昆虫標本メンテナンス


ゴー宣読者のニッチ日常

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第4弾

昆虫標本メンテナンス

 

投稿者:ハックスレー さん

撮影日:2021年1月25日

 

大寒波が過ぎ去り、夜は寒さが少し和らぎ、比較的過ごしやすくなりました。
そこで所蔵してる昆虫標本のメンテナンスを行う事を決めました。
メンテナンスと格好良く言っても、内容は防虫剤の取り替えやカビ取りが主になります、笑。
防虫剤は、ネオパラエース等の匂いの強いものを用います。


さて、ドイツ標本箱の蓋を開けてから、標本の状態を観察してると、突如右から飼ってる愛猫ちゃんが、標本箱に足を突っ込んで横切る非常事態に!
おかげで、ヘラクレスオオカブトの脚が折れるわ、アナクシビアモルフォの後翅が破れるわ、中でもディディウスモルフォは脚でモロに踏まれて粉々(悲惨なので非公開)。

急遽、修復作業が追加になり、アナクシビアモルフォの後翅、ヘラクレスオオカブトの脚の接着、おまけで新たな標本を2種追加しました。

まずは、アジアオオキバヘビトンボAcanthacorydalis orientalis。
中国南部からベトナムに分布する、最大全長で14センチを超える世界最大の水生昆虫です。
雄の大顎はナウシカに登場する「ヘビケラ」を思わせる容姿。これは闘争に用いられます。

2つ目は、オバケコロギスSia ferox。
左は雄成虫で全長81ミリ、中央は雄幼虫で全長58ミリ、右は雌成虫で全長91ミリ、雌成虫は最大全長100ミリを超える巨大コロギスです。
いずれも飼育個体を標本にしました。
標本は黒ずんでますが、生前は透明感のあるピーナツバター色をしています。
本種はインドネシアの標高の高い地域に生息しており、非常に強力な大顎を持ち、完全な肉食。
性格は非常に荒く、手を触れると腹部を振動させて威嚇音を出し、大顎を剥き出しにして噛み付く程でした。
というわけで、無事に作業を終えました。


※オバケコロギスの生前時の写真も添付します。


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