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「小林よしのり」を語る(後編)~ゴー宣読むのを辞めた理由・再び読み始めた理由~

カレー氏の部屋

 

第1回

ゲスト:えみりん

 

「小林よしのり」を語る(後編)

~ゴー宣読むのを辞めた理由・ゴー宣を再び読み始めた理由

 

 

カレーせんべい:えみりんさんをゲストに招き「”小林よしのり”に興味を持ったキッカケ」についてお話をうかがいました。当時のえみりんさんの哲学や精神状態や生活などが垣間見えて「人に歴史あり」と感じました。

 

 

えみりん:私の場合は引きこもりでしたし、「ヒマだった」というのがあります。

 

 

カ:時間がたくさんあったということですね。

 

 

え:逆に「小林よしのりアンチ」の人も、結局「ヒマ」なんだと思います。

 

 

カ:それはどういうことですか?

 

 

え:だって普通に生活してる人で、普通に忙しかったら「わざわざ自分が嫌いな人の本を読む時間」なんて無いはずです。

 

 

カ:なるほど!言われてみればその通りですね。

 

 ◆◆◆

 

カ:えみりんさんは14歳で小林よしのりファンになったわけですが、《ゴー宣を読むのを辞めた時期》というのはありませんか?

 

 

え:ゴー宣を読まなくなった時期はあります。社会に出て働き出した時です。

 

 

カ:そうでしたか。

 

 

え:やっぱりゴー宣を読むのは「体力」が必要で、疲れるんです。

 

 

カ:それは分かります。文字が多いからってだけじゃなく、ゴー宣は右脳も左脳もフル回転になりますから。

 

 

え:引きこもりの時は、時間も体力もありました。だけど社会に出てその両方が無くなりました。

 

 

カ:誰だって、社会に出たばかりの時は、仕事を覚えるので精一杯ですからね。

 

 

え:それから、お金を持ち出すと色んなモノを買えることが楽しくなるんです。化粧に興味を持ったり、好きな服を買ったり。

 

 

カ:興味を持つ対象が変わってしまったわけですか。

 

 

え:特に私はそれまでお金を持つことが無かっただけに、消費することがすごく楽しいと思って・・・、それでゴー宣を読むのを何年間か辞めてしまいました。

 

 

◆◆◆

 

 

カ:ゴー宣から離れた時期があったというお話を聞きましたが、その後《再びゴー宣を読み始めたキッカケ》というのは何でしょうか?

 

 

え:仕事の人間関係に悩むことがあって、自己啓発じゃないけど本を何冊か読んでみたんです。今から思うと、それらの本が悪かったわけじゃないのですが、自分には合わなかったんです。そんな時に『よしりんって、今、どうしてるかな?』と頭をよぎったんです。

 

 

カ:小林よしのりを思い出したわけですね。

 

 

え:お姉ちゃんに聞いてみたら、よしりん先生のブログを知っていたみたいで『なんか、今、AKB48にハマってるらしいで』って教えてくれたんです(笑)

 

 

カ:あはははは。「その時期」だったかぁ(笑)

 

 

え:『はぁ、AKB?よしりん、変わったんかなぁ?』と思いました。 それでも【AKB48論】を買って読んでみたんです。

 

 

カ:ゴー宣の復帰戦がまさかの【AKB48論】だったわけですね! 感想はいかがでしたか?

 

 

え:『よしりんは変わってなかった!』と思いました。

 

 

カ:おーーーー! そうでしたか。

 

 

え:【AKB48論】を読み終えてから、それまで読んでいなかった他のゴー宣も読みました。それで改めて、よしりん先生って「真面目」と「笑い」があって、めっちゃバランスの良い人やなと思ったんです。

 

 

カ:確かに。小林よしのり先生は、真面目一辺倒でもないし、笑い一辺倒でもない。

 

 

え:それまで頭が痛くなるような真面目な本を読んでましたが、それから解放された感覚になりました。

 

 

カ:真面目一辺倒では頭が痛くなりますよね。

 

 

え:「真面目」と「面白い」が同居しているよしりん先生に『やっぱり、この人やなー!』って思いました。

 

 

カ:ほ~~、なるほど~。それでゴー宣ファンに復帰されたわけですね!

 

 

え:それからゴー宣道場のことを知りまして、関西で開催された時に参加しました。

 

 

カ:私と初めて会った時ですね。

 

 

え:その道場で『よしりん先生、全然変わってない』ということに感動したんです。 もちろん話すテーマやよしりん先生の考え方は変わっています。 だけど、自分が子供の頃に読んだ時の”小林よしのり像”と変わっていない。そのことに、ジーンと来て、うるうるしたんです(涙)

 

 

カ:そうでしたかーーー(涙)

 

 

え:感動すると同時に『自分はどうしてゴー宣から離れてしまったんだろう・・・』と後悔しました。 そして、『自分がゴー宣を読んでいない間も小林よしのり先生はずっと戦っていたんだな』と思いました。

 

 

 


 

 

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コメント: 7
  • #7

    グッビオのオオカミ (水曜日, 25 5月 2022 22:36)

    面白いですね。
    そもそも小林先生は「わしズム」の編集をしておられて、ご自身のフィクション「夫婦の絆」とゴーマニズム宣言を描きつつ、西部邁先生や富岡幸一郎先生や高森明勅先生の論考と並行して、こうの史代先生やみうらじゅん先生の漫画を掲載する、他方で笹幸恵先生や渡辺陽一先生の現場の話も扱う、そういう方ですよね。
    私はむしろAKB論を読んだ時に「すごいな~」と思ったのを覚えています。「わしズム」からかわってないと言うか。
    抽象度の高い事を「作品」にし、娯楽・サブカルチャーも「作品」にする。また、それがちゃんと「面白い」。ちゃんと伝わる。頭が柔軟なんですね。
    やっぱり「表現者」なんですねえ・・。
    ちょっとえみりんさんの話から脱線しました。すいません。

  • #6

    パワーホール (水曜日, 25 5月 2022 10:07)

    人間とウイルスってAKBと坂道、ガンダムや仮面ライダーみたいな関係ですよね。つまり似たもの同士。違いますか?

  • #5

    枯れ尾花 (水曜日, 25 5月 2022 08:56)

    唯一AKB48オタの時のよしりん先生にはついて行けんかったな。
    やっぱり常人には計り知れない知の巨人やね。

  • #4

    三鷹のやまちゃん (水曜日, 25 5月 2022 07:07)

    共感、同意です!(^o^)

  • #3

    かずず (金曜日, 29 10月 2021 08:59)

    後半も読みました!真面目さと面白さが、よしりん先生の魅力ですよね!同感です!

  • #2

    ただし (日曜日, 16 5月 2021 21:15)

    唸りました。
     とても、とても、面白いお話しでした♪☆
    m(_ _)m

  • #1

    チャチャ (水曜日, 13 1月 2021 18:11)

    後半拝読しました!
    私も一度ゴー宣離れたクチです…。
    えみりんさんと近い理由かも…。
    彼氏ができて意識が別に向かったというか…。
    こどもが生まれ、少してご離れた頃にゴー宣道場のホームページ見つけてすごく嬉しくなり、ブログ拝見するようになって、今に至ります!