≪論破希望≫ 男系固執論のテキスト、櫻井よしこ「『皇位継承』に突きつけられた課題」

 

投稿者:リカオンさん

  

調べていたら以下のコラムを見つけました。

 

櫻井よしこさんが週刊新潮2006年9月21日号に掲載されたコラムです。

 

16年前で古いですが、櫻井よしこさんのオフィシャルサイトに紹介されているので今も同じ考えなのでしょう。

 

女王のいるヨーロッパの王室と日本の皇室は異なるという論調で男系を支持しております。

 

天皇家のご意向を忖度する姿勢は感じられず、あくまで男系ありきで話がすすめられておりました。

 

女性が過去に業績のある女性天皇について語ることも無く、最初から女性天皇を認めないのはとても残念に感じます。

 

『皇位継承』に突きつけられた課題

https://yoshiko-sakurai.jp/2006/09/21/520

 

 

 

(管理人カレーせんべいのコメント)  

 

「男系固執論」の理屈を知る上で、テキストのような内容だと思いました。

 

以下の通り、8つのポイントを抽出しました。

 

論破できる項目があれば、コメント欄にて投稿してください♪

 

私のように、文章を書いたり、理論を組み立てるのが苦手な人は、簡単な感想でも構いませんです^^

 

どしどし投稿してください☆

 

一緒に学びましょう!

 

 

≪男系固執論のポイント≫

 

 

① 側室制度が存在した当時、乳幼児の死亡率は極めて高かったのです。明治天皇のお子で成人なさったのは5人のみ。3分の1です。いまでは3人生まれれば3人とも成人するのが通常です。したがって、側室制度の廃止によって即ち男系男子の皇統維持が困難になったとは言えません。

 

 

② 女子ばかりという皇室の現状は0・2%以下の確率で起こる異例の事態なのです。この異例事態に対処するには2600年余にわたる皇室の歴史から答えを見つけるしかありません。一番妥当なのが、一度皇籍を離れた元皇族の方々に復帰してもらうことです。

 

 

③ マッカーサーは日本の中心軸である天皇家の力を削ぐために多くの措置を講じた。最大の措置が11宮家の皇籍離脱である。11宮家は初代の神武天皇以来の血筋を守ってきた家々だった。日本国の形は日本人が作り守っていくとの考えに立ち、GHQの決定以前の日本に戻す意味合いも込めて、いま、元皇族の皇籍復帰を実現する・・・(後略)

 

 

④ 125代のなかで傍系の天皇は56人、直系かつ嫡系の41人より多いのです。傍系と呼ばれる宮家が男系男子による継承を助け、皇室の存続に貢献することは古来の日本人にとって極めて自然なことだった。

 

 

⑤ 日本人に馴染まないのは、傍系の元皇族の復活ではなく、むしろ歴史上一度も日本人が体験したことのない女系天皇の方ではないのか。

 

 

⑥ 第一子優先にはとにかく愛子さまを天皇にしようという意図が感じられます。これは日本は欧米に遅れているという思考パターンゆえでしょう。

 

 

⑦ 伝統を守りながら、言いかえれば女系に頼らず、男系男子による皇位継承を続けながら、皇族の数をふやすことは可能です。それには元皇族の活用が最善なのです。

 

 

⑧ 一昨年(2004年)のお正月、某宮家が親族会議を開きました。当主が、自ら手を挙げる問題ではないが、万が一、皇籍復帰の要請があったときには断る理由がないと仰ったそうです。関係者らの覚悟も出来ているのです。

 


↓(スポンサーリンク)↓



コメント: 22
  • #22

    ひなた (水曜日, 24 8月 2022 10:37)

    Dr.U うさぎ様

    参考になる本の紹介、ありがとうございます。

    これらの書籍をいまだ読んでいませんので、その内容についてコメントすることはできません。

    私のこれまでのコメントに誤りがあれば、ぜひ、ご指摘ください。

    よろしくお願いします。

  • #21

    Dr.U うさぎ (水曜日, 24 8月 2022 03:00)

    ひなた様
     コメントの中で触れていらっしゃる、祭祀における「血の穢れ」の問題と、古代に祭祀を司っていたのは主に女性であったのかという問題に関して、参考になる面白い本がありますので、紹介させてください。

    西田 知己 (著) 『血の日本思想史 ――穢れから生命力の象徴へ』 (ちくま新書) – 2021/3/8
    「穢れを表し、死の象徴だった「血」が、なぜ江戸時代に家族のつながりを表すようになったのか。古代から近代まで、日本人の「血」へのまなざしの変遷をたどる。」

    義江 明子 (著) 『つくられた卑弥呼』 (ちくま学芸文庫) – 2018/10/1
    「邪馬台国の卑弥呼は「神秘的な巫女」だった? 明治以降に創られたイメージを覆し、古代の女性支配者達を政治的実権を持つ王として位置づけなおす。」

  • #20

    ひなた (水曜日, 24 8月 2022 02:03)

    天皇の最も重要な仕事は、祭祀・神事です。
    皇統は、天照大神から始まっています。
    つまり、皇統の始まりは天照大神からの女系継承です。
    天照大神からの女系継承を認めない者は、天照大神の神勅を否定しています。
    これは天照大神への冒涜です。
    女性には血の穢れがあるから祭祀・神事ができないという主張がなされていますが、皇統の女系継承を認めないことは天照大神を冒涜することになりますので、こちらの方が祭祀・神事において罪・穢れとなるでしょう。
    スサノオノミコトの高天原において犯した罪と同罪かそれ以上のものでしょう。
    愛子様の皇位継承および女系の皇位継承の道を閉ざすために提出された「旧宮家の子孫の皇籍取得案」に対して異議を申し立てない旧宮家の方々は、皇統の女系継承を認めないのと同然です。

    「女性の血の穢れ」についてですが、古代の日本にはそのような観念はありません。
    これを理由に「祭祀・神事ができない」ということもありません。
    古代の日本では、祭祀・神事を女性が司ることは珍しいことではありませんでした。
    むしろ、古代にさかのぼるほど祭祀・神事は女性が司っていたのではないかと思われます。
    伊勢の歴代斎宮は皇女が任命されていたことからも、古代から日本では女性が祭祀・神事を執り行っていたことは明らかだと思います。

  • #19

    リカオン (火曜日, 23 8月 2022 20:53)

    カレーせんべいさん、ポイント抽出ありがとうございました。櫻井よしこさんの文章私も投稿したものの、とっつきにくく、どう論理を展開したもんやらと頭を抱えておりました。せっかくポイントを抽出していただいたのですが、彼女の土俵に上がらずに、論破を試みてみます。以下

    櫻井よしこさんへ

    数十年にわたりジャーナリスト、評論家として第一線で活躍されている女性の先達として尊敬しております。しかし、老婆心ながら、そろそろ若い方にバトンタッチをしてもよろしいかと思います。失礼を承知で進言いたしますが、述べているお言葉が数十年前と変わらないのです。
     確かにマッカーサーやGHQのしたことで、日本は悔しい思いをしたでしょう。でももう80年近く前の話ではありませんか。その間に克服すべきだったのです。11宮家の皇籍復帰とかもう世代が変わって一般国民と同じです。一般国民と同じ人が皇室に入っても、国民は納得いきません。国民は聖域を求めているのです。聖域は天皇家の中に体現されているのです。竹田恒泰さんからは聖域は感じられません。感じられないばかりか、この方は天皇皇后両陛下や愛子様と本当に親戚なのか、一般国民よりも下品ではないかと感じました。

     女系天皇がダメだとか皇室が潰れるとか、もう老害でしかありません。ここで仮に愛子様が皇太子になれず、旧宮家の男性が皇室に入ったとしたら、もうそれだけで日本は終わりです。天皇家は求心力を失うし、日本中の女性が日本という国に失望して一気に活力を失い、少子化が進行して滅亡するでしょう。

     櫻井よしこさん、あなたの取り巻きのお爺さんたちが政界に対して力を持っている限り、若者はスポイルし、少子化は進行し、日本はますますダメになります。どうでしょう、ここは櫻井よしこさんも考えを変えて、まわりのお爺さんたちに、若い方に女性に新しい日本を任せましょうと提案してもらえないでしょうか。愛子様はほら、私は現代のアマテラスに見えましたよ。素晴らしいお方じゃありませんか。愛子様に日本の未来を託してみてはもらえませんか。

  • #18

    神奈川県民 (火曜日, 23 8月 2022 19:02)

    なんだか①から呆れるような論理展開なんですよね。
    側室制度の一番のメリット(男系脳的には?)って冗長性でしょう。男性側の性機能が維持される限り「おかわり」が許される。男系男子が確保できるまで側室を取ればいいし、成人前に亡くなる子があればまた若い側室を取るということができる。この点で側室制度は決定論的に男子を確保することができるので、乳幼児の致死率とか確率論に持っていくこと自体が間違いです。

  • #17

    ひなた (火曜日, 23 8月 2022 18:38)

    私なりに男系男子固執論者の思考回路に基づいて、「男系固執論」の理屈をまとめてみました。

    その思考回路は単純で、単なる「思考停止」であると思います。
    しかも、単なる「思い込み・勝手な解釈」であると思います。

    「男系固執論」の理屈
    1、皇統は、初代・神武天皇から始まる。
    2、皇位継承の唯一のルールは、男系継承である。
    3、歴代の天皇の父方をたどれば初代・神武天皇につながる。
    4、男系とは、父方のみをさかのぼり初代・神武天皇につながる。
    5、女系とは、母方のみをさかのぼる。この定義では、女性天皇の御子は配偶者が皇族の男系男子でなければ、初代・神武天皇につながらない。

    これが、「男系固執論」の理屈の絶対の基盤となっているようです。
    皇統の男女双系論者は、「女系天皇」という言葉を使ってしまうと、男系男子固執論者の罠にかかってしまうことになります。なぜなら、彼らの理屈での「女系天皇」は歴史上一例もないからです。
    まず、「皇位継承の伝統は、男女双系継承である」ということを徹底的に国民に周知させる必要があると思います。

    男系男子固執論者の決め台詞は、「伝統は絶対」「ならぬものはならぬ」です。
    彼らの固執している「皇統は男系継承であり、これが伝統である」という主張を徹底的に論破するためには、「皇位継承の伝統は、男女双系継承である」ということの証拠を数多くそろえる必要があると思います。

  • #16

    Dr.U うさぎ (火曜日, 23 8月 2022 18:28)

    先の#13の投稿に、補足させてください。
     ①への反論は、いくら現代において乳幼児死亡率が下がったとしても、生まれる子供(男子)の数という点で、かつての側室制度にかなうわけがない、ということを言おうとしたものです。100年前の十数人の側室(年齢に幅アリ)を持つ男性と、現代の一人しか奥さん(自分とともに老いていく)を持たない男性とでは、どちらが数多く子供を持ち得るか、というのは、結論は言うまでもないということ。
     それともう一点。リアルな問題として、女性の中には(男性もそうですが)、どうしても子供ができにくい体質の方がいらっしゃいます。その意味でも、子孫を残すという意味では一夫一婦制はリスクが高い。
     昔は「石女/うまずめ」と言って、子をなさない女性は数年で離縁されるという悲しい風習もありました。そして当然ながら、現在の天皇が、奥様が子をなさないからといって、一方的離縁などというむごいことをできるわけがありません。
     
     以上の理由で、たとえ現代において乳幼児死亡率が下がったとしても、側室制度が機能していた昔よりも、一夫一婦制(しかも子をなさないことを理由とした一方的離縁は絶対不可)をとっている現在の方が、天皇が男性の子供を得られる確率は低いはずです。

  • #15

    なおジョカ (火曜日, 23 8月 2022 17:44)

    ⑤ 日本人に馴染まないのは、傍系の元皇族の復活ではなく、むしろ歴史上一度も日本人が体験したことのない女系天皇の方ではないのか。

    という文章・・・。

    「日本人に馴染まないのは、」と言っていますが、今の日本人がそもそも、「女系天皇は歴史上存在しなかった」ということを知っていたり、あるいはそれを理由に女系天皇が「馴染まない」と感じたりするのでしょうか。「女性天皇」と「女系天皇」の違いがわからない人が多いという可能性もあります。

    それに対して、「傍系の元皇族の復活」というのは、間違いなく馴染まないでしょう!僕たちは皇室の方々の姿を長年見ています。その無私の姿に感謝したり、お言葉に感銘を受けたり、お子様方の成長を垣間見たり、そうやって皇族の方々に対する親しみを増し続けてきました。世論調査でも、国民の大半が皇室に親しみを感じると回答しています。

    ●国民の大半は女性天皇を支持している。
    ●国民の大半は皇室に親しみを感じている。

    のであれば、日本人に女系天皇は馴染みます!

    数学の証明問題、勉強しませんでした?この2項目から導き出せる答えは、もう一度書きます。

    日本人に女系天皇は馴染みます!

    皇室の中心が天皇皇后両陛下であることに異論はないでしょう。国民の大半は天皇皇后両陛下に親しみを感じ、尊敬の念を持っているはずです。そうであれば、そのお子様が即位されるのが国民にとって最も自然な形と言えます。

    「元皇族」に対して同じような親しみを持てると思いますか。今の皇族の方々と同じように国民に尊敬されると思いますか。きわめて簡単なことだと思うのですが、男系固執カルトはどうやってもこの常識感覚が理解できないようです。理解しても、この事実から目をそらして、男系継承を何よりも優先したいようです。

    女系天皇は、「日本人に馴染まない」のではなく、「男系固執カルト脳に馴染まない」というのが正しいでしょう。

    櫻井よしこより、絶対におれが正しい。ゴーマン!

  • #14

    やなちゃん (火曜日, 23 8月 2022 15:38)

    カレーさん、リカオンさん、ありがとうございます。論点をまとめてくださり、とても見やすかったです。
    先の皆さんのコメントもなるほど納得で、とても参考になりました。話の切り口や持ち前の知識が流石ですね。私も挑んでみたけど、知識が圧倒的に浅くて…。自分で足りないと思った事を、改めて知識得て補強していこうと前向きに捉えていきます、これから(汗)

    ①確かに、現代の医療の発達は目覚ましいのだが、3人産まれて3人成人するってのは過信しすぎじゃね?
    ②確かに異例の事態だろうけど、全く確率のない話でもないし、色々な事態を考慮して対策考えなくてはいけない。元皇族復帰という響き、なんだかドラマチックで良さげだけど、それが現実味帯びるものなら、とっくの昔に宮内庁から話いかないかな。伏見宮の自伝で、皇籍離脱後も陛下とは時折会合あったとのことだけど、それでもお声かからなかったということは、それまでの話だと思う。
    ③11宮家、初代から血筋守ってるわけじゃないよね?初代からは盛りすぎ。
    ④傍系の歴史的役割も確かにあったろうけど、やっぱり直系が重視され、天皇になってたんだよね?
    傍系も絡んだ歴史的混乱が、南北朝時代や江戸末期にあったよね。こういう問題にも触れていただきたい。
    ⑤女系天皇、古代にはあったようだよ?天智天皇もそうだし、元明・元正天皇の繋がりだってそう。元正から聖武への繋がりも印象深いよ。
    ⑥意図っていうか、直系重視なら当然のことだよね?
    ⑦元皇族の活用。戦後に教祖に祭り上げられてた方もいれば、詐欺まがいな事で有名になった人もいるし。どれくらいの国民の支持が集まるだろうね。
    ⑧随分前に会議したみたいだけど、そんなら早く名乗り出てみろよ。竹田だったら「やっぱりね」って大爆笑してやる。

    色々浅くて恥ずかしいけど、これが精一杯。やっぱ頭良くなきゃ議論にすら相手にされないのかなぁ。でもエリートは圧はあるけどどこか常識外れな方多いし。細かい知識出されたら、それだけで気後れしちゃう。でもその気後れがダメだと、このサイトで気づいた事でもある。色々勉強させてもらってます、ありがとうございます。

  • #13

    Dr.U うさぎ (火曜日, 23 8月 2022 15:36)

    「① 側室制度が存在した当時、乳幼児の死亡率は極めて高かった…」
    → 基本的に、女性は年齢を重ねると子供が授かりにくくなります。50歳の夫に、同年齢の50歳の妻が一人だけいる状況と、その妻に加えて20歳や30歳の側室が数人いる状況とでは、どちらが子供が多く生まれますか? (なんか我ながら馬鹿みたいな反論。)

    「② 女子ばかりという皇室の現状は0・2%以下の確率で起こる異例の事態なのです…」
    「③ マッカーサーは日本の中心軸である天皇家の力を削ぐために…」
    「④ 125代のなかで傍系の天皇は56人、直系かつ嫡系の41人より多いのです…」
    「⑧ 一昨年(2004年)のお正月、某宮家が親族会議を開きました…」
    → 実際に、復帰を希望する元皇族の男子がいらっしゃるのであれば、考慮します。状況は切迫しています。「いるらしい」といったリアリティのない話には乗れません。また、一般国民を皇族にすることには憲法上の問題点があります。

    「⑤ 日本人に馴染まないのは、傍系の元皇族の復活ではなく、むしろ歴史上一度も日本人が体験したことのない女系天皇の方ではないのか。」
    → そのような言い方をするのであれば、日本人は「元皇族の復活」も、歴史上一度も体験したことがありませんよ。もちろん、高貴な地位・身分を保っていた傍系の「皇族」が、ふつうに(「復活」などではなく)天皇に即位した、ということなら、多々あります。

    「⑥ 第一子優先にはとにかく愛子さまを天皇にしようという意図が感じられます。これは日本は欧米に遅れているという思考パターンゆえでしょう。」
    → なぜ? 私には「感じられません」。欧米に遅れているという考えがあるから、愛子さま推し?あなたの妄想でしょう。

    「⑦ 伝統を守りながら…」
    → この千年以上の天皇の歴史において、天皇・皇族は、どれくらい変化を被ったと思いますか。ちょっと挙げてみましょうか。

    ・奈良時代までは多数の女性天皇(や、女系天皇と解釈可能な事例/『養老律令』に見える女系天皇を容認する当時の考え方)が存在したが、平安時代以降、中国の律令体制を吸収する過程で男系男子がメインになっていった。
    ・鎌倉幕府の武家政権の成立とともに、天皇は政治的な実験を失い、もっぱら宗教や文化に関わる存在へと変化していった。
    ・明治維新になって、天皇と皇室は、「千年の都」であった京都を離れた。(聖地を離れて、あずまびとの地に本拠地を移したのですから、とてつもなく重大なことです。)
    ・近代化に伴って、衣・食・住に渡って、洋風の習慣を受け入れていった。
    ・男系男子のシステムを維持する上で不可欠であった側室制度が、大正天皇以降、消滅した。
    ・天皇は立憲君主となって特定の政治的役割を果たすようになる。
    ・終戦とともに天皇はふたたび政治的なものから遠ざかり、「象徴」として社会に関わるようになる。
    ・美智子さまにおいて、全くの一般国民から皇后を迎えるという、長いあいだ「血統」を最重要視して来た天皇の歴史において極めて革命的なことが起こる。(たぶんこのことは、男系主義者であろうと女系・双系容認派であろうと、「血統」を重視する者にとっては極めて重大な意味を持つ歴史的出来事のはず。)

     …というふうに、普通に考えて、天皇・皇室も時代の移り変わりの中で、大きな変化を経験してきました。そうしますと、皇室の存続の危機という状況と、女性の社会進出・活躍という一般的潮流のなかで、どうして「女系天皇の公認」という変化だけは起こってはならぬ!、ということになるのでしょうか? 理にかなっていません。

     反論としては、こんなところでしょうか。



  • #12

    ひなた (火曜日, 23 8月 2022 14:32)

    「男系固執論」に対する反論は、皆さんの仰る通りだと思います。
    私には、これ以上の「男系固執論」に対する反論を持ち合わせておりませんが、少し意見を述べさせていただきます。

    ③ マッカーサーは日本の中心軸である天皇家の力を削ぐために多くの措置を講じた。最大の措置が11宮家の皇籍離脱である。11宮家は初代の神武天皇以来の血筋を守ってきた家々だった。日本国の形は日本人が作り守っていくとの考えに立ち、GHQの決定以前の日本に戻す意味合いも込めて、いま、元皇族の皇籍復帰を実現する・・・(後略)

    この理屈に対して思うのですが、百歩譲って「11宮家の皇籍離脱がGHQによる皇室の力を削ぐための措置だった」として、なぜ主権回復後に日本国民はこのGHQの措置を不当だとして、「11宮家の皇籍復帰」を求めて声をあげなかったのでしょうか?
    主権回復後に「11宮家の皇籍復帰」を求める運動が行われたという事実がありますか?
    私が知らないだけでしょうか?
    もしこのような運動の事実があれば教えてください。
    この一点だけでも、旧皇族の子孫(生まれた時から一般国民)の皇籍取得が、国民に受け入れられる可能性が全くないことの根拠になるかと思います。
    なぜなら、旧皇族の方々(生まれた時は皇族だった)の皇籍復帰すら国民に求められていなかったのだから・・・。

    ⑤ 日本人に馴染まないのは、傍系の元皇族の復活ではなく、むしろ歴史上一度も日本人が体験したことのない女系天皇の方ではないのか。

    「傍系の元皇族の復活」よりも「女系天皇」の方が 日本人に馴染まない理由として、「歴史上一度も日本人が体験したことがない」と言っていますが、これは男系固執論者の個人的解釈なので、反論したところで、議論にもならない内容ですが・・・。
    「歴史上一度も日本人が体験したことがない」から「日本人に馴染まない」という屁理屈に基づくならば、日本人は永遠に発展のない民族でいなければならないでしょう。
    日本の歴史の中には、その当時「歴史上一度も日本人が体験したことがない」ことを始めたという例は、数え切れないほどあります。
    その一例をあげるとすれば、歴史上初めての女性天皇である推古天皇の即位です。

    男系固執論者の屁理屈に基づくと「傍系の元皇族の復活(元皇族の子孫の皇籍取得)」も「歴史上一度も日本人が体験したことがない」ことですけど・・・。

  • #11

    なおジョカ (火曜日, 23 8月 2022 14:10)

    ⑧ 一昨年(2004年)のお正月、某宮家が親族会議を開きました。当主が、自ら手を挙げる問題ではないが、万が一、皇籍復帰の要請があったときには断る理由がないと仰ったそうです。関係者らの覚悟も出来ているのです。

    という文章・・・。

    信憑性云々よりも、そもそも一般国民が皇籍復帰して、それを国民が歓迎するかどうかというのは、想像できないんでしょうか。愛子様やそのお子様が天皇になるよりも、「男系万歳!!!」といいながら皇籍復帰した人のほうを国民が歓迎するんですかね?

    いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、それはないでしょう。皇室と言う聖域で生まれ育った愛子様と、一般国民から皇籍復帰した人と、どちらが・・・・。って。比較するのもバカバカしい・・・。

    つまりこれは、

    ●なにを捻じ曲げてでも男系第一!天皇のお子様を差し置いてでも、男系第一!

    なのか、

    ●女系でも天皇のお子様が即位、というのがナチュラルじゃ~ん。

    なのか、

    という問題ですよ。うわっ!かんたーーーーーん!伝統に目をくらまされると簡単な常識も見えなくなるという好例ですね。

    櫻井よしこより、絶対におれが正しい。ゴーマン!

  • #10

    なおジョカ (火曜日, 23 8月 2022 13:59)

    ⑥ 第一子優先にはとにかく愛子さまを天皇にしようという意図が感じられます。これは日本は欧米に遅れているという思考パターンゆえでしょう。

    という文章・・・。

    8割の国民は愛子様の天皇即位を賛成していますが、その人たちの思考パターンは、「日本は欧米に遅れている」っていうものなんですか?その根拠は?

    日本人の多くは、他国の王室についてそれほど知識はないだろうし、日本の皇室と他国の王室等と比較して考える、なんてことをするんですかね?おれはそんなこと考えたことなかったし…。

    「愛子様の天皇即位に賛成する理由は何ですか?」という世論調査があったとして、「日本の皇室が欧米と比べて遅れているから」って答える人、いますかねぇ?その考え、ひねくれていませんか。

    愛子様の天皇即位に賛成する理由は、愛子様が天皇皇后両陛下の愛により育まれ、豊かな知恵と経験によって教育され、天皇にふさわしいと思うから国民は賛成するんです。これがどう考えても自然な思考だと思うんですが。常識感覚でわかることです。

    櫻井よしこより、絶対におれが正しい。ゴーマン!

  • #9

    はな丸 (火曜日, 23 8月 2022 13:33)


    18年も経っていますからね~
    そろそろここらで、各旧宮家の方々に聞き取り調査をして、皇籍復帰OKの方、または今後生まれる赤子を皇族へ養子に出すことがOKの方がどのくらいおられるのか、明らかにして頂きたいですね。
    まあ、個人名を出すのはいろいろと問題があるでしょうから、せめて年代とか人数だけでもいいですよ。
    しかし、桜井さん含め我々国民は、皇籍復帰を「お願い」するしかできない立場だと思いますし、そもそもよしりん先生も仰るように皇族方には「お務めいただいている」という認識ですが、元皇族を活用せえだの、元皇族の子孫から配偶者もらえだの、随分と乱暴で自分勝手な物言いですね。八木や篠沢(懐かしい名前だ・・・クイズダービー笑)が言ったこと?いや、紹介した時点であなたご自身が言ったのと変わりませんよ?実は尊皇心ないのがバレバレですよ。そういや天皇陛下はじめ皇族方に寄り添い、心中をお察しするような発言も一切ないですしねぇ。

  • #8

    まいこ (火曜日, 23 8月 2022 12:24)

    ① 明治天皇のお子様は全て側室から生まれています。したがって、側室制度の廃止によって即ち男系男子の固執による皇統維持が困難になったと言えます。
    ⑤日本人に馴染まないのは、傍系の元皇族の皇籍、馴染むのは、歴史上二度も日本人が体験している女系天皇の方です。
    「共同通信による今春の世論調査でも女性・女系天皇案への賛成はともに80%以上で、皇籍復帰案への賛成は約30%だった。ー皇位継承策 議論の先送りをせずにー中日新聞2021年8月10日」
    https://www.chunichi.co.jp/article/308151

  • #7

    輝くような黄色 (火曜日, 23 8月 2022 12:16)

    リカオン様、カレーせんべい様、ありがとうございます。
    男系固執の人間が口走る言葉があまりにも非常識過ぎて、私は彼らの言う内容が全く理解できないまま(頭が理解を拒否するので・・・)今に至っていました。
    このまとめはものすごくわかりやすいです!彼らの戯言が初めて頭に入ってきました!

    ①全然通常じゃないよ・・・職業柄、成人することなく亡くなったり寝たきりになっている方を度々見るので、このあまりにも浅はかで残酷な考え方には反吐が出る。
    人生は不確実で理不尽なものです、それは大人も子供も関係ない。昔も今も、医療ができることなんて少ない。そんなこともわからんのだろうか?
    ②門地による差別、その1。
    ③ネトウヨは、GHQとWGIPが本当に好きだなぁ・・・残念ながら、門地による差別。
    ④門地による差別。
    というか、本当に時代錯誤も甚だしい・・・今更、人権もなく、反論の権利もない立場にわざわざ戻ろうとする人がいるとは思えないし、実際に未だに一人として候補者を具体的に提示できていないではないか?
    しかも、天皇家の方々は、国家の象徴という「権威」にふさわしい姿になるために、長い年月を積み重ねて頂いている。それはおいそれと身につくレベルのものではない。彼らは「権威になる(させられる)」という事態を舐めているとしか思えない。想像力があまりにも欠如している。彼らの生き方の問題なのだろうか?
    ⑤くらたまの元ネタ?自分が強烈な男尊女卑だからそう感じるんだろうけれど、世間の男尊女卑はそこまでじゃないですよ、ズレてますね~~ としか言いようがない。
    ⑥親米ポチにそんなこと言われても。
    見習うべき点は見習ったらいい。見習ってはいけない点を見習って、追随してた奴は誰よ?
    ⑦門地による差別を何度も繰り返しているけど、憲法を読みなさいよ、現実を見なさいよ、と言うしかない。
    ⑧2004年、か。男系いるいる詐欺の歴史も長くなったものですね。

    反論というか感想になってしまいました・・・
    こんな支離滅裂な輩と長年闘ってきた、小林先生や高森先生をはじめとした皆さんの根気強さに、あらためて敬服しました。
    長々と失礼いたしました。

  • #6

    the_k (火曜日, 23 8月 2022 12:07)

    ああすいません、計算メチャクチャでしたわ。
    自然流産率とは関係なく、単純に3人産まれたお子さんの1人が亡くなる、子供が2/3に減る、で考えれば良かったですね。
    それに対して側室は5〜7倍の増えっぷりですから、こりゃ全然足りませんわ。

  • #5

    なおジョカ (火曜日, 23 8月 2022 12:06)

    最後の櫻井氏の文章。「伝統を守りつつ安定した基盤を作るための皇室典範改正を急がなければならない。最善の方法は元皇族の皇籍への復帰だと私は考える。」とあります。

    ●伝統は男系男子である。でも男系男子だけでは皇統が途絶える。
    ●元皇族の皇籍復帰により、伝統も守られ、皇統も維持できる。
    ●女系天皇は「歴史上一度も日本人が体験したこと」がないので、日本人には馴染まない。

    というようなことを言いたいのですかね。僕の反論は、

    ★男系男子という伝統があったとしても、それはこれからの時代に固執するようなものではないと思われる。この伝統に固執する理由を、万人が納得するように説明できますか?

    ★男系男子に固執する理由は、伝統以外に何かあるのか?男性も女性も同じ人間と見なすのであれば、双系でいいでしょうに。それともあなたは男性と女性は同じ人間だと見なさないのですか?つまり、「男尊女卑」ですか?「男尊女卑」でなければ、なんなんですかー?

    ★男系男子に固執して一般国民を皇籍復帰させるより、愛子様が即位され、そのお子様が即位されるという形のほうが、より多くの国民に自然に受け入れられるのは、絶対に間違いない!これは常識感覚でわかります。

    ★天皇皇后両陛下の深い愛情によってお育ちになった愛子様のことを国民は長年見ている。そんな愛子様よりも、ポッと皇籍復帰した人を皇族として受け入れるという国民感情が生まれるはずがないということを、なぜわからない??これは常識感覚でわかります。

    ★女系で家が継がれることは、日本では当たり前のこと。それなのになぜ日本人には馴染まないと言えるのか??女系で家を継げるという事実を知らないの?あまりに男尊女卑すぎて、ホントに知らないんじゃないの?
    その可能性は、ある!(* ̄▽ ̄)フフフッ♪

    という感じです。僕は、歴史の難しいことはわかりませんが、今の時代の常識感覚はそれなりに備えているつもりです。天皇皇后両陛下の長子である愛子様、そしてそのお子様、この方々よりも天皇にふさわしい人がいると考えることは、どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー考えても無理があります。不自然極まりないし、理屈がうざいし、そうであれば当然国民に受け入れられません。櫻井よしこより、絶対におれが正しい。ゴーマン!

  • #4

    the_k (火曜日, 23 8月 2022 11:38)

    ①について
    現在でも自然流産率は8〜15%ほどありますので、乳幼児死亡率が大きく下がったとしても、実はそれほど産まれてくる子供の数に差が出るわけではないです。
    せいぜい3〜4分の1くらいでしょう。
    それに対して側室は5〜7人ほど居たようなので、単純に確率は5〜7倍。
    側室が無くなった事で、乳幼児死亡率の低下を考慮しても子供の生まれる数は概ね半分程度に下がっているかと思われます。
    女性天皇を許容する事で丁度カバー出来る範囲内となるかと。

    https://www.seijo-law.jp/pdf_slr/SLR-042-001.pdf

  • #3

    たこちゃん (火曜日, 23 8月 2022 10:53)

    カレーせんべい様

    いつもサイトのまとめ、お疲れ様です。

    ④について。
    最近、YouTube の「オンライン日本史講座」というチャンネルで平安末期
    から南北朝時代の歴史を勉強してます。

    南北朝の争いは、つまるところ傍系継承が原因。
    ここに、いろいろな貴族、武士の思惑も絡まり合って、数十年も続いてしま
    うことになりました。

    北畠親房が『神皇正統記』で、親→子→孫と継ぐことが正式であると書いて
    いるのは、その時代の人たちも共有できる感覚だったからでしょう。

    今は、中世とは環境が全く変わってしまいましたが、できるだけシンプルで
    分かりやすいシステムを構築しておく価値はあると思います。

    男系さんって、歴史の知識がペラペラで、歴史を「語る」というよりも「騙
    っている」と思う今日この頃です。

  • #2

    ゆり (月曜日, 22 8月 2022)

    ①乳幼児の死亡率の低下と男子が生まれる確率は関係ないですね。もっと言うと、子どもを授かるかどうかも誰にもわかりません。
    ②③⑦⑧は憲法第十四条第一項の「門地による差別」当たり、国民平等の原則に違反します。憲法違反です。(皇籍離脱した11宮家は血筋からいっても元々かなり遠かったのでは?どなたか補足お願いします)
    ④側室もなし、宮家も少ない現代とは事情が違う。そして旧宮家系の皇籍取得は繰り返しますが「門地による差別」に当たる憲法違反になります。
    ⑤天智天皇、元正天皇は女系です。何世代も離れた傍系より直系の方がどう考えても自然でしょう。倉田真由美と同じ、男系に凝り固まった頭の自分基準で日本人を代表しないでほしい。
    ⑥今上陛下の御子様で直系の愛子さまが将来の天皇でなんでいけないのだ?欧米に遅れてるんじゃない。櫻井よしこの価値観が日本ではなく支那の価値観になっているだけです。
    ⑧はもうひとつ。いるいる詐欺はやめてください。覚悟のできている当主だか関係者だかを連れてきて来てください。

    こんなところでしょうか。

  • #1

    殉教@中立派 (月曜日, 22 8月 2022 23:10)

    今までの知識(両サイト・みんなのコメント)を動員すると・・・
    ①3人産まれて、全員女子とかは普通にある。また妃殿下を「男を産む道具」にするはダメ。
    ②確率論だけならそうだろうが、皇族方の人格を尊重せよ。あと「皇族復帰」できるのは、現在の老人のみ。「一般人が皇籍を取得する」と言え。
    ③倉山満の妄言「本来の身分に戻っていただく」のコピペ。ある人の基本的人権を、外から干渉して捨てさせるのは「非人道的」だろう。
    ④そりゃあ自然だろうが、時代の変化を考えろ。あくまで「今の日本人が、どれだけ許容できるか」だ。「国民の象徴」について決めるなら、民意のガン無視は不可能。
    ⑤天智天皇、元明天皇は女系継承されている。歴史を学び直せ。
    ⑥これは「『ジェンダー平等を理由とした、女性天皇論』を批判する!!」という、左翼リベラルへの藁人形叩きだ。倉山満も「小勢力」だけを批判し、「大きな民意」から目を背けている。
    ⑦旧皇族系の国民は、お前らの駒じゃない(人権無視するな)。あと明治以降にできた「男系」を、伝統扱いするのか?それはむしろチャイナの影響が強い。
    ⑧ケケ田の「犬神家の一族」説を鵜呑みにするなwwその話はオカルト雑誌でやれww

    (以上。各1~2行の短いツッコミ例でした。短文スキルを磨くなら、愛子天皇の道サイトの『論破させてクリ』コーナーもお勧め)