 (金曜日, 21 4月 2023 08:24)

    私の住む町の中心街に満州から引き揚げてきた方達が飲食店など経営されていた一画がありました。そこにはよく昼飯食べに行ってましたね。辛い思いをされたでしょうが、戦後の町の復興に関わって頂いたこと有り難く思います。しかし、中心街の空洞化やその方達の高齢化で数年前にその一画は撤去され、今はマンションが建っています。なんか寂しいですな。

  • #2

    リカオン (金曜日, 21 4月 2023 00:08)

    グッビオのオオカミさんの奥様のお祖母様は時代とともに壮絶な人生を逞しく生き抜いた方なのですね。

    私事ですが、私の母は老人保健施設入院中、コロナが日本に上陸して、ダイヤモンド・プリンセス号や東京でくすぶっている時に亡くなりました。まだコロナで面会が禁止になる前でしたので、手を握ったまま看取ることができました。

    インフォデミック中の面会禁止の中で孤独な生活をしているお年寄りの寂しさはいかばかりと思います。

    その中で奥様のお祖母様はコロナのインフォデミックを耐え、101歳のお誕生日をお孫さんとお孫さんのお婿さんとお祝いできて、さぞや嬉しかった事でしょうね。

  • #1

    やなちゃん (木曜日, 20 4月 2023 23:13)

    オオカミさんがお祖母様にお遊びできた安堵がしみじみ伝わりました。お会いできて本当に良かったです。
    お祖母様の生きてきた背景のお話を伺い、最後の最後に愛する方々と思うように会えない、下手すれば断絶されたまま亡くなる事の悲しみや罪深さを我が事に引き寄せて考えられました。ニュースでも伝わるのですが、ただ「酷い、かわいそう」だけで想像力がフルに活動しないので。改めて、おかしなルールや縛りで悲劇を生み出している現状への違和感が募りますし、憤りもあります。