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週刊SPA!1月26日号 ゴーマニズム宣言 第111章 「医師会と指定感染症」(座談会前編)

医師会と指定感染症


 

タッチ&ゴー

このコーナーでは『ゴーマニズム宣言』の最新話を読み終えた読者が、間髪入れずの「タッチ&ゴー」で感想を語り合います☆

《収録参加》

え:えみりん

カ:カレーせんべい

  

《収録》

2021年1月19日

  

週刊SPA!1月26日号

ゴーマニズム宣言 第111章

 

「医師会と指定感染症」

(座談会 前編)

 

 

え:最近は、ゴー宣を読むたびに腹が立ってます!

 

 

カ:今週のゴー宣では、何に腹を立てましたか?

 

 

え:医者らしくない医師会」に腹が立ちました。

 

 

カ:それはまたすごい表現ですね!

 

 

え:当たり前のことだと思うけど、病人を治すのが医者だと思います。もちろん「病気にならないための予防方法をアドバイスする」のも医者の務めだと思いますが、医師会は「医者のために病気になるな」と言ってるように聞こえます。

 

 

カ:確かにそうですね。日本医師会の発言を聞いても、患者目線は無いですから。

 

 

え:今週のゴー宣には『日本医師会は開業医主体で勤務医の声が届きにくい』と書いてありましたが、それだと現場の意見が反映されていないのかなって思いました。

 

 

カ:『日本医師会は必ずしも日本の医師の声を代表しているわけではない。日教組が日本の教師の声を代表していないのと同じようなもんだろう』と小林先生が述べていて、なるほど実態はそうなんだろうなと思いました。

 

 

え:何かしらの団体の代表になる人って「現場の人」では無いのだと思う。だって「現場の人」が事務的な処理をしたり、記者会見の場に出る余裕なんてあるわけないのだから。

 

 

カ:なるほど! そう言われれば、団体の代表って「現場の匂い」がしない人ばかりです。

 

 

え:そんな人が、本当の現場の実態なんて分かるわけがないと思いました。

 

 

カ:ただ、私も含めて庶民は「日本医師会」という響きに【お医者さんの総意】ってどうしても連想しちゃうじゃないですか?

 

 

え:確かに「今の医療現場の最前線を知っている」と思っちゃいます。だけど、名前に「医師」は付いているけど「ただの組織」だなって思いました。

 

 

カ:ゴー宣の最初のページに『露出して存在感と影響力を高めようとしてる』と書いてましたが、これって我田引水する人の常套手段なんですよねぇ。

 

◆◆◆

 

え:『2類であるが故に発熱患者の受け入れ拒否が日常化している』という状況は、要するに「医者本来の仕事が出来ていない」ということですよね?

 

 

カ:そうか、そうなりますね。

 

 

え:これではまるで「コロナだったら恐いから、他の病気で死んでもいい」と言ってるみたいです。

 

 

カ:結果的には、そうなりますね。

 

 

え:もし医師会が、本当に患者のことを第一に考えているのであれば、指定感染症を外すか、2類から5類に落とすことを提言し、患者さんを病院でみれるようにするはずです。

 

 

カ:そうですね。「患者を診るのが医者の仕事」だと思います。

 

 

え:それをしないわけだから「医者じゃない」と私は言うわけです。

 

 

カ:なるほど。そうですね。えみりんさんのお考え、よく分かりました。

 

◆◆◆

 

カ:今回のゴー宣を読んですごく分かりやすかったのは、ベッドの絵です。『全国に160万床もあるベッドのうち、3万床しか使えない』という異常事態を絵で見せつけられました。これは「新型コロナを指定感染症・2類・一部1類にしている弊害」を感覚的に、瞬時に、理解できる素晴らしい絵だと思いました。

 

 

え:分かりやすいですよね。

 

 

カ:『世界一の病床数を使わせないのだ!』という小林先生の言葉も、問題の本質が強調されています。

 

 

え:そんな状態で「医療崩壊」と脅されてもオカシイですよね。

 

 

カ:たかが1000名程度の重症者で医療崩壊になるなら、それはシステム自体がオカシイ。それは日本医師会だって絶対分かっているはずです。それでも危機感を煽り続けるわけだ!!

 

 

え:自分たちの存在感や影響力を高めるために。

 

 

カ:これじゃあ組織の論理ですよ!「患者のため」は全く考えてない! 確かに「医者じゃない」って言わざるを得ないですね。

 

 

え:最後のページで唐木英明東大名誉教授の言葉が紹介されていましたが『日本の医療はここ何年も予算が削られ、大病院でも合併したり、病床数を削減しなければならなかったりで、現場のフラストレーションがたまっていた。そこに新型コロナで予算がどんと増えた。しかも、2類でこそ予算を増やしてもらえるのです』って、これが日本医師会が国民の不安を煽る動機なのでしょうか?

 

 

カ:にわかに信じ難い・・・というか信じたくないです。こうなると組織による「政治」です。

 

 

え:私は、医者というプロがどうして指定感染症2類の引き下げを訴えないのか不思議だったんですけど、この文章を読んだ時に「そうだったんだ!」と思いました。むしろ、これ以外の理由ってあるのかな?

 

 

カ:そんなことドラマの世界だけだと思ってました。多少デフォルメして、主人公に敵対する組織を悪く見せる演出くらいの・・・。

 

 

え:だけど、医師会は指定感染症2類のままにした方が都合が良いわけですよね。

 

 

カ:うーーーん、唐木英明東大名誉教授の言葉が正しければ・・・そうですね。

 

 

え:カネばっかりや。

 

 

カ:いやカネと言っても、結局は「税金」だからね!!

 

 

え:みんなで納めるお金ですね。

 

 

カ:私はホームページの掲示板にも書き込んだけど、取引先がコロナ倒産したんです。昨年9月末に売上金を手形で受け取って、現金化できるのが1月29日だったんです。ところが1月15日に倒産したもんから、完全に不渡りです!

 

 

え:そうだったんですね。

 

 

カ:私の会社は中小企業で質実剛健な製造業ですけど、当期はコロナのせいで赤字を回避するので精いっぱいで、もう本当にギリギリの状況なんです。だから取引先の倒産で何百万円の不渡手形のダメージは滅茶苦茶デカいです!!

 

 

え:会社が倒産するということは、多くの人が連鎖的に影響を受けるんですね。

 

 

カ:うちの会社は今まできちんと利益を上げてきました。たくさん税金を納めて一体どれほどの社会に還元してきたことか・・・。だけど今年からはもう税金が払えないわけです!

 

 

え:利益が出ないと会社は税金を払えない。

 

 

カ:法人税はね。あと赤字になれば従業員への給料はどうしたってダウンしますよ! そうなれば払える所得税もダウンするでしょう? そこんトコロ分かってるのかよ、医師会は!!

 

 

え:こんな状況でも、一部の人が利益を得ているのかな?

 

 

カ:確かに、世の中が乱れると、それに乗じて地位を築いてやろうとする人間はどうしても出てくるんよねぇ。

 

 

え:日本医師会は火事場泥棒ですね。

 

 

カ:出たえみりん節!「火事場泥棒」とはすごい表現ですね! 確かにそうだ。いちサラリーマンの視点からから見ても、日本医師会は火事場泥棒ですよ!

 

 

 座談会は後半へ続く

 



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コメント: 1
  • #1

    たこちゃん (土曜日, 23 1月 2021 17:04)

    座談会の配信、いつもお疲れ様です。

    医師会といって思い出すことというと、「医師の増加に反対していた」
    ことです。

    私がまだ大学生であった平成の初期、文科省が計画していた?医大の増加
    を「商売敵が増える」と猛反対をしていたのは医師会だった記憶があります。

    まだ若かった私は、「ジジイたちの横暴」だと思いました。

    あの時、医師の人数が抑制されなかったら、今はどうなっていたのだろう
    かと、気になる今日この頃です。